クズな男の世界征服日記   作: ASO(活動休止中)

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今日の一言コーナーを取り止めました。あれ絶対要らないのになんで書いてたんだろ…
相変わらず設定はガバガバです。


クズ主の日記その3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2013年7月19日

 

今日のおねんね当番:束

 

この世界に生まれ落ちて約6年の歳月が経った。と言う訳で、私は今小学校に通う………暇等無かった。

 

今は、忌まわしき『織斑計画』の技術を流用し、遺伝子強化体(アドヴァンスド)の製造技術を確立させてしまった、ナチスドイツ残党の掃討、及び被験体の救出に尽力を注いでいる。

 

学校に行く暇ではない。

 

ということで、私は朝イチで乗った飛行機の機内で、食事をしていた。勿論ファーストクラスである。

 

事前の情報によれば、織斑計画の情報の流出は、『キシリア機関』の諜報員によってもたらされた者で、既に二体の戦闘用被験体(うち一体は実用段階に迫っている)を製作しているそうだ。キシリア機関って、実在してるのか。

 

二体の被験体とは、恐らくラウラ・ボーデヴィッヒとクロエ・クロニクルだろう。

 

全く、ニュータイプ研究所といい、碇ゲンドウといい、どうしてゴミ共はいたいけな少女を戦闘用に作るんだ。下心が丸見えである。

 

それはどうでも良いとして、今回はモノクローム・アバターの三人とは別行動である。

スコール達には、キシリア機関の制圧を行って貰うためである。

キシリア機関は、束にいち早く接触し、ISコアを二つ程、秘密裏に受領しているため、他の秘密組織より危険だからである。

 

なので三人には、速やかに隠密型パッケージを搭載したISによる全員の殺害を要請した。

構成員の居場所は把握済みなので、もう彼らが死亡するのも時間の問題である。

 

さて、私が今向かっているナチス残党も、武装した警備員が大量に見張っているが、我々の敵ではない。ポーランド国内にいる亡国機業メンバーから少し借りれば、制圧は容易いだろう。

 

アドヴァンスドの研究所は、なんとポーランドにあるアウシュヴィッツ強制収容所の地下。

 

それを知った時私は溜め息をついた。

 

釘を刺しておくが、かのヒトラーが行ったことは、我々の目的である人類選別と似ているようで、内容は全く違う。

我々は本当に地球の未来に必要な人間を、全人類から選別しているのであって、ドイツ人は偉いという選民思想に取り憑かれている彼らとは全く違う。それこそ我々と真反対。ただの傲慢である。

そんなナチスの負の象徴たる場所に選民思想を持った者達をのさばらせたままにしておくなど、言語道断。

 

いつまで過去の栄光に縋っているのやら。

 

そんな頭の固い大人達のことより、ラウラとクロエの救出の事を考えねば。

 

そうして、食事をしながら救出計画を考えていたのだが、ふと隣を見ると、隣に座っていたのは、なんと束だった。

 

束はてっきりお偉いさん共の所で缶詰かと思っていたので、これは流石に驚いた。

 

ただ、ここにいる以上、二人の救出に付き合いたいというのは分かった。

 

二人のいる場所は、それぞれ反対方向にあり、我々は二部隊に別れなければならない。最初は、私と一緒に行きたいと駄々をこねていたが、最終的には、私がラウラのいるブロックを、束はクロエのいるブロックへ()()()向かうことになった。束は単騎突破を行うらしい。

私がクロエという名前を使っていることに、束は特に反応を示さなかった。クロエという名前は束が付けたものであり、この私にさえも話をしていない。私が転生者だというのは彼女には分かりきっていたか。

とにかく、クロエは束にとって重要な人間だからね。

 

食事を取り終えて暫く経つと、飛行機はワルシャワ国際空港に降りた。

 

ゲートを降りて、構成員と合流し、車で四時間、敵の本拠地の周りを観光してみる事にした。

 

アウシュヴィッツ強制収容所。そこには、ナチスドイツが行った、人種差別による絶滅政策(ホロコースト)と、強制労働の全てが詰まっている。人類史上における忌まわしき遺産の一つだ。

現在のポーランド南部オシフィエンチム郊外に作られた、強制的な収容が可能な施設群の総称である。

ソビエト連邦の領土拡大も視野に入れた「東部ヨーロッパの植民計画」を推し進め、同時に占領地での労働力確保及び民族浄化のモデル施設として建設、その規模を拡大させていった。

 

ここに収容された者は、ユダヤ人のみならず、政治犯、ロマ・シンティ、精神障害者、身体障害者、同性愛者、捕虜、聖職者、エホバの証人、そしてそれらを匿った者達。

それらは列車で運ばれた後、選別される。何の選別かと言うと、労働力になるかならないか、という選別である。

労働に適さない者達、即ち女、子供、老人は、何の記録もしないまま、ガス室に放り込まれ、抹殺されたのだという。なので、収容された正確な人数は分かっていない。

労働力とされた人間も殆どは使い捨てだったそうだ。

 

とにかく、選民思想だか何だか知らないが、過酷な生存競争があるわけでもないのに、人は平気で同族を殺せるんだなと、つくづく思ってしまう。

 

私も、あと九年もすれば、大量虐殺者になるのだろう。それも、ナチスや中国共産党、ポル・ポトよりも多くの人々を殺すことになる。

 

私だって、同じ人間を殺すことは偲びない。

 

だが、やはり地球を食い潰す人間を放ってはおけない。地球のためならば、私は喜んで人類を敵に回す。他人を、地球で共に生きる者達を見ようとしない愚かな生き物(人間)を、私は許さない。

 

………なんか興ざめしてしまったな。

 

結局観光の途中で研究所の入り口らしき場所も見つけてしまったことだし、私達は予約していた宿に戻る事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月20日

 

今日の添い寝当番(?):ラウラ

 

ベッドがいい感じの柔らかさで快眠出来た。

 

それはそうと、ベッドから降りたら、足元に変な感触がして、向いてみると、屈強な男の死体があった。

そして、シャワールームからタオルを巻いた束が現れた。

 

どうやら、昨日私が視察に来ていた事がバレていて、寝込みを襲われていたらしい。

まあ、束がいるおかげで無事返り討ちにあったらしいが。

 

束がそれはそれは怒っている。申し訳ないので、後でデートを取り付けておこうと思う。

 

その話は後回しにしておくとして、敵がこちらの存在に気付いてしまったので、何かしら対策を立てて来ることになる。

幸いここでくたばっている工作員はまだ生きていることになっていて、暗殺は成功したことになっているそうなので、プランは変えずに行くことにした。

 

周辺に規制線を張って、逃げられないようにしたので、我々は白昼堂々、入り口から突入した。

 

まず防弾加工を施した構成員が、銃を乱射しながら突っ込んでいく。地上のレンガで構成された建物は打って変わって、地下は真っ白い清潔感溢れる廊下だった。

しかし、その廊下の壁は、白衣を着た研究員の血飛沫によって赤く染められていく。

あっちこっちでパララララ、とタイプライターの音が響き、その度に一つの命が失われていく。

 

私はそれを一瞥して、一人の護衛と一緒に廊下を駆け出した。

 

腕時計で時刻を確認して、暗視ゴーグルを付ける。すると、廊下の電気が消えた。

 

あらかじめ中に忍び込んでいた我々の構成員が、研究所のシステムを完全にジャックし、宿に残っている構成員に制御を移したのだ。

 

暗闇で視界を塞がれた研究員は慌て、そこを我々は始末していく。

 

曲がりくねった廊下を駆け抜け、第一研究室に辿り着いた。通信で、その部屋の電気をつけてもらう。

 

そこには、銀髪の少女がいた。

 

部下の一人が彼女……ラウラ・ボーデヴィッヒに銃を向けようとしたので、それを咄嗟に止める。どう見ても被験体の少女だろ。殺してどうする。

 

彼女の目は、オッドアイで、片方が血のように赤く、もう片方は金色だったが、まるで人形のようにその目は虚ろだった。調整しまくったな。ぜってぇ許さねぇ。

 

室内には、手術台っぽいベッドの上で起き上がってこちらを見ている彼女以外に、数人の研究員がいる。

 

私が一歩前に進むと、研究員はラウラに自身を守るように指示してきた。ラウラはベッドから降りると、裸足でペタペタ歩きながら、私の前に立ち塞がった。

 

やはり、言う事を聞くように調整されているようだ。

下手に研究員を殺せば彼女は付き従うべき相手がいなくなり、暴走する可能性がある。

 

ゼ○ス神属見習えよ。アイツらボスキャラがやられたらエンディングで身を翻して味方になったぞ。

……とは口が裂けても言えない。

 

とにかく、ラウラを調整という呪縛から開放させなければいけなかった。

 

私は、ラウラを助けに来たという旨を言ったが、研究員が癇癪を起こしながら喚く。どうやらこちらがラウラを殺す気がないのと、ラウラの気が変わらない限りは自分は殺されないことに気付いたか、ラウラに甘い誘惑をかけてきた。

 

どこまでも保身に走るか。

 

こちらが一歩前へ進むと、何処からともなく取り出したナイフで、こちらを威嚇してくる。しかし、私はゆっくりと一歩一歩前に進み、研究員の戯言を否定する。

 

そこで、ナイフを持つ手が震えていることに気付いた。

 

その時の私の心は、とても苦しいものだった。多分、ラウラを助けるためにはそのナイフによって私の身体は切り刻まれるのも辞さないだろう。自分が死んでしまう可能性もあるが、全てはラウラのため。彼女は私とは比べ物にならない程、何度も胸を調整という名のナイフで刺されて、もうボロボロなのだ。間違っても避けることなど出来ない。

 

仕方がないと思いながら、私は腹に力を入れて、ラウラの元に向かった。

 

ズブッ、と、腹に熱い感触が伝わり、激痛が走った。私はその痛みに少し呻いてしまった。

 

またも部下が銃を上げるが、私はそれを腕を上げて静止させた。

 

そうして私は彼女に語りかけた。

 

 

何故私を殺さない?と。

 

 

ただ単に殺すだけであれば、腹に刺すのではなく、頸動脈を掻っ切れば良い。

なのに彼女がそうしなかったのは、調整の下に置かれても尚、自身の自由を保証してくれる存在を求めていたからである。

 

この時ラウラは私達に向かって、初めて喋ったを

 

正直これは賭けだった。

 

マドカの調整に使用された(こちらは人為的なミスもあり失敗していたらしいが)ラーニングマシンにはマドカやラウラ等の強化人間に使用する上で、致命的な弱点があった。それは、人間としての基本情報を入力する上で、強化人間と人間の暮らしに差異があることである。

人間としての当たり前な暮らしが、強化人間も同じ暮らしをしているとは限らない。研究所に隔離されて、実験が続く生活を果たして人間の当たり前の生活と言えるだろうか。

だから、それを植え付けられた二人は、人間としての当たり前を酷く渇望するようになる。

私はそこを突いて、ラウラを助け出した。マドカの時と余り変わらないが。

 

そして、私は腹から血を流しながらも、ラウラを説得して、ラウラをこの研究所の呪縛から解き放ち、我々の一員とした。

勿論腹に受けたナイフの件も不問にした。………のだが、ラウラが、『軍人が罰を受けるのは当然の義務』とか言って聞かなかったため。

私は、ラウラ自身の運命を断ち切って来いと言った。

 

その後研究員の悲鳴が聞こえたが、その時には私は部屋を出ていた。ざまぁみやがれ。

 

ラウラと一緒に入り口に戻ると、そこには束と、もう一人の銀髪の少女がいた。白目の部分が真っ黒に染まっており、更に瞳が月のように金色の彼女はクロエ・クロニクルだ。こちらはこの研究所にとっては失敗作らしく、もう少ししたら調整もせずに捨てられる予定だったそうだ。危ない。

束は私の腹に刺さっているナイフを見て、だいぶびっくりしていたが、こちらが()()ピンピンしているのを見て、安心していた。

一応怪我するかもということは事前に伝えておいたからね。

クロエは横にいるラウラを一瞥した後、こちらを見てきたのだが、それはそれは原作でも見たことのない、天真爛漫な笑顔だった。

抱き着いて頭を撫でたい所だったが、取り敢えずナイフをどうにかしなければならないため、私は病院に向かった。

 

ナイフは急所を外れており、手術は直ぐに終わった。

一週間は安静にしていろと事だったが。

 

そして今、ベッドでこの日記を書いているのだが、数刻前に、ラウラが尋ねてきた。亡国機業に入ってくれることと、私の添い寝当番を率先してやりたいとのことだった。

 

なので今日のおねんね当番はラウラ……と言いたい所だが、腹に怪我を負っている患者に添い寝して大丈夫なのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月26日

 

今日のおねんね当番:ラウラ

 

二人を無事に救出してから六日程が経った。

 

束は最初の二日間は一緒にいたが、やることがあると言って、クロエと一緒に去っていった。最後に、二人はいつ会えるか分からないので、キスをして欲しいと言われたので、大人のキスをしてやった。クロエには早すぎたか?

 

私はまだベッドの上だが、部下にやることは指示してある。

 

研究所の完全な穴埋めを行う事にした。我々の基地として再利用することも考えていたが、流石に研究所の上で死んでいった者達に申し訳が立たないということで、研究所の配線を切り、無力化したところで、特殊な液体を投入して、再利用が不可能な状態にさせてもらった。この特殊な液体とは、数時間経つと、コンクリートのように硬化するが、更に長い年月が経つと、今度は周りの金属等も巻き込んで腐食し、自然に帰っていくという代物だ。

 

基地も無力化し、研究員も全員抹殺したため、もうやることはない。後は退院して、ここを去るだけだ。

 

側にいるラウラと一緒に、窓の外に見える長閑な風景を見るのは明日が最後か、と思っていた矢先、スコール達が現れた。

キシリア機関の解体を終えたらしい。

 

スコールとオータムは、刺された事をとても心配にしていて、安心させるまでに時間がかかった。

 

マドカは、ラウラという新たなライバルの登場に少し不機嫌そうだったが、私が、二人ともちゃんと面倒を見ると約束したら、些か頬が緩んでいた。

 

それに、ラウラは近々ドイツ軍へ引き渡さねばならない。元々この研究所と軍で密約があったそうだが、こちらとしてもドイツ軍に回ったISの回収と、更に後のイベントである織斑千冬と接点を作って貰わなければならないからだ。

 

ラウラはそのことについて残念がっていたが、私といる間は離さないと言ったら、笑顔になって抱きついてきた。

 

彼女の肌はとても暖かかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月27日

 

今日のおねんね当番:スコール

 

我々はポーランドを去った。

また、オルコット夫妻の殺害を、財閥傘下の企業の重鎮から頼まれていたが、それは下請け業者に任せる事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




しれっとセシリア辺りの話が書かれていますが、IS学園に入るまで登場はない予定。

次回はラウラとのお話です。

評価・感想待っています。

ラウラとクロエ編終了後はどっち先にやって欲しい?

  • アイリス編
  • 篠ノ之箒編
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