規格外の長期休暇(仮)   作:獅狼

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とりあえず第0話どころか第-1話的なものを上げておこうかな~


ってことです。
こんな規格外が好き勝手って暴れるか、それともこいつらに育てられた奴が楽できない物語を歩むかはアンケートしだいってところですかね。

現在は

阿呑に神器もらって原作勢力にってのが二票
灰根主人公でハーレムがいいってのが一票ですね。


正直ハーレムとか書ける気がしねえ



ついでに、これ書いたの実は《どこへ》を決めるアンケート取り始めてから決まるまでです。



表紙

ドォォォオオオン

 

 

世界に浸透するような衝撃(おと)が発生した。

 

 

ビシッ…………

直後、(カラ)に罅が入った。それはまるでガラスに硬質なものをぶつけたかのような罅だ。

ビシッ………ビシィィ!!

二度、三度と壁を叩くような音が鳴り響き、罅が広がりそしてついにそして意外に、(カラ)が音もなく割れた。

それと同時にその穴と不釣合いな大きさの小さな何かが五つ飛び込んできた。

 

 

 

 

「間に合ったな」

先頭で出てきた青年が呟いた。

「まさか世界が再編されるとは思いませんでしたね」

動きを阻害しないが体の形を分からせない深い緑色の服を着た糸目の男が言葉を拾い繋げた。

「それでこれからどうするんですか?」

紅一点の赤い女が訪ねた。

「……再編‥少々…時間が……」

鉄の塊と言えるバックパックを背負った無表情な男が言葉数少なく考え込みながら断片的に呟く。

「元我らが魔界が安定した世界になるには時間がかかるということであろう?」

他の二倍の身長を持つ筋骨隆々とした巨漢が低く響く声で訳した。

「住民も消滅したでしょうから、数の暴力(システム)は無くなりましたね、残念です」

「フハッ、そんなもの。昔に戻っただけであろう。まさか、自分で出来なくなったわけでは無かろうな?」

「当然でしょう」

「はいはい、そこまで。何にせよそろそろ雲を抜けるわ。今後の方針のためにも周りの地形を覚えておきなさいよ……っと、どうやら違うみたいね」

巨漢と優男が言い合いを始める前に女がそれを止めた。

そして目配せした先にはなにやら考えながら眼で語る寡黙と青年がいる。

 

そして話が着いたのか、青年が顔を上げ、宙にいると言うのに平地に居るかのように振り替えって一言。

 

「見て回るか」

 

他の3人はそれに対し、疑問も持たずに頷く。

それと同時に寡黙が懐から袋を取り出し、中の粉を撒いた。

いや、撒くと言うより流した。

 

その粉は宙で在りながらも散ることなく円形に留まり、五人の下に。

「さて、じゃあ、ひとつ目に行きますか!!」

青年は短剣……いや、儀式用の短剣を針としたダーツの矢を取り出し、円に向かって投げ込んだ。

 

着弾はまるで水面に落としたかのように、短剣は何処かへ消えた。

 

「……アンカーセット、通路安定、ゲート確立」

「行く先は?」

「不明、調べれば解るが?」

「いや、調べなくていい。

__術式追加《転生・平振り》」

「転生して行くんですか」

「うん、そうだよ?

まあ強すぎて面倒がホイホイってのも楽しいけど、のんびり行こうや」

 

「そういえばさ、ここどこなのかしら?」

 

「「「「さぁ……」」」」

知らずの声が重なった。

 

 

 

 

 

 

その時………

 

「上空15000mで恒星クラスのエネルギー反応!!」

「はぁ!?計器の誤作動………な分けないか。更新したばかりだしな、とりあえず確認して「反応消えました。本多匠(サモナー)の召喚術と同様の歪みを確認。界を渡ったと思われます」なんだ。じゃあ、気にする必要ないね」

「そうですね」

HAHAHAHAHAと笑いの絶えない楽しそうなとある建物からの中継であった。

 

 

 

 

 

 

 

「…この先、今のままでは少々不都合が」

謎空間で転生の処理をしている中、寡黙『サキモリ』が声を出した。

「どういうことだ」

青年『ハイネ』が詳細を求めた。

「調査の結果、どうやら我らの魔界は改造が繰り返され、許容量(キャパシティー)が増大していた。恒星クラスのエネルギーも問題だけど何より………どうにかなるみたいだな」

サキモリが指をさす先には待ってましたと言わんばかりの更なる異空間が口を開けて待っていた。

無論、何かをする前に飲み込まれ。

 

《外出を審査、輸出不可を確認》

自分の声が聞こえた。

《持出し不可『()』を預かります》

自分の声で、無感情にただただ業務的にそう言われ、ハイネは体から何かが抜けるのを感じた。

《能の9割9分9厘9毛を回収。外出を承認》

 

《続き、次の者の処理へ移ります》

 

 

 

 

皆がその空間を通り抜けたところで女『シュレイ』が声を出した。

「なんだかみんな色々と取られちゃったわね」

続き、巨漢『アドン』が

「シュレイ、貴様は大きなものといえば《未来視》を取られただけであろう。我なんぞ筋肉の加護(イージス)を取られてしまったのだぞ」

次に糸目の優男?『ソウ』がぼそっと

「そして私は《認識不能》を取られ、サキモリは……」

「作品…根刮ぎ……」

背中にあったバックパックがなくなったサキモリが自殺しそうなほど落ち込んでいた。

 

「は、ははは。まあ、どれだけ持ってきたのか知りませんが、基本的に他所ではオーバーテクノロジーですからね、仕方ないといえば仕方が……」

フォローしようをしたソウの言葉を遮るように防人が腕を上げ、一言。

「ハイネは…何を?」

「んぁ?ああ、いろいろあった能力やら性質やらを軒並み持って行かれたな。あとレベルの99.99%持ってかれたけど……まあ、10の24乗が20乗になっただけだな」

「ん?」

「え?」

「いつの間にそんなレベルになっていたんですか?」

「いやさ、よくわからんキモイ生物がそこらへんの星に勢力広げてたらから片っ端から吹き飛ばしていたらこうなった。総レベルなわけだし、殲滅⇒帰還⇒転生⇒殲滅……と繰り返していたらいつの間にかな。途中から星ごと消し飛ばしていたからそれほど時間はかからなかった。最初の頃は地道にやっていたんだが数が多いけどパターンが短調で惑星の最大拠点にいる拠点長っぽいのの見た目が卑猥でしかも話が通じなかったら気にせず消し飛ばすことにしたんだ。数が多いのは炭素生命体で、惑星につき一体って感じのが珪素生命体だったな」

 

ハハッ、と笑うハイネだが、話の内容は物騒極まりないものだ。

しかし、ネジがぶっ飛んでいる彼らは引くこともなく

「そんな面白そうなイベントを私たちに黙って一人で消化してしまったんですか!!」

「というよりも、そんなに数がいたの?よく飽きずに出来たものね」

「うぬ?だがその減少はボーナスで考えると……」

「ああ、ボーナスもだいぶ減ったな……そう考えると、結構痛かった…二つを100万にしてあまりが出たのに平振りだから…Lv0001で、ATKにボーナス220を全部振った完全装備のLv9999を全ステが超えるだけだな」

「一般から見れば十二分におかしいですよ?」

「ちょっとやりすぎじゃないかしら」

「……レベルを一つあげるだけで素の状態に攻撃が通らなくなる」

 

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レベルアップ時のステータス上昇量はHPを除き、おおよそ素質値の4~5割だ。

つまり2レベル上がればステータスが1.8~2倍になると考えることができる。

それでも強かったのに、さらにそこに謎のアップデートがかかり、上昇値は素質×0.4~0.5、更にそこに成長補正というものがかかる。

彼らの能力基盤《ディスガイア(D2に更新)》の世界では転生回数の二倍の二乗を25で割ったものが成長補正だ。

ゲームでは50回までしかカウントしないが、彼にそのような上限(・・)は存在しない。

50回の転生で上昇が素質×160~200になるわけだが……彼は数千回の転生を行っている。

千回と考えても成長補正は四万になる。

つまりはそういうことだ。

レベルを一つ上げればステータスは五万倍となる。

どう考えても勝てる気がしない。

これが世界が崩壊を始める三日前に発生したアップデートだった。

 

というよりも世界の崩壊(リセット)が始まったのは間違いなくこれのせいだ。

============================================

 

謎の空間を泳ぎながら雑談をしてどこかに落ちるのを待っていると、突然空間が赤く点滅し始め、再び何かがエラーを吐き出し始めた。

 

《エラー発生、生命体(キャラクター)のステータスに異常を検出》

《数値の異常を確認。数値の過剰を確認。数値に問題を確認》

違法改造(チート)を検出………エラー、情報量過多。歴史を重ねた異端(イレギュラー)と認定》

《基盤書き換え……エラー、情報強度過剰書き換え不可能》

能力(ステータス)のリセットを試行………成功。特殊技能『転生』を凍結》

 

《処理完了まで内部時間で約20世紀》

 

 

「ん?つまりは初期ステータスが人間だったときに戻ると言うことか?」

「そう言うことでしょう、私達は………そう言ったことは無さそうですね」

「ハイネちゃんだけ弱くてニューワールド?」

「心配は要らぬだろう、我らが百レベルをあげても主殿は1レベルで我らを抜くであろう」

「その心は?」

「転生回数等の隠れた補正値は触れなかったであろう。故に成長補正が、我らと違い天井のない成長補正が、掛かっておる」

「なるほど一レベルで主は数万倍の力を手に入れると……それってなんてチート?」

「今更であろう」

「今更じゃない」

「……今更今更」

 

「ひでぇな、おい」

 

 

フハハハハと雑談を再開した五人をよそに、エラーを吐いていた何かは黙々と作業を続けていた。

 

 

彼らがこの世界に入るまで残り

 

 

     1999年11ヶ月15日

 

 

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