某アニメのとある話にて
キボーノハナ
「だからよ…止まるんじゃねぇぞ」
そうか…俺は死んじまったのか。いや…こんな所で止まる訳には行かないんだ!俺は…その先に…
「オルガ、オルガ!」
この声は…ミカじゃねぇか。
「あぁ、ミカか。大丈夫だ」
「良かった…」
三日月オーガス(バルバトスルプスレクスもセット)とオルガイツカは今、見知らぬ土地に居た。
「どこなんだよここは…」
「俺にも分からない」
「とりあえず先に進むか」
「そうだね、オルガ」
オルガとミカは歩き始めた。
「そういや、バルバトスも勝手に歩いてるじゃねぇか。大丈夫なのか?」
「大丈夫でしょ。多分」
「多分ってお前なぁ」
何故かパイロットが搭乗しなくても移動するようになったバルバトスが不安だが…とりあえず、この土地の人を探す事にしたが
「人が一人もいねぇな」
「ギャラルホルンのMSも居ない…」
そう、鉄華団は今ギャラルホルンと争っていたのに当のギャラルホルンのMSが居ないことに不信感を覚える2人であった。
「オルガ、伏せて!」
「どうしたんだミカ?」
オルガが伏せた次の瞬間、1回の銃声がして、さっきまでオルガが立っていた場所に銃弾が着弾した。
「なんだよ…結構危ないじゃねぇか。サンキュウなミカ」
「オルガが無事なら良かった…次は何をすれば良い」
「そうだな…俺たちの邪魔をする奴は…ぶっ潰す」
「分かった」
ミカはバルバトスに近づいて、コックピットに入る。
「ガンダムバルバトスルプスレクス、三日月オーガス、出るよ」
「やっちまえ、ミカー!」
三日月はまず、敵を探す。さっきの狙撃の時の銃声から大体の位置は分かっている。
「オルガ、敵を見つけた」
「どんなだ?」
「女の人だ。着ている服とか持ってる銃も見たことない」
「もしやここは火星じゃ無いのかも知れないな…まあ良い、とりあえず…潰せ」
まあ、MSからしたら人間なんてアリみたいなものだ。
バルバトスが手に持っている大型メイスをスナイパーのいる場所に叩きつけるとスナイパーはもはや跡形も無く粉砕していた。
「オルガ、少し先にさっきのスナイパーの仲間っぽい奴らとそいつらの敵が戦ってるけど…」
「敵の敵は味方…ここはさっきの奴の味方をやっちまおう。頼んだぜ、遊撃隊長」
「分かったよ、行くよ…バルバトス」.
バルバトスはリアクターを全開にして、戦闘地域に飛んで行った。
「ここまでよ、M4A1」
「くっ…鉄血のクズめ」
M4A1率いるAR小隊は鉄血の代理人率いる部隊に対して劣勢だった。
「M4、これからどうする?退路も絶たれたわよ」
AR小隊のメンバーの一人、AR15が敵を撃ち殺しながらM4に聞く。
「あと少しで指揮官が指揮する援軍が来ますそれまで持ちこたえられれば…」
「すまんM4、私の方は弾薬が持ちそうにない。一度補給に戻る」
「M16姉さん…分かりました。後退してください」
M16が後退した事により、防衛ラインに穴が空いた、もちろん鉄血の部隊が見逃すはずも無い。代理人自らを先頭にして、大量の鉄血兵が防衛ラインを超えてくる。
「これは…私の判断ミスね」
「違う、M4。これはお前のせいじゃない」
「そうだよ、M4。今回は運が悪かっただけだよ」
M16とM4SOPMODⅡがM4を慰める。
「運が悪い…か」
「違う、運が悪かったのでも無い。私が鉄血をもっと早く見つけられてれば…M4、これは私の責任よ」
「AR15…貴方のせいじゃ無い。みんな、今から防衛ラインをたてなおしましょ」
「「了解」」
仲間たちの気合いの入った、心強い返事が返ってきたが…
「頼もしい仲間達ですね。でも、さようなら」
代理人がM4の前に立っていた。
「こんな所で…私は…」
「「M4」」
M4はそっと目を閉じた。が…突然、大地が大きく揺れた。
「えっ…一体何が…」
目の前には何やら大きなもの(バルバトスのテイルブレード)に押し潰された代理人が居た。そして、その大きなものにはケーブルが付いていてそのケーブルを辿った先には…
大きなロボットが立っていた。
「そこのお姉さん、大丈夫?」
そのロボットに乗っている人と思わせた人から無線が入った。これが鉄華団とグリフィンとの出会いだった。
ガンダムとか歩くだけで鉄血の基地破壊しそう(小並感