アインツベルの森から柳洞寺へと続く道を俺は今ふらふらしながらも歩いている。
普段なら転移して移動するのだが……回収した魔力ではこの姿を今維持するのがやっとである。
そして今の時間も俺の苦手に感じる日中であるために体への負担も倍増し、ふらふらしながら歩くことしか出来なかった。
(──今日中には柳洞寺に着いて、霊脈から魔力を回収しないと次は本当に消えてしまう……)
俺は先を急ごうと足を動かすが、足に鉄球がくくりつけられたかのように足が思った以上に動かなかった。
そして柳洞寺に着いたのはその日の夜であり、その時には魔力を求める獣と化してあった。
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アサシン、佐々木小次郎。彼はキャスターの命令により柳洞寺への一直線の参道の門番をしている。
そんなある日の夜、彼は山道を上がって来る何者かの気配を感じ、霊体化を解き、柳洞寺の門の少し階段下りた踊り場で剣を抜き陣取る。
(──普通の人の気配ではないな。これは拙者と同じ存在の者であるな)
アサシンは自分の前に続いている暗い参道を注視する。すると暗い参道を上がって来る人物が見えた。
そしてその人物は木々の隙間から漏れでる月の光が当たる場所を通る。
その人物にアサシンには見覚えがあった。以前、彼がセイバーと戦っていたさいに、横槍を入れて来た者だ。
「──久方ぶりだな、アヴェンジャー」
しかしその人物、アヴェンジャーは何のリアクションを取らずに参道を上がって来る。
「無視とは酷いではないか……」
アサシンは苦笑する。そしてアヴェンジャーがアサシンとまであと数十段と行ったところでアヴェンジャーに剣を向ける。
「──それ以上上がって来るようであれば、拙者はお主を容赦なく斬る!」
アサシンはアヴェンジャーに警告するが、アヴェンジャーはその警告を無視するかのように、徐々にアサシンとの階段の差を詰め行く。
そしてアヴェンジャーが彼と数段差になった瞬間。
「───秘剣・燕返し!」
アサシンは一気にアヴェンジャーとの差を詰め、宝具を発動する。そしてその宝具の一太刀目を当てようとした瞬間、アヴェンジャーからアサシンだけに届くような小さな声でこう言った。
「──────────邪魔ダ」
アヴェンジャーが声を発したと同時に、アサシンに向かって強風が吹いた。
そしてアサシンは一太刀目を振り上げた状態で止まった。
アサシンがなぜ一太刀目を止めたのか、それはアヴェンジャーから発せられた巨大な恐怖のイメージにより、生存本能が体の動きを強制停止させたからである。
「………………」
アヴェンジャーは、何事もなかったかのように彼を横切った。
そしてアサシンに自分の邪魔をした罰として理不尽な攻撃をすでにしていた。
「─────馬、鹿、な……」
アサシンはアヴェンジャーに巨大の恐怖のイメージを見せられただけだと思ったが、しかしいつの間にか無数に体を斬られていた。
(よもやこんな終わり方とは……)
アサシンは地面に伏し、消滅した。
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アサシンが消滅したのを感じたキャスターは、すぐに寺から出て、正門の所に向かう。
正門の所には一人の男が立っていた。
(……あれがアサシンを殺ったのかしら?)
キャスターはすぐに呪文を唱え、男に攻撃するが、急に男の影が動いて攻撃を防ぐ。
(あり得ない!影が自動迎撃をするなんて!)
キャスターはあらゆる魔術を行使して男に攻撃するが、全て影によって防がれる。
そして男は地面に手を付けると消えてしまった。
(──消えた!?)
キャスターは男が消えた場所に近付き、その場を確認する。
(……不可視の魔術を使ってる訳ではなさそうね。それにここからを動いた形跡もない。まるで最初からここにいなかったて感じね……でも、ここの霊脈がいつもよりも魔力を発していると言うことは、あの男がここで霊脈を使ってなにかをしているのは間違い無さそうね)
キャスターは思案する。攻撃しようともあの影に防がれるし、霊脈を弄くると自分の工房にも影響が出るので出来ない。
そしてキャスターはある考えに辿り着く。
(……仕方ない、霊脈を使われるのは癪だけども、こちらからは何も出来ないから、あれが次に現れた時に攻撃をするためにセイバーの確保をしましょう)
キャスターはセイバー確保の為に寺に戻っていく。
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俺が霊脈から魔力の吸収を初めてからまる二日が経った頃、俺の魔力は80%まで回復した。
(───あと半日もあれば全回復できるな)
そう思っていると、突然肌にピリッと刺激が走った。
(───!この魔力────ギルが動いたか!)
俺は霊脈から魔力の吸収を止め、その魔力の方向を見る。その方向にはセイバーの魔力を感じた。
(もうセイバーを取りに来るのか、あいつは)
俺は霊脈からの魔力の吸収を止め、その魔力を感じた場所に転移する。
俺が転移した場所は川沿いの公園であり、転移した場所の少し先にはギルと地面に伏している衛宮士郎とセイバーをおり、どちらも瀕死の状態であった。
そしてギルは手に剣を持ち、衛宮士郎に止めを刺そうとしている。
(──それはさせない!)
俺は短距離転移をして、衛宮士郎の前に立ってギルが振り下ろして来る剣を止めた。
ギルとセイバーは俺の登場に驚き、そして俺は衛宮士郎の方を見る。
(……なぜセイバーがこいつに召喚されたのか不思議だったが、やはりそういうことだったか)
衛宮士郎の体からは、セイバーと同じオーラを発する物が見えた。
「──セイバー、早くそいつを連れてここから離れろ」
「ですが貴方は……」
「───行け!」
セイバーは俺の意思を汲んでくれて、衛宮士郎をかつぎ、その場から離れた。
「──何のつもりだ、ヴァイス!」
「あいつを殺すにはまだ早いなと思ってな、それで助けたんだ」
「───そうか」
そうギルが答えると、ギルは背後に
「なぁヴァイスよ。今ここで10年前の続きを使用ではないか」
「いいだろう、望むところだ!」
俺も
そして近くにある木の枝から一枚の葉っぱが落ちた瞬間、戦いは始まった……。
Fateルートも残り二話になってきました。Fateルートが終わり、次のUBWルートが終わった後にアンケートで多いかった方を書いて生きたいと思います。
それでは次回もお楽しみに(* ̄▽ ̄)ノ~~ ♪
評価、感想お待ちしています。
新たなるアヴェンジャー一周年記念内容
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オリジナル異聞帯予告
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水着回