fate 新たなるアヴェンジャー   作:オメガリバイブ

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投稿遅れて申し訳ありません。
聖杯問答最終回です

それでは本編スタート



第6話 宴の終幕

 庭園に濃密な殺意が立ち込める。髑髏の仮面のサーヴァント、アサシン達が現れたのだ。

 

「……これは貴様の計らいか?金ピカ」

 

 ライダーがアーチャーに問う。

 

「さてな。雑種の考えることなど、いちいち知ったことではない」

 

 アーチャーはそう答えた。

 

「む……無茶苦茶だッ!」

 

 悲鳴に近い声でライダーのマスターが叫ぶ。

 

「どういうことだよ!?何でアサシンばっかり、次から次へと……だいたい、どんなサーヴァントでも一つのクラスに一体ぶんしか枠はないはずだろう!?」

 

「―――左様。我は郡にして個のサーヴァント。されど個にして郡の影」

 

 アサシンの語原にして『山の長老』ハサン・サッバーハ。

 俺は聖杯からの知識で大体の英雄の逸話を知り、このアサシンは自らの逸話を宝具として昇華したサーヴァントだった。

 

「なぁ皆の衆、いい加減、その剣呑な鬼気を放ちまくるのは控えてくれんか?見ての通り、連れが落ち着かなくて困る」

 

「あんな奴儕までも宴に迎え入れるのか?征服王」

 

「当然だ。王の言葉は万民に向けて発するもの。わざわざ傾聴しに来た者ならば、敵も味方もありはせぬ」

 

 そういうとライダーは樽のワインを柄杓に汲みアサシン達に差し出すようにして掲げ上げる。

 

「さあ、遠慮はいらぬ。共に語ろうという者はここにきて杯を取れ。この酒は貴様らの血と共にある」

 

 するとアサシンは短刀を投げ、柄杓の部分だけを切り落とした。

 ワインは地面に飛び散り、アサシンのクスクスという笑い声が響く。

 

「―――余の言葉、聞き違えたとは言わさんぞ?」

 

 ライダーの声色が変り何かを決意した雰囲気が流れ出る。

 

「『この酒』は『貴様らの血』と言った筈―――そうか。敢えて地べたにぶち撒けたというならば、是非もない……」

 

 アサシン達は虎の尾を踏んでしまったのだ。

 

「手を貸そうか?ライダー」

 

「いや、その必要は無い。それよりもセイバー、アーチャー、そしてアヴェンジャーよ。これが宴の最後の問いだ。―――そも、王とは孤高なるや否や?」

 

 その問いと同時にライダーは本来の戦支度へと服装を変えていた。

 

「それは個人の考え方だと思う」

 

「王ならば……孤高であるしかない」

 

 アーチャーは沈黙し続ける。

 

「ダメだな!まったくもって解っておらん!そんな貴様には、やはり余が今ここで、真の王たる者の姿を見せつけてやらねばなるまいて!」

 

 その瞬間、ライダーを中心に光が出て辺りを覆う。

 

 光が収まるとそこは果てしない砂漠になっていた。

 

「固有結界―――ですって!?ありえない……心象風景の具現化なんて!?」

 

「もちろん、余一人で出来ることではないさ。これはかつて、我が軍勢が駆け抜けた大地。余と苦楽を共にした勇者たちが、等しく心に焼き付けた景色だ」

 

 するとライダーの後方から無数の人影が現れ始めた。

 

「この世界、この景観をカタチにできるのは、これが″我ら全員″の心象であるからさ」

 

 現れた人達は全員サーヴァントであった。

 

「見よ、我が無双の軍勢を!肉体は滅び、その魂は英霊として『世界』に召し上げられて、それでもなお余に忠義する伝説の勇者たち。時空を越えて我が召喚に応じる永遠の朋友たち。

 彼との絆こそ我が至高!我が王道!イスカンダルたる余が誇る最強宝具―――『王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)』なり!!」

 

 征服王イスカンダルに尽くした者たち……それが今ここに現れ、君主イスカンダルに力を貸すのだ。

 

「王とはッ―――誰よりも鮮烈に生き、諸人を魅せる姿を指す言葉!」

 

『然り!然り!然り!』

 

「すべての勇者の羨望を束ね、その道標として立つ者こそが、王。故に―――!王は孤高にあらず。その偉志は、すべての臣民の志の総算たるが故に!」

 

『然り!然り!然り』

 

 イスカンダルの言葉に臣下達が大声で肯定する。そして……。

 

「蹂躙せよ!」

 

 イスカンダルの掛け声と共に臣下達がアサシン達を倒していく。

 その光景はもはや闘争ではなく、掃討と呼ぶほどの手応えもなかった。

 

『ウォォォォォォォォッ!!』

 

 そしてアサシンは一人残らず倒され、アサシンは敗退した。

 ライダーがそれを確認すると、固有結界を解除し、俺達はもとの庭園に戻っていた。

 

「―――幕切れは興醒めだったな」

 

 ライダーそう言って、杯に残った酒を飲み干した。

 

「お互い、言いたいところも言い尽くしたよな?今宵はこの辺でお開きとしよう」

 

「なら、俺は帰る。お前達の聖杯にかける願いを聞けたことだし……それにとてもいいものを見れたからな」

 

 俺は仮面を着け、フードを被り立ち上がる。

 

「でわな。……ああ、一応言っておこう、今の所は何があろうと俺はセイバーの味方だ。

 セイバー、お前には良き理解者が付いている事を忘れるなよ?」

 

 そう言いって、俺は霊体化しアインツベル城から立ち去った。

 

 

 




次回キャスター戦とランサー死亡編を予定しています。

次の章のアンケートの終了を今日の朝8時にして次のアンケートを出します。

それでは次回もお楽しみに(* ̄▽ ̄)ノ~~ ♪

評価、感想お待ちしてます。

新たなるアヴェンジャー一周年記念内容

  • オリジナル異聞帯予告
  • 水着回
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