オルガフロントライン   作:神代リナ

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ここの指揮官はね…色々大変ですよw


指揮官は辛いよ

「あんたがここの指揮官か?邪魔してるぜ」

オルガはM4が連れてきた指揮官に話しかける。

「は、はい。一応ここの指揮官をやってます、神崎莉奈(かんざきりな)と申します」

「俺は…鉄華団団長、オルガイツカだぞ」

「指揮官、一応なんて付けないでください。あなたは立派な指揮官なんですから」

M4が神崎の自己紹介の一応の部分を指摘する。

「一応って事は何かあるのか?」

オルガが指摘したのはもっともだ。一応指揮官などと言われると少し不安になる。

「いや、私はちゃんとグリフィンの試験を通過した正規の指揮官なんですけど…着任して間もないので少し自信が持てなくて」

「なんだそういうことか」

着任して間もないのなら自信が持てないのも仕方あるまい。これは時間が解決してくれる…はずだ。

「それでですね…私が着任したばかりって言ったじゃないですか。そのせいでこの基地は人形の数が少なくて…戦力的に不安なんですよね」

「それは大変だな」

「だから…貴方達を雇いたいんですよね」

…なるほど。てかこの世界ならMSは何師団分の戦力になるだろうと考えるオルガだった。

「分かった鉄華団はあんたの側に乗ってやる」

指揮官とオルガは握手を交わした。

「オルガ団長、ありがとうございます」

指揮官は嬉しそうだ。

「オルガ、それで良いの?」

ミカがオルガに尋ねる。

「あぁ、グリフィンはこの世界ではもっとも強いPMCだ。そいつらと手を組めるなんて願ってもねぇ事だ」

「そっか。オルガが決めたことなら良いよ」

ミカはまた軍用レーションを食べ始める。

「美味いのか、それ?」

「うん」

なんかあんま美味そうには見えないが…

と、さっきバエルが置いてあったところを見ると

「マクギリスさん、そのロボットちゃんと動くんですか?」

一人の人形がマクギリスにこんな事を聞いてしまった。

あ、なんか嫌な予感が

「あぁ、ならば見せてやろう」

マクギリスはバエルのコックピットに乗る。

「ちょっと待ってくれ!」

マクギリスはオルガの制止を聞かずにバエルを起動させた。

「えっ?オルガさん、別に動かすくらいなら構いませんよ…」

指揮官が言う。そう、ここの人達は知らない。こんなところでエイハブリアクターを使うとどうなるかを。

「いや、MSにはエイハブリアクターってのが付いててだな…こいつを起動させると」

「させると?」

「300年の眠りから今バエルは蘇った!」

マクギリスはそう叫ぶとバエルは空へと飛び立った。

「チョコの人、それはダメだ!」

ミカが最後の制止をするがもはや意味をなさなかった。

「…エイハブリアクターを起動させると通信システムが使えなくなる」

「…あっ(察し」

指揮官は全てを察した。

そのあと、マクギリスはめちゃくちゃ団長に殴られた。




新人形(?)紹介
オルガ
装甲は硬いがHPは1。スキル[希望の花]を持つ。
スキル[希望の花]…死んだ際、回復する。冷却時間0秒。

三日月オーガス
MSに搭乗していない際は専用のハンドガンで攻撃し、スキル[狼の王]を持つ。
スキル[狼の王]…バルバトスルプスレクスを召喚する。常時発動(ただし、市街地では使用不能)

マクギリスファリド
バエルに囚われすぎたヤバイ奴。スキル[アグニカカイエルの魂]を持つ。
スキル[アグニカカイエルの魂]…ガンダムバエルを召喚する。常時発動(ただし、市街地では使用不能)

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