fate 新たなるアヴェンジャー   作:オメガリバイブ

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どうもオメガリバイブです。
アンケートの結果、次の章が第五次聖杯戦争に決まりました。 作者は第五次聖杯戦争はHFルートが一番好きです。(オルタさんかっこいい)
今回はキャスター戦とランサー死亡編になります。

それでは本編スタート


第7話 夢と光と絶望

 ───間桐桜はある夢を見た。

 それはアヴェンジャーの夢だった。

 

(ここは何処?)

 

 燃える街並み、倒れている多くの人達、そして空や地に蔓延る異形な怪物達、普通の人が見たら吐き気を催す光景が広がる所、桜はそんな中に居た。

 

(とにかくここを離れなくちゃ……)

 

 桜は安全な場所を求めて走り出した。

 

 桜の周りに居る異形達は、桜に見向きもせず残った生存者達を殺していく。

 

(何処か安全な場所はないの?)

 

 桜は走り続けるが安全な場所は見当たらず、終わりも見えない。

 そんな時、上からビルの外壁が落ちてきた。

 

「きゃああああああああ」

 

 桜は咄嗟に頭を抱え込み目を閉じた。そして次に目を開けた時は自分の部屋の天井を見ていた。

 

「今のはなに?」

 

 しかし桜はその事を考えることもできずに、また眠りについた。

_________________________

 

 

 聖杯問答から一夜開け、俺はこの町にある柳洞寺と呼ばれる寺にきていた。

 

(……ここにこの町の霊脈が集まっているな)

 

 俺は霊体化して寺の中に入っていく。

 寺そのものには何の変化を感じれず、俺は地面に手をつけた。

 

(ん?この向こうになにかがあるな……でもここで力を使ってしまうと何か(・・)への道が無くなってしまうな……)

 

 ″来るべき時に来い″

 そうこの地面は言っている気がした。

 

(とりあえず、聖杯戦争があるところまでいくまで待つとしましょうか)

 

 俺はそう思い、柳洞寺をあとにした。

 

 

 その日の夜、俺は未遠川に巨大な魔力の塊が出現したの感じた。

 

(これは……でっかい海魔だな)

 

 河にたどり着くとそこには天にも届きそうな巨大な怪魔が居た。

 

(ん?あれは、セイバーとランサーとライダーだな)

 

 俺は河岸にいるセイバー達を見つけた。

 

「お前達ここで何をしているだ?」

 

「「「アヴェンジャー!」」」

 

「まぁ…大体の検討はつく。大方、あの化け物を倒すのだろ?」

 

「ああそうだが……アヴェンジャーよ、あれを倒すのを手伝ってくれんか」

 

「厭だね、なんでそんな面倒な事をしなければならない?俺はアヴェンジャー、人類に復讐するとクラスだぞ!?

 それに俺の願いを知っているならあんな奴を俺が倒す理由はどこにある?」

 

「ではお主は余達の邪魔をすると言うことか?」

 

「そうだな──邪魔は、しないでおこう。俺が協力すると言えば、ここにいるお前達のマスターを守ることぐらいだ…」

 

「そうか……ならマスターを頼んだぞ!」

 

「ちょ、おい!」

 

 ライダーは戦車に乗り、セイバーは河の上を走り巨大な海魔に向かって行った。

 

「仕方ないか……」

 

 俺はライダーに良いように言いくるめれて、仕方なくマスター達を守ることにした。

 

 海魔はライダーの戦車に轢かれ、セイバーの剣で傷つけられるがその瞬間に傷を再生していくのが見える。

 

(ほぼ無限に再生するのか……これはセイバー達には分が悪いか…)

 

 するとセイバー達が戻って来た。

 

「―――いいか皆の衆、この先どういう策を講じるにしろ、まずは時間稼ぎが必要だ」

 

 帰ってきてすぐにライダーが早急に切り出した。

 

「ひとまず余が『王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)』に奴を引きずり込む。とはいえ余の精鋭達が総出でも、アレを殺し尽くすのは無理であろう。せいぜい固有結界の中で足止めをするのが関の山だ」

 

「その後は、どうする?」

 

 ランサーはライダーに問う。

 

「わからん」

 

 ライダーは即答し、その真剣な面持ちから本当に今はそれしかないと語っていた。

 

「はぁ……ああ厭だ。お人好しの自分が厭になる。今回だけだ、俺が代わりに時間稼ぎをしてやる……」

 

 その瞬間、皆の顔が俺の方に向いた。

 

「俺の固有結界にアレを入れる。長い間入れて置けるが、時間がかかりすぎると俺がお前達を俺の固有結界に強制的に入れるからな!」

 

 俺はそう言い、海魔の方に手を向ける。

 

失われたもう一本の鎖(ロスト・オブ・チェーン)

 

 俺の友であるエキルドゥの持つ鎖を模して作った紫色の鎖、それが河の中から無数に現れ、巨大な海魔に巻き付いていく。

 

「こいつを置いていく。それは俺の目の代わりになってくれる」

 

 俺は手の上に黒い鳥を造りだしライダーに渡す。そして俺は指を鳴らし、巨大な海魔の周りに闇が集り、俺の固有結界に引きずり込んでいく。俺もその固有結界の維持の為に入っていく。

 

 固有結界内は巨大な海魔が乗るくらいの大地しかない暗い世界だ。

 巨大な海魔は俺を殺そうと触手を伸ばそうとするが、巻き付いた鎖がそれを阻止する。

 

(さて……向こうはどうなっているかな?)

 

 俺は目を閉じ、鳥に視界を移した。

 そこにはランサーが自身の持つ黄色い槍を折る光景が映っていた。

 

(なるほど…セイバーの対城宝具で″コレ″を滅するつもりだな)

 

 そして、河の真中くらいから信号弾が打ち上げられた。

 

(なるほど……″その位置に落とせ″と言うことだな)

 

 俺は信号弾の所に落とすように調整して、固有結界を解除した。

 解除した先にはセイバーが剣を掲げて待っていた。

 

(ヤバ!少し早すぎるぞ)

 

 俺はすぐさま近くの橋のアーチの上に避難した。

 

 セイバーの剣に光が集まっていく、それを見た俺は……。

 

「人々の希望の光……俺が唯一手に入れれない物、忌々しく懐かしい物」

 

 そして……。

 

約束された(エクス)―――勝利の剣(カリバー)」ッ!!

 

 セイバーの剣から放たれた極光は巨大な海魔を呑みこみ海魔を消滅させ、光の柱を作り出した。

 

「ああ……厭だ。人々まだこのような光を持つのか。だが仕方ない、人々は世界の本当の残酷さを知らないだからかな」

 

 俺はそうぼやき、その場を立ち去った。

 

_________________________

 

 

 河での戦闘が終わって数刻、俺は前回会えなかったランサーのマスターに会うために、今のランサーのマスターがいるであろう廃墟に来ていた。

 

(ん?ランサーのマスターの魔力が弱い、死にかけか?)

 

 俺は魔力の痕跡を辿る。そこには衛宮切嗣とランサーのマスター、ケイネスが居り、衛宮切嗣がケイネスの恋人、ソウラに銃を突き付けていた。

 

(こっちはマスター同士の対決、外はセイバーとランサーの対決、さてどっちを見ようか?)

 

 俺は少し考え、セイバーとランサーの戦いを見ることにした。

 ランサーとセイバーはお互いに一歩も譲らず、戦いを楽しんでいた。

 

 そんな時、急にランサーが自身を槍で貫いた。そしてその行動にセイバーが驚き、ランサーも驚いている。

 そして後ろからランサーのマスターが現れた。

 

(ランサーのマスターが″自害しろ″と令呪に命じたか…)

 

 そしてランサーは低く掠れた声で……。

 

「そんなに勝ちたいか!?そうまでして聖杯が欲しい!?この俺を……たったひとつ懐いた折りさえ、踏みにじって……貴様らはッ、何ひとつ恥じることもないのか!?」

 

 顔は憤怒の血涙で歪み、いまや見る影もないほど鬼相を浮かべていた。

 

「赦さん……断じて貴様らを赦さんッ!名利に憑かれ、騎士の誇りを貶めた亡者ども……その夢を我が血で穢すがいい!聖杯に呪いあれ!その願望に災いあれ!いつか地獄の釜に落ちながら、このディルムッドの怒りを思い出せ!」

 

 ランサーは呪詛の禍言を吐きながら消滅して行った。

そしてランサーのマスターも切嗣の仲間に撃たれ死亡した。

 

(残り3か……衛宮切嗣、やはりお前は俺の思っていた通りの男だな……)

 

 俺はその光景を見て少し微笑み、その場を立ち去った。

 




少し駆け足気味ですが次回、第四次聖杯戦争編最終回です。

最後にヴァイスが微笑んだ理由は?聖杯戦争の行方は?

それでは次回もお楽しみに(* ̄▽ ̄)ノ~~ ♪

評価、感想お待ちしてます。

新たなるアヴェンジャー一周年記念内容

  • オリジナル異聞帯予告
  • 水着回
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