クズな男の世界征服日記   作: ASO(活動休止中)

4 / 10
一昨日昨日と頑張って出そうと思いましたが、案の定シリアス化していく文章に追いつかない。
もはや作者はオリ主がクズなのかクズじゃないのかよく分かんなくなってきた(駄目じゃねぇか……)


クズ主の日記その2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2012年4月12日

 

今日のおねんね当番:スコール

 

春先は、大気の変動で雲が流れていき、天気が安定しない季節なのだが、今日は珍しく雲一つない快晴だった。

 

更に、平年より遅咲きの桜はまさにISという史上最強の機動兵器の門出を祝うように咲き誇る。

 

自然は、ISの登場を歓喜していた。

 

それは嬉しい。我々がこれから行うことは、大地の、自然のためだからである。

人類は自然を破壊し過ぎた。

産業革命以来、科学は二次関数のように、著しい科学技術の発展を遂げた。科学技術の発展は、人類に未開の地を切り拓き、今までに類を見ない程の人口増加を促し、個人の寿命を伸ばした。

 

反面、自然は極度に汚染された。

 

工場の煙突から排出される黒き煙は、空を汚した。

 

工業用水は、河川を汚した。

 

家庭ゴミは、海を汚した。

 

化学物質は、土壌を汚した。

 

それが起きた結果、何が起きたか。

 

空が汚れた結果、酸性雨が降るようになった。酸性雨は森を枯らし、その森に生きる者達を追い出した。

 

河川が汚れた結果、汚れた水の中で生きる事になった生物は死んだ。溜まった有機化合物の成分が塊となし、プカプカと浮いている。川は異臭を放った。

 

海が汚れた結果、ゴミに絡まった生き物達は死に絶えた。食べた物も同じく死んだ。

 

土壌が汚れた結果、土壌に生きる細菌は死滅した。それに伴って、共生していた生物達も消え去り、終いには森も消えてしまった。

 

地球が汚れた結果、豊かな自然は消えてしまった。秋になればアキアカネの群体が飛んでいったものも、清流の中で泳ぐ鱒も、干潟の泥に塗れて生きるムツゴロウも、サンゴ礁の美しい生態系も。

一昔前はありふれたそんな風景も、見られなくなってしまったのである。

 

ジンネマンが言っていた、「自然がバランスをとった結果」というものが、我々の目の前まで迫っている。

「自然に慈悲なんてない」。()()()()では、人類が何もせず自然の裁きが下り、人類は宇宙へ助けを求めざるを得なかった。

 

だが、我々はまだ自然を元に戻す事が出来る。まだ美しき青き星(地球)を仰ぎ見る権利は、我々の手にあるのだ。

 

その地球を取り戻すために作られたISだが、史上最強の兵器としての側面だけではない。地球環境を最善に置いた世界一クリーンな機械、でもある。

 

ISの原動力とも言えるISコアには、ISのコア人格と、永久機関が搭載されている。

この永久機関は、一度起動すれば、外部からのエネルギーを一切必要としない、エネルギーを生み出す高次元機関である。

 

私はそんな代物は本当に作れるか疑問ではあったが、束は本当に作ってしまった。

どうやら量子レベルによる最小単位の無限相互加速……によって起こるらしいのだが、ある程度量子力学を学んでいる筈の私でも途中からは何を言っているのかよく分からなかった。

 

束の頭脳には毎度脱帽である。

 

ノーコストでエネルギーを生み出せるとなれば、それは地球の化石燃料を、資源を必要以上に吸い出す事を必要としなくなる。人間が地球を食い潰さなくて済むようになるのだ。

 

勿論、ISコアが永久機関であると世間に知れ渡れば、エネルギー獲得戦争は待ったなしなので、最重要機密ではあるが。

 

そして、コア人格には、ある使命を持たせている。それは、『人が自然の一員として生きる未来で、その一員に値する者』を選ぶことである。

 

エネルギーの消費を必要としなくなっても、人は私情で自然を破壊し、地球を傷つけ続ける。

かのギレン・ザビのように、コロニーを落とし、大地の上で生物を踏み潰しながら戦争を続ける。

そのようなことがあってはならない。

 

ISに認められ、選ばれた人間になるためには、ある程度の要素がいる。

 

一つは能力。純粋な筋力や、知能。頭が良くなければ、未来を考えることは出来ない。そして、力がなければ、考えた未来を、切り拓くことは出来ない。それを持たぬ人間は、ただ邪魔であるのだ。まず最低限であろう。

 

二つ目は、思想。世界を良くしたい、自分より他人のために生きる。そういう心がなくてはより良い未来は作れない。私利私欲のために生きる人間に、我々が作る未来を掴む資格はない。こちらは、最悪洗脳を施せばいいものだが。

 

三つ目は、容姿。私のお目に叶う……、自然のルールに従う上では、美貌でないといけない。生物によって多少の価値観の違いはあるが、生物は皆、美しいと思われる者が生存競争に勝ち抜き、醜い者は死す。しかし、人類は、醜い者まで生き残ってしまったために、増え過ぎたのだ。

 

そして、その条件を超えた数少ない者達は、高度のIS適正を手に入れ、我々が作る新たな未来を担ってもらう。

選ばれなかった者は、地球の肥やしになるだろう。

 

私の裁きは、十年後に突然やって来る。

その日が楽しみでしょうがない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(続き)

 

私は自宅の窓から、快晴の空に光る太陽を一瞥した後に、亡国機業本部に戻る事にした。自宅では、これから始まるショーをまともに見る事が出来ないためである。

 

家で空襲警報を聴きながら何をやっているか創造するよりは、本部のモニターでISが現行兵器を蹂躙していく様を見ていた方がいいだろう。

ルウム戦役の様子を眺めるギレン・ザビのように。

 

オータムの運転で、車を走らせていたのだが、マドカとスコールが後部座席にいる私の脇を固めている。

そんなに私の身が心配か、とマドカに言ったら、マドカは、

 

「貴方の身体は、もう貴方だけの物じゃない」

 

と怒った。五歳同士にしてもう伴侶なのか。早いな。

 

悪かったと、マドカの頭を撫でていたら、新宿のビル内にある駐車場を抜けて、本部の通用道路に入っていた。

創作物とかでたまにある、デパートの駐車場の一角が実は秘密組織の通用口になっているという、典型的な()()である。

 

車を降りて、本部に着いたのだが、玄関ではスコール達を除く構成員の全員が出迎えてくれた。今日は偉大なる計画が始まる日なので、一同揃って見守るそうだ。

 

私は自室に戻って、総勢十個のモニターを展開した。モニターのうち大半はショーの生放送映像であり、今は出撃大気中の白騎士が、あらゆるアングルから映っている。

残りはN○Kと民法のニュースと、束との通信回線である。

 

ショーの準備は順調に進んでいるのを確認して、私は椅子に座ろうとしたが、隣でオータムが寂しそうな顔をしていたので、オータムを椅子に座らせ、私はその上に乗ることにした。

初詣や今日の車内での事だったり、オータムは私に好意を寄せているのにも関わらず、何かと不憫だった。

 

我ながら気付くのが遅くて申し訳ない。

 

私が彼女の膝の上に乗ると、彼女の頬は紅潮した。そして、顔を反らす。

そんな顔をすると、余計にいじめたく……、

 

今はショーを見ることが先決だ。まずもって私はそんな人間ではない。

 

私が席についてから数十分、束が全世界のコンピューターへハッキングを仕掛け、ついに2341発のミサイルが発射された。

この時モニターの内の一枚をアメリカ国防軍の施設内の防犯カメラの映像に変えていたのだが、数多のミサイルが一斉に発射される光景というのは、とても壮観だった。一生に一回、見ることが出来るか出来ないかの光景である。

 

そして、アメリカの長距離ミサイルが、北朝鮮の中距離弾道ミサイルが、世界各国の最新鋭ミサイルが、ここ日本目掛けて飛来している。

 

一斉に番組は速報、Jアラートに切り替わり、アラームが鳴り響く。テレ東伝説で有名なテレビ○京も、今回ばかりは番組を変更していた。オータムは、その事に関してつまんねぇと言いながら、私の頭を撫でていた。相変わらずのツンデレである。

煩いので、番組の音声は消して、この後をショーを見守ることになった。

 

モニターには、空中で静止する白騎士が映っていた。腰に高周波プラズマブレードを差してミサイルの飛来を今か今かと待っていた。

 

私には、些か悲しそうに見えたが。

 

そして、飛んで来たミサイル。始めに来たのは韓国のものだった。それを、白騎士は即座に真っ二つにして見せた。その後も白い煙を引いて現れるミサイルを次々と斬っていく。

 

ミサイルの着弾地点はミサイルによって違う。

 

北は北海道、南は沖縄。しかし、白騎士はその距離を容易く突き破り、全てプラズマブレードによって斬り伏せられる。

 

ミサイルを斬っては飛び立ち、ミサイルを斬っては飛んで行く。

その後、駆け付けた各国の軍隊すらも、無力化していく。

 

ショーは、夕暮れ時になるまで続いた。

雨がシトシトと振り始めてから、白騎士は暫く立ち尽くした。その後、ステルスモードを発動して雲隠れしたのだ。

 

だが、スコールも言っていたが、白騎士は慎ましかった。武力を振り翳すのを否とするように。

私は織斑千冬という女性は、少ししか知らない。

彼女がどういう矜持を持ってそこに立っているのかは、私には知れない。

 

だが、私のせいで泣いているのであれば、いつかその涙を笑顔に変えてやりたい。織斑千冬が笑顔で生きていけるような世界を、作ってやりたい。

彼女は既に選ばれた人間だ。

選ばれた人間ならば、もう幸せになるという権利を有している。

 

私は、選ばれた人間が幸せに生きていける世界を作ろうというのだから。

 

今日の一言:白騎士事件って言うなればガンダム00の冒頭をまるっきりデモンストレーションにした話だよね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月13日

 

今日のおねんね当番:オータム

 

昨日私を膝の上に乗せれたことが余程嬉しかったのか、オータムはいつもの添い寝……というより、今日は私を抱き枕同然にしてきた。色々と解せぬ。

オータムは雑用を卒なくこなせるが、他の部分がとてもがさつなのだ。ただ、オータムは可愛いから許す。多少がさつでも、何処か抜けてても、可愛かったら正義である。

 

世界を変えるショーから日が明けたが、今になってもニュースは絶えなかった。

 

天皇陛下の崩御や、地震の後のようにニュースが続いている。

 

白騎士が消えた後、全世界の放送を乗っ取り、束が現れた。束が行ったのは、ISの簡単な説明。

勿論その中には、ISが女性しか乗ることは出来ない、とも言っていた。

 

ニュースを見ていても、当事者である我々にとってはあまり面白くない。どうせ我々の計画など、彼らには計り知れないだろう。テレビを見ていてもしょうがないので、テレビはこの惨状を見てすぐに切った。

テ○東は直ぐ様平常運転に戻ったのでオータムが笑っていたが。

 

国会でも議論が交わされているらしいがそれについての議論はテレビでは映っていないため、諜報部を通して内閣や国会の様子を映し出させてもらった。責任を取りたくない大人達が、汗をかきながら話をしているのは面白くかった。

 

街は、昨日の危機などいざ知らず、普通の様相を保っていた。歩く女性、通勤、通学中の者、システムも正常。

だが、彼らの脳内の殆どは、事件のことで持ちきりであった。この人混みの中に、これから選ばれる者がどれだけいるかは知らないが、非常に滑稽である。

 

今日の一言:ガンダムって何です!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月30日

 

今日のおねんね当番:スコール

 

人は皮肉な者だ。

 

集団でいないと生きていけないのに、孤独を望む。

 

知能を持つが故に、自ら死を選ぶ個体がいる。

 

有史から脆弱なままなのに、力を持ったと勘違いする。

 

生きるためですらないのに非行に走る。

 

信じるという行為に途轍もない難解性を持たせている。

 

愚かだ。とても愚かだ。

 

愚かで、不完全故に、常に幸せであり続けられない。

 

それは我々の作る未来も同じなのだろう。

 

犠牲を弔い、どれだけ不完全を排除しても、人間の本質的な不完全さは無くならない。

 

それでも、今より良い世界を、と思いながら、私は計画を進める。

 

そのために(文章はここで途切れている)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




(失踪という結末に)逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ

ラウラとクロエ編終了後はどっち先にやって欲しい?

  • アイリス編
  • 篠ノ之箒編
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。