「喰らいなさい!」
遠坂凛は魔力が入った宝石弾でバーサーカーに攻撃していくが、バーサーカーには傷一つ付かない。
しかし遠坂凛にバーサーカーの注意は向いており、俺はその隙にバーサーカーに攻撃を攻撃する。
だがそれはバーサーカーの罠だった。バーサーカーは急にこちらを向き、持っている巨大な剣で振り払った。
俺はそれを防御するが、当たった衝撃は防御できずかなり後ろの方に吹っ飛ばされ、地面に落ちた。
(不意打ちを使って来るとは、バーサーカーのわりには結構な知性が残っているじゃあないか)
俺は立ち上がってバーサーカーのいる場所に向かおうとするが……。
「グハァ!」
口から血を吐き、その場に倒れてしまう。そして体からはサーヴァントが消滅する前の光の粒子が出始めている。
(ヤベェな……魔力が底を尽きかけている。思った以上にこの状態は魔力を喰ったな……。とりあえず放出している魔力を切ろう)
俺は放出している魔力を切り、消滅を遅らせる。
(あの時に不完全な受肉をしたからな………)
10年前のあの時、俺は聖杯の泥を被った。しかし俺の存在が聖杯の泥と似ていることから、被った泥の効果を余り受けず俺は不完全な受肉を果たした。
(だが今そんなことを思っている場合じゃあない。早く戻らないと、遠坂凛がバーサーカーに殺されしまう。それだけは、避けなければ………。」
俺は立ち上がってバーサーカーの所に向かおうとするが……。
「あっ───」
俺はそこで意識が途切れ、地面に倒れこんだ……。
地面に倒れたアヴェンジャーの体は何かを求めるよう自身の影をゆっくりと伸していき、街の方に向かって行く。
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「───言峰、面白いものが見れるぞ」
私が夜の礼拝をしている所に、ギルガメッシュが突然やって来てこう言った。
「──面白いもの?」
「ああ、教会の正門の所に行ってみろ」
私はギルガメッシュの言うとうりに、教会の正門の所に向かう。
「──────これは!」
私がそこで見たものは、教会の前まで来ている黒い影だった。そしてその黒い影は街の方まで続いていて、街をのいたる所にも黒い影があり、街を侵食しているた。
「───ギルガメッシュ。あの黒い影は一体なんだ!」
「あれは我が友、ヴァイスの影だ」
「っ!─────あのアヴェンジャーの影だと!」
「ああ、あの影は今の人間が言う極悪人の魂を喰らってそれを魔力に変えて本体に送っている。そしてあの影は冬木の街全てに行き渡っている。ここは我が簡単な結界を張っているから安全だ………しかしヴァイスめ、それほどまでに魔力が足りないと言うのか」
確かにあの黒い影からは魔力を感じとることができる。そして私はある疑問が浮かんだ。
「なぜ極悪人の魂なんだ?普通の人から魂を喰らった方が効率的にいいはずたが?」
「我も言峰と同じ事を思ってな、以前聞いてみたのだ。すると我が友は、『確かに普通の人の魂を喰らった方が効率的にいいんだが、俺の今の体質ではあんまり体に馴染まないだよな。で!極悪人の魂の方は普通の人の魂より俺に近いものを持っているから、体に馴染みやいんだだ』と言っていたわ」
「そうか………ギルガメッシュ、あの黒い影はいつ消えるのだ?」
「夜明けまでには消えるだろう、それにあの黒い影が見えているのは我達だけだ」
「……なぜ私達だけが見えているのだ?」
「恐らく原因は10年前に被ったあの聖杯の泥だろう」
「聖杯の泥?」
「ああ、あの聖杯の泥の根幹はヴァイスとほぼ同じだ。だからあの泥を被った我と我の魔力で動いてるお前だけに、あの黒い影を見ることができるのだろう」
「そうか……あのアヴェンジャーの根幹は聖杯の泥とほぼ同じか」
「さて、我はもう戻る。体がひえてきたわ」
そう言って、ギルガメッシュは教会の中に戻って行く。
私もギルガメッシュの後を追って教会の中に戻っていく。
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空がだんだんと明るくなるのを感じた黒い影は一気にアイツベルンの森に居る倒れているアヴェンジャーの体に戻って行き、街で集めた魔力を注ぐ。
すると消滅寸前の合図である光の粒子の放出が止まり、体はゆっくりと立ち上がる。
しかし目は閉じたままで、アヴェンジャーの意識はまだある場所に居た。
次回はティアマトが登場します。
それでは次回もお楽しみに(* ̄▽ ̄)ノ~~ ♪
評価、感想お待ちしています。
新たなるアヴェンジャー一周年記念内容
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オリジナル異聞帯予告
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水着回