今回の投稿が今年最後になります。
そして今回の話でヴァイス君がこのfateルートで士郎君達に何を求めるのかがわかります。
それでは本編スタート。
「協力関係?どういうことよ」
「この状況じゃあ話しにくいから、落ち着いた場所で話をしないか?」
俺がこう言うと、彼らは相談し始めた。そして数十秒後……。
「わかったわ……付いてきて」
どうやら向うは俺との話し合いを受け入れてくれるらしく、家の中に上がらせてもらった。
居間に着くと、少年は俺に茶を出してくれた。
「さっそくだけど貴方はさっき言ったわよね、自分がサーヴァントであると。じゃあこの話は貴方のマスターは知っているの?」
アーチャーのマスター、遠坂凛が俺に質問する。
「いや生憎、俺は今はマスターがいなくてね……君たちの言うところの野良サーヴァントなんだ」
「じゃあ貴方のマスターは他のサーヴァントやマスターに殺されたわけ?」
「いや……俺を召喚したマスターはまだ生きているよ。ただ契約が切れただけさ」
彼女は俺の言葉を聞いて驚く。
「じゃあ貴方のマスターは今どうしているの?」
「今は普通に生活しているよ。だって俺のマスターはマスターだった時は幼さかったからね、多分俺に関する記憶が無いだろうね」
「じゃあ貴方はまさか………!」
「そう俺は………」
俺が喋ろうとした瞬間、居間の戸が勢いよく開けられた。
「シロウ!先ほど庭でとてつもなく強力な魔力を感じたたのです………が」
セイバーは俺を認識すると固まった。
「久しぶりだなセイバー」
「エルメキス!なぜ貴方がここにいるのですか?!」
「何故って…俺はあの時に受肉してそのままこの世に現界しているが」
「セイバー、彼の事を知っているの?」
「はい……彼は私と同じ聖杯戦争で召喚された人で、生前私に尽くしてくれた人です」
セイバーは頬を少し赤らめて俺の紹介してくれた。
「セイバーがそれほど信頼しているのなら協力関係を結んでもいいのだけれども……魔術師がこういう関係を結ぶ時には私達になにかしらのメリットを付けてくれないといけないのだけど……」
「いいだろう、俺も対価無しで協力関係を結べるとは思っていなかったからな。こちらが君達に出す対価は、俺が持っているあらゆる知識と力を貸すというのはどうだ?」
「じゃあ貴方はその対価と引き換えに私達に何を求めるのかしら?」
「俺が欲しいのは、君達が俺にこの聖杯戦争でどのように戦い、どのような選択をするのかを間近で見せてほしい、それだけだ」
「え!?そんなことでいいの?!」
「ああいいよ、君達の方にメリットが多いと思うのだけど、それは構わない」
「そうなの………衛宮君とセイバーはこの条件で構わない?」
「私はシロウに従いますので、シロウが構わないのなら私も構いません」
「俺は遠坂がいいのなら別に構わないが……」
「そう、じゃあその条件で協力関係を結びましょう。これからよろしくね、エルメキス」
「ああ……こちらこそよろしくな、衛宮士郎、遠坂凛」
俺は三人と握手して、ここに協力関係を結んだ。
「じゃあさっそくだが、衛宮士郎、こっちに来てもらって俺に背中向けて座ってくれないか?」
「ああ……わかった」
衛宮士郎は俺の所まできて、俺に背を向けて座った。
「さてと………この辺かな?」
俺は衛宮士郎の背中をさわり、ある場所で手を止めて魔力を注ぐ。
「アガッ!」
「衛宮君大丈夫!?衛宮君になにをしたの?!」
「俺の魔力を注いで、セイバーと衛宮士郎の魔力のパスを強化してやったんだ。少しの間は立てないが立てるようになった時には普通の魔術師位の魔力のパスになっているだろう」
俺は立ち上がり、時計を見る。
「もうこんな時間か………俺はそろそろ帰らせて貰う、これからは気まぐれで君達の前に現れるが、何か俺が必要な時には俺の名を呼べ、すぐに駆けつけてやる」
俺はそう言い残し、闇の転移を使って衛宮邸から去った。
教会の自室に戻った俺はベッドに寝転がる。
「さて……衛宮士郎、遠坂凛、君達は俺にこの世界をまだ滅ぼすのは早いと思わせてくれる程の価値を見せてくれるのかな?」
俺はここに居ない彼らに向かって問いを投げ、不敵な笑みを浮かべていた。
次回の投稿は1月5日までに投稿します。
そして次回は番外編で、少し早いカルデア編での正月を投稿します。
それではよいお年を(* ̄▽ ̄)ノ~~ ♪
評価、感想お待ちしています。
新たなるアヴェンジャー一周年記念内容
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オリジナル異聞帯予告
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水着回