fate 新たなるアヴェンジャー   作:オメガリバイブ

30 / 68
前回のあらすじ
アルトリア「貴方の事を愛しています」

さあ今回はブリテンの一大事が起こります

それでは本編スタート


第26話 崩壊の足音がきこえる

 アルトリアの告白から一夜明け、俺は朝食を食べに食堂に向かった。

 

 そこでアルトリアと鉢合わせになる。

 

「おはようございます、エルメキス卿」

 

「お、おぅ、おはようございますアーサー王」

 

 俺が返事をするとアルトリアは会釈してそのまま食堂を出ていった、その時彼女の頬は赤らめていた。

 

(昨日の事で、恥ずかしかったんだろうな……)

 

 俺はそう思いながら朝食を食べ始めた。

 

─────────────────────────

 

 

 今この国は統一を果たしたが、外国からの侵略に困っている。それに対抗するためには他の強力な国を後ろだてに付けなければいけない、俺はあんまり乗り気ではなかったがアルトリアと他の国の王女を政略結婚させようとしていた。

 

「俺はカメリアードの王の娘ギネヴィア様を迎えるのがいいと思うが、どう思うアルトリア?」

 

「いいでしょう、この国の安寧の為にその政略結婚を受けましょう」

 

「すまないな……」

 

「いえ、この国の為、そして貴方の為に力になれるなら本望です」

 

 こうして政略結婚が決まり、数日後ギネヴィア妃を迎えるパーティーを行い、強力な後ろだてを手に入れる事ができた。

 しかし、それは長くは続かなかった……。

 

─────────────────────────

 

  数年後

 

「誰かがこの城に入って来てる?」

 

 俺は何者かがこの城に侵入しているのを察知し仕事を一旦止めてその場に向かった。

 

 

「──やはり貴方でしたかモルガン様」

 

「なぁ!エルメキス」

 

「お久しぶりですね、エルメキス卿」

 

 そこにいたのは魔女としての名の高いアルトリアの姉モルガンと円卓の騎士であるモードレッドだった。

 

「やはりモードレッド卿は貴方の差し金でしたか、そんなにアーサー王が憎いのですか?」

 

 彼女は前王ウーサー王の娘でアルトリアよりは王位の継承順位は高かった。

 

「ええ、憎いわ。だってあの人は私から王位や親の愛情を奪ったのよ、それで憎めない方がおかしいのよ!」

 

「確かに貴方の心中はお察し致します。しかし私はこの国の宰相、面倒事は厭なので今日はお引き取り願います。」

 

″パチッ″

 

 俺が指を鳴らし、彼女を家まで飛ばした。

 

「モードレッド卿、今日ここであったことは見逃すので次にまたモルガン様と会談するようでしたら、今度は貴方も容赦しませんのでそのつもりで」

 

「お、おう!わかったぜ……」

 

 俺はそのまま自分の執務室に戻った。

 

 しかし俺の来るのがもう少し早かったら、あのブリテンを揺るがす大事件が起こることはなかった。

 

 

 

─────────────────────────

 

 

 

 そうその日は俺はいつも通りの仕事をしていた、アルトリアは統合した国の視察に行き城を出ていた。

 そこにモードレッドとアラグウェインが扉をノックせず入って来た。

 

「二人とも部屋に入る時は扉をノックしなさい」

 

「それどころじゃあ無いんだ、ランスロットの奴がギネヴィア様と密会しているところを見てしまったんだ」

 

「なに?!で今ランスロットはどこにいるんだ!」

 

「俺達が見た瞬間逃げて行ったんだ」

 

「なんだと!?」

 

 俺は絶句した、ランスロットがそんなことをするはずがないと。

 

(不味いぞ、ギネヴィアがアルトリアとは別の人と密会してた言う噂が城中に駆け回ったら、国の信頼に傷がつく)

 

 俺はこの密会のことを隠蔽しようとしたが、俺の思った以上に噂が回るスピードが早く、国の皆からアーサー王への不満が溜まっていった。

 

 

「すまないアルトリア、こんなことになるとは俺の失態だ」

 

「そんなことを言わないでくださいエルメキス、それでこれからギネヴィアはどうなるのですか」

 

「残念だが、処刑するしかない。そうしないと国民の不満が増えていく一方だ」

 

「そんな!家族に返すという方法は?」

 

「それは無理だ。ギネヴィアを家族に返してしまったら、君が犯罪者を解放したと思われもっと国民の信頼が落ちてしまう」

 

「そうなんですか……」

 

「すまないが無い、これしか思いつかない俺を許してくれて」

 

 俺は後悔していた、最初に政略結婚等を言わなければよかったと。

 

 そしてギネヴィアの処刑の日がやって来た。

 

「すみませんギネヴィア様、こんな結末になってしまって……」

 

「いいのです、これは私の責任なのですから」

 

 そう言うとギネヴィアは処刑台に上がっていく、すると……。

 

 

 

「ギネヴィアアアアアーー!!」

 

 

 処刑場にランスロットが乱入してきたのだ。そして警戒していたガレスとガヘリスを薙ぎ払い、処刑台に上がって来た。

 俺は剣を取ってランスロットを攻撃するが、全て弾かれ処刑台から落ちてしまった。ランスロットは処刑器具を破壊すると、ギネヴィアを助け出し、彼女を抱えると物凄い早さで処刑場を後にした。

 俺はその場にいた全ての衛兵達に、ランスロットを追え!と命令し、ガレス、ガヘリスの手当てをする。

 

「おいガレス、ガヘリスしっかりしろ」

 

「すみませんエルメキス卿、ドジってしまって」

 

「喋るな、いま手当てをしてやるからな」

 

「もう無理なんです、一番私がよく知っていますから……………」

 

「おい、ガレス、ガレススススススーーー!!!」

 

 そしてガレスは二度と目を開けなかった。

 

「ランスロットオオオオオオオオーーーー!!!」

 

 俺は体から闇を吹き出し、憎しみの咆哮を上げた。

 

 

 この日からブリテンの滅びは始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回古代ブリテン編最終回になります

この章の次にコラボ回をしますのでどうぞご期待ください

それでは次回もお楽しみに(* ̄▽ ̄)ノ~~ ♪

評価、感想お待ちしてます

新たなるアヴェンジャー一周年記念内容

  • オリジナル異聞帯予告
  • 水着回
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。