それでもちゃんと味が効いてて美味しかったし、満足でした。
今回は天災との基本甘々なお話です。
ちっすちーっす☆みんなのアイドル、束さんだよー。
でも、今日はアイドルはお休み。だって私は、身も心も総帥のものだからね!何があっても総帥の側に付き、総帥のご寵愛を受け、邪魔する奴らをぶっ飛ばす!
ファンサービスはその傍ら。そこらへんの人間なんて、総帥の足元にも及ばないもんね☆本当はそんなことやりたくないけれど、愛する総帥からのお願いだからね。感謝しろよ、蟻共☆
そしてそして〜、今私はね、総帥と一緒にデートに来てるんだ!
私の人生において、最高傑作である機動兵器、『インフィニット・ストラトス』の製作を、総帥に頼まれてね?も〜これが、私の作りたかった物と見事に合致しててね?やっぱり総帥と束さんって相思相愛♡
張り切っちゃってね、一年くらいで完成させちゃった☆
完成して直ぐに総帥に写メを送って、その時一緒にデートのお誘いしたんだけど。
総帥は直ぐに返してくれたんだ!
「じゃあ今度の日曜日に行こうか」
って!これには束さんの胸がキュンキュン♡しちゃったよ。
頑張ってくれた束さんにいっぱい褒めてくれるんだって!なんて優しいんだろう総帥は♡
もう束さんとろけちゃう!もう総帥ナシでは生きていけなくなっちゃう♡
それでね〜?念のために偽造パスポートを使って今は亡国機業所有の無人島。島の周りをサンゴ礁が囲って、海はエメラルドグリーンに輝く、とっても綺麗な場所なんだ!今、島にいるのは総帥と束さん、二人っきり。だから、誰にも侵されずにあんなことや、こんなことを……。え?それはサービス対象外!?
そんなぁ〜。(自主規制)とか(自主規制)しないの?総帥は大人の階段登りたくないの?
あ、駄目だよ、総帥が土下座しちゃ!悪いのは意地悪を言った束さんだよ………。
結局、(自主規制)は我慢して欲しいという事で終わったけど、裸で抱き着くくらいなら許すということになった。
やっぱり総帥は優しいな。この束さんですら、本当は総帥の足元には及ばないのに、こうして側にいてくれて、束さんの頭を撫でてくれる。束さんも頑張って、総帥に見合うような女にならないとね………♡
野生で生きる動物は皆、一糸纏わない姿で生きているのは当たり前だ。衣服を着て生活している生き物など、基本的に人間のみである。
しかし、原始では人間も一糸纏わぬ姿でこの地球に生きてきた。衣服に関する知識など何もないからである。
そして、砂浜に横たわっている二人の男女もまた、一糸纏わぬ姿だった。女の方は薄紫の髪が水に濡れ、キラキラと輝いている。男の方は全体的に幼い。お互い腕を相手の背中に回し、スベスベな肌に擦り寄せながら抱きついていた。
先程まで元気良くはしゃいでいたのだが、それに疲れたか、眠るように抱き合っている。
波が穏やかに音を立て、二人の身体に優しく打ち付ける。
その時間は、二人にとってとても至福な時間だった。
「ねぇ、総帥……」
女のか弱そうな声に、男はどうしたんだい、と優しげに声をかけた。
「総帥は、………計画通りなら、世の中の女性をみんな従えるんだよね?」
そうだな、と男は頷く。女は、男がただ真っ直ぐに人を見る事を苦手としていることを、よく分かっていた。
世界征服も、人類選別も、全て彼が世の中の麗しい女性を手中に収めるための建前に過ぎなかった。
それを、そこにいる絶世美人は知っていた。彼が転生者だと言うことも、彼女には全てお見通しなのだ。
それでも、彼女は彼を愛し、側に居続ける。
そこには転生特典という強制力もあったかも知れない。彼女は一生彼に付き従う運命にある事は知っている。けれども、彼女は彼の中に優しさを見出した。
彼は女性が好きだった。でも、花の園を食い荒らすような人間でも、花の一つだけを極端に愛する人間でも無かった。
ただ純粋に、平等に、優しく全てを愛する心を持っていた。
「もし貴方が、いーっぱい女の子を侍らせても、束さんを見てくれる?」
そう言いながら、縋るような目をしてくるので、男はより一層抱き締めて、
束を手放したりはしない。
そう、耳元で囁いた。
彼女が最初に彼の黒い瞳を見たとき、それはそれは、真っ暗な闇を垣間見たという。彼を包み込んで、ジワジワといたぶるような、闇。
彼に何があったか、それは教えてくれない。何回か気になって聞いたことはあるが、彼は一向に話そうとはしなかった。
だが、人の心を読むことに興味がない彼女でも、気付いた。
彼は助けを求めている。自分を認めてくれる何かへ。自分を愛してくれる何かへ。
それが、男が女を求める欲と混ざって、少しふしだらとなってしまっただけだ。
彼は求めているのだから、決して切り捨てたりなど、愚かなことはしない。受け止めた女性は、一生をかけて愛し、手放すなんてことはしない。彼はそのような矜持を持つ男だ。
そして、彼女も同様だった。認めてくれる誰かが欲しい。自分の
一度は諦めて、自暴自棄になって世界を混乱させてやろうと考えてしまった時もあった。
誰にも認めてくれなくて、人知れず泣いた時もあった。
織斑千冬が現れた時は、一瞬曇天に一条の光が差したような感覚があったが、それでも、彼女の心を満たすまでには至らなかった。
そんな中現れたのが、彼だった。亡国機業の総帥である。当時はまだ生後11ヶ月にも関わらず、言語を喋るその男児に、彼女は邂逅した。惹かれるように彼の元へ馳せ参じ、彼を生で見た時、彼女の身体を何かが突き抜けた。そして同時に理解した。
彼こそが、彼女を唯一認め、受け止められる人間であると。
だから、彼女は彼を離さず、彼は彼女を離さない。彼女は彼を屑だとは思っていない。
大切な彼を、屑という奴らは絶対に許さない。
夜の帳が下り、二人を包む世界は、遥か星空の世界へ変わっていた。
海に面したテラスのベンチで、二人は肩を寄せ合うように座っていた。束はいつものエプロンドレスを着て、機械風味のウサ耳をつけた、普段の姿。対する総帥は、落ち着いた色のYシャツと短パンである。
暫くぼんやりと
「……ん〜?やっぱり総帥は、心が大人でも身体が子供だから恥ずかしいのかな」
そう束が言うと、総帥は少し照れくさくなった。邪魔をする者は誰もいないが、今の彼は傍から見れば大人の世界で見栄を張る子供だった。
「そんな総帥も可愛いと思うけど?」
なんか馬鹿にされた気分だな、と総帥は頬を膨らませる。
「ふふっ♫」
束はその様子にとても愛おしさを感じ、食べてしまいたい欲望に駆られるが、それは禁止だということなので、必死に抑えている。何か小さなきっかけでもあれば、そのまま小柄な総帥を押し倒してしまいそうな様相を呈しているが。
そんな笑顔を見て、彼の顔は少し目を反らして、弱く呟いた。
これから束には、世界に追われることになり、今以上に辛いことが起きるかも知れない。もしかしたら、しばらく会えなくなってしまうのも、起きないと断言出来ない。
彼女を離さないという約束を、一時とは言え守れないかも知れない、ということだった。
すると、今度は束が頬を膨らませ、
「もう、総帥はまた弱音を吐いちゃって。………そんなことは、絶対にさせない。どんな奴らが現れても、どんな理不尽が迫って来ても、私は、絶対に、離すつもりはない。だから、離さないで、ね?」
と、いつもより口調を強めて、しかし、優しく一喝した。
いつも自分を甘やかして、愛し合っていた束が怒ることは、これが始めてだったため、彼は少し驚いたが、彼女が自分のことを本当に心配していることに、改めて気付いた彼は、ごめんと一言、大きく頷いた。その後に、弱音も吐かない、と付け加える。
「じゃあ、約束しようよ」
束は、星の世界を臨みながら、総帥に向けてそう放った。何を?と、総帥は首を傾げる。
「総帥が世界征服を成し遂げた後に、もう一度ここへ来よう。そして、今日みたいに一緒に遊んで、一緒に愛し合って、この星空を眺めよう?」
その言葉は、総帥の心に大きな決意をもたらした。彼は力強く頷く。そして宣言した。
必ず、この夜空をもう一度見ようと。
「キスしよっか」
満点の星空の下で、二人の男女がキスを交わした。
互いに抱き合い、身体を密着させ、舌を絡ませ合う濃密なディープキス。
それは、相手への愛を確かめ合う愛のキスであり。
再びここで同じ景色を見て愛し合うという誓いを忘れないための、約束のキスであった。
アイェ!?ドウシテコウナッタ
主人公を擁護する者が現れてしまった。(タイトル詐欺やんけ)
次回は時を巻き戻してスコールとのお話です。
ラウラとクロエ編終了後はどっち先にやって欲しい?
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アイリス編
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篠ノ之箒編