それでは本編スタート
召喚されから半日が過ぎた。
俺はこの時代だと服装が浮くので、近くの服屋に置いてあるマネキンを見て、自分の服装を変えた。
「よし、これでいいか」
俺は服装を変え、この冬木の町を知るために観光した。
そして夕方、俺は一度間桐家に帰って来た。
「ほう、帰って来るとは思っていなかったぞ」
「なぁに、俺のマスターが無事かどうか確かめに来ただけだ」
そう蟲に言って、マスターのいる部屋に向かう。
「入るぞマスター」
部屋のドアをノックして、部屋の中に入る。
部屋の中は普通の女の子の部屋であった、そしてマスターはベッドでぐっすりと寝ていた。
俺はマスターに近づき頭の方に手をかざす。
(なるほど、これがマスターの闇か)
頭の中にマスターのこれまで体験してきたものが流れて来る。
それはとても暗い体験だった。
(やはり、今の人のやることは醜いな)
体験を見終わった俺は、マスターから手を引き、霊体化して部屋を出た。
「そこにいるのか」
部屋を出るとそこには雁夜がいた。
「いるなら聞いてくれ。俺は桜ちゃんを助けたい、だけど俺一人の力じゃあ無理なんだ、だから力を貸してくれ!」
最初は無視するつもりだったが、雁夜の必死の願いを聞いて、俺は姿を現すことにした。
「お前がそこまで言うのなら力を貸してやろう。しかし俺は気分屋だ、これから先にまたお前に力を貸すかどうかはわからないぞ」
「それでもいい。よろしく頼む」
雁夜はその事を了承し、俺と握手した。
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翌日の夜、俺は今冬木の町のとある湾岸の倉庫街に来ている。
(誰かが、わざとらしく殺気を出して誘ったな)
俺が倉庫街に来たときにはもう戦闘が始まっていた。
(サーヴァントが六騎、マスターが四人、その他に二人か、結構面白いことになっているな)
俺は戦闘場所から少し離れた高く積み上げられたコンテナの上から戦闘を眺めていた。
(戦っている女の子はアルトリア!……まさか彼女が召喚されているとはな、クラスは恐らくセイバーだろう)
俺は少し驚き、今度は彼女の相手をしている青年を見た。
(あの青年は多分ランサーだろう、それにあの赤い槍を使っているとは、北欧系のサーヴァントだろうな。俺が知らないということは、俺が去った後の英雄だと言うことだろう)
俺は二人の戦いの行方を見守っていた、そんなとき遠くから雷鳴と共に空から走ってくる戦車が二人の前に止まった、そして……。
「我が名は征服王イスカンダル、此度の聖杯戦争においてはライダーのクラスを得て現界した」
現れた男は高らかと大きな声で“征服王イスカンダル”と名乗った。
(征服王イスカンダル、確か一度世界彼に征服されそうになったんだったけ?)
俺は聖杯からの知識で一応の歴史の偉人の逸話を知っている、そして征服王は……。
「聖杯に招かれし英霊は、今!ここに集うがいい。なおも顔見せを怖じるような臆病者は、征服王イスカンダルの侮蔑を免れぬものと知れ!」
そうイスカンダルは叫び、そしてそれに答えるようにまた新たなサーヴァントが一騎現れた。
見覚えのある黄金の鎧を着た英霊である。
(まさか……ギル!あいつもこの聖杯戦争に参加してたのか)
俺の古き友ギルガメッシュ。あいつの参戦に俺は驚いた。
そしてギルは背後に沢山の黄金の渦出し、武器を射出する準備をしていた。
(あの感じは、クラスはアーチャーか?あいつらしいクラスだな)
そうギルを分析していると、また新しいサーヴァントがその場に現れた。
雁夜のバーサーカーである。そしてバーサーカーがギルを睨み付けると、ギルがバーサーカーに攻撃を仕掛けた。
バーサーカーはギルが射出する武器を避けながら二本掴み、それを使って後から続いてくる攻撃を捌いている。
(バーサーカーもやるな、しかしここでほぼ全員が顔会わせするとわな………俺も出るとするか)
俺は黒い霧を纏わせ姿を消し戦場に向かった。
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アルトリアside
私は今、突如として始まったバーサーカーとアーチャーの戦闘を見ている。
バーサーカーはとても器用にアーチャーの攻撃を捌いている、するとアーチャーが攻撃をやめた。
「貴様ごときの諫言で、王たる我の怒りを鎮めろと?大きく出たな時臣...」
アーチャーは忌々しく喋る。
「……命拾いをしたな、狂犬」
そう言い残し消え去ろうとした瞬間、辺りに冷たい風が吹いた。
「ライダー、何か悪寒がするよ」
「そうだな、余も少し震えておる。これは……」
私も剣を持つ手が少し震え始めた。
「セイバー、大丈夫?」
「はい、アイリスフィール貴方は?」
「私も少し体が震えるの、寒さなんかじゃあない、本能的に何かを恐れてる感じがするの」
私はアイリスフィールに近づき、辺りを警戒をする。
すると、辺りから黒い霧が現れ始め、風が吹き始めた。
風は黒い霧を巻き込み、一ヶ所に集まり始める。
「何か来るわ」
アイリスフィールがそう言うと、黒い霧の中から黒い服を着てフードを被り、灰色の仮面を付けた青年が現れた。
「皆様始めまして、俺はサーヴァント、アヴェンジャー。
此度の聖杯戦争では8騎目のサーヴァントとして召喚されました。
どうかお見知りおき」
青年は自分をアヴェンジャーと言い、お辞儀をした。
「あ、アヴェンジャーですって!そんな8騎目のサーヴァントが召喚されるなんて、あり得ないわ」
「しかしここに俺がいることが何よりの証拠ですのでそこはご了承を」
すると、アーチャーが武器をアヴェンジャーの方に射出する。
しかし射出された武器はアヴェンジャーに当たることはなく、手前で何か見えない壁ような物に弾かれ、そのままコンテナに突き刺さった。
「危ないことをしますねアーチャー」
「ふん、お前ならこれを弾くことも造作でもないことだろう」
そうアーチャーは言うと霊体化し帰っていった。
「アーチャーは帰りましたか、貴方達はどうするのですか」
アヴェンジャーがそう問う、するとバーサーカーが私に攻撃をしようとするが。
「少し落ち着こうかバーサーカー」
アヴェンジャーが空中に紫の渦を出現させ、その中から紫の鎖を射出してバーサーカーに巻き付かせ制止させた、そして……。
”パチン”
アヴェンジャーが指を鳴らすとバーサーカーは黒い霧に覆われ、そして霧が晴れるとそこにバーサーカーの姿はいなかった。
「少し暴れそうだったのでマスターの所に帰ってもらった」
私は驚嘆した、一歩も動いていないでバーサーカーをマスターの所に送り返してしまったのだから。
「すごいなお主、余の軍門に下ってみないか?」
「俺は誰の指図も受けないつもりだからな、軍門に下るかどうかは考えておく」
「そうか、なら良い答えを待っているぞアヴェンジャー
おい坊主、今日は帰るぞ」
「お、おい、まてよライダー」
ライダーは戦車に乗って帰っていった。
「さて、次はお前だがランサーどうするだ?」
「一対一の戦いが最早意味を無くしてしまったので、今日は撤退させてもらう、マスターからも許可が降りたとこだ」
そしてランサーは背を向け。
「でわなセイバー、次に会うとき最高の戦いを期待している」
「ああ、私も次こそは貴方を倒してみせる」
そう言ってランサーは霊体化し帰っていった。
そしてここには私とアイリスフィール、アヴェンジャーだけが残った
「さてと、俺も帰るとするか。……ああ、セイバーとそのマスターよまたすぐに会おう、俺は君の陣営に大変興味があるからな。それではCiao」
アヴェンジャーは手を振りながら黒い霧に包まれ帰っていった。
「──とてもすごいサーヴァントだったわね、セイバー」
「はい。しかし私は何処かで彼と会った気がするのです」
「そうなのセイバー!?後でセイバーの昔話を聞かせてもらってもいいかしら?」
「えぇ、いいですけども」
私はこの時、私の愛しの人が彼だったとは、知らなかった。
次回は切嗣との邂逅です
それでは次回もお楽しみに(* ̄▽ ̄)ノ~~ ♪
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新たなるアヴェンジャー一周年記念内容
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オリジナル異聞帯予告
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水着回