☆9 埋まる系グフ様
☆5 ぼるてる様
本当にありがとうございます!
また、こちらの投稿を読んでくださった皆様にも感謝しております! これからも応援よろしくお願いいたします‼︎
一応今回からは、オリ主以外にも他作品のキャラが出ますので、この話を読む前にオリ主の設定を軽く読んでくださった方が分かりやすいと、私自身は思います。
それではどうぞご覧下さい!
本編開幕前 第1話 いつのまにか黒歴史ができているなんて……
僕があの戦いを仲裁して何年も過ぎた。正直この真っ暗闇の空間は、時間が経っているのか経っていないのかが曖昧で、僕としてはそちらの方が都合が良かったから良いのだが……
そういえばとある日に6Oが「これ見てください! ソーマさんの事が載っていますよ‼︎」と言われてとある資料を見せられた。
その時には既に終業時間で偶々他のアンドロイド隊も居合わせていた。そもそもこの空間に時間があるかどうかすらも分かってはいないが、それでもここをブラック企業にするわけには行かない。休息は必要だ。
何より僕は医者なのだから、皆のケアも考慮するべきだ。まぁ皆からは休んで欲しいと言われる時もあるが……僕はしっかり休息はとっているぞ?
まぁそれはさておいて、その資料を見た時僕は……頭を抱えた。
その内容は、まぁこの前仲裁した内容が伝記として記されているものだった。だが問題は中身だ。やれ空からいきなり現れて戦いをやめさせた神だとか。やれセイロスとネメシスの戦いを仲裁した強大な力を持つ戦士だとか。挙げ句の果てに空を覆う程の大地を呪文2つで粉微塵にしたフォドラの守護神だとか……もうキリがない。しかも誰が書いたか知らないが挿絵まで付いてる……
(はぁ……これではまるで黒歴史だ)
その続きとしてはセイロスとネメシスが無事に和平交渉をしたところが載っていたり、その後にアドラスティア帝国をセイロスの助けで建国されていたりなどなど、至って普通の内容だった。
しかしだ……
(セイロス教という宗教が出来たと書いてある。これがあるのはまだ分かる。だが……)
「何だよこのアスクレイ教って……」
どうやらセイロス教会とアスクレイ教会は手を取り合った連合の宗教らしいが……僕はこんな事聞いていないぞ⁉︎
「とってもいいじゃないですか! アスクレイ教‼︎ ソーマさんがこの世界で信仰されている証拠です‼︎」
それを自分のことの様に嬉しそうに言っている6O。いや、僕はそんな事微塵もされたいと思っていないのだが……
「全く……勝手に本人の了承も得ずに宗教のトップに祀り上げるとか、肖像権の侵害だと思うんだが?」
「でもアタシらはソーマが有名になる事は嬉しく思うけどな?」
「その通り。これはソーマが皆から慕われているからだよ」
デボルと2Bがそう言ってくる。本人達は別に悪気があって言ってくるわけでは無いのだろうが……僕はただ単に医療行為をしたかっただけなんだよな……
「はぁ……先に部屋に戻る」
僕は、これ以上勝手に作られた自分の黒歴史みたいな物で精神を抉られたくなかったから部屋へと戻った。
それで暫くしてA2や21O、ポポルが来て僕を慰めに来てくれていた。その時その3人に少し甘えたのは……僕と彼女達だけの秘密だ。
それから数日が経って、僕は自分の事をしていた。勿論この世界での医術の進歩のために医療用ロボットを作っている時だった。僕宛に着信が入る。
『こちら6Oよりソーマさんへ。今大丈夫ですか?』
「あぁ、問題ない。ちょうどキリが良かったところだ。どうした?」
『はい、実はソーマさんに伝えたい情報が複数ありまして……勿論本業の方で』
「……話を聞こう」
そして6Oから伝えられた事は、どうやら外の世界で子供が虐待されているとのことだった。
僕がこの前設置した、外の世界の様子を見ることが出来る術……今は本当に、心の底から助けを求めている人達を映し出す様に設定している。
まずは1つ目のケースから対処していくとしよう……
side ???
帝国歴1171年
暗い牢獄の中、私達兄妹は監禁されていた。理由としては……非人道的な実験。強力な紋章を埋め込む為に私達は親から引き離され、毎日毎日その実験を強要される毎日……
既に兄妹のうち3人程正気を失っていた。昔は……あんなに元気だったのに今では見る影もない。
それに床を鼠が這い回って……私も発狂しそうだ……
(誰か……助けて……)
いつもそれだけを願っていた。こんな汚いところから出たい……外に出たい……
でも来る日も来る日も誰も助けてくれなかった……
(何が神だ! 私達が苦しんでいるのにただ見ているだけの神なんて‼︎)
そう憤りを感じていた時だった。
「ふむ……これは確かに酷いな」
この場にいるはずのない人の声が、目の前から聞こえた。そして……私達は……
side out
(……これが同じ人のする事か。まぁ僕は医療行為が出来るだけでも、そいつらには少なからずの……最低限の感謝はしよう)
こう思うとクズに思われてしまうかもしれないが、僕はそれで構わない。誰がどう思おうと僕は……目の前の患者を助けるだけなのだから。
「正気を失っているのが3人……衰弱している者が2人……重症なのが4人で……軽症は1人だな。おい、そこの白髪の子よ。どうしてこうなったか教えてもらえるか?」
「……あ、あなたは?」
「質問しているのはこちらだ。早く答えて欲しい。でなければ助けれる命を助ける事が出来ない」
「た、助けてくれるの⁉︎」
「……人の話を聞いていたか? 分かったのならどうしてこうなったか教えて欲しい」
「わ、分かったわ」
それでその子供から話を聞いた。どうやら毎日この子達には、強力な紋章を入れ込む為の実験をさせられていたようだ。
(それにしても紋章か……確か持っているだけで何らかの恩恵があるという……)
しかしながら下らない。そんな事の為に、これからの未来がある子供達を犠牲にするとは……
(これはその貴族どもに対して
「取り敢えずは分かった。先ずはこの場から移動しようか」
「えっ……でもそんなことしたら……」
「そこは問題ない。この空間を切り取れ……
ソーマと少女達のいる地下牢の部屋全体は切り取られ、別の空間へと繋いで飛ばす。
「よし、僕の拠点に映ったな」
懐からトランシーバーを取り出すソーマ。そして……
「カウンセリング隊は今行なっている業務を一時中断せよ! 各自定位置へと集まれ。集まった者達から報告しろ!」
『 Aグループ、全員定位置に着いた』
『Bグループも同じく』
『こちらSグループ。行けるよ!』
『Oグループ配置につきました!』
『こちらデボル。準備よし!』
『ポポルも大丈夫よ』
「よし。これから患者の治療を行う。まずは僕がここに移動させた牢獄をこじ開け侵入」
「 Aグループは正気を失っている者を運べ。暴れるようならベルトで手足を固定しても構わん!」
「Bグループは衰弱している者達を運べ。運び終えた後に点滴を用意して各自対応しろ!」
「Sグループは重傷者をデボルポポルの元へと運べ。すぐに僕が治療をする!」
「Oグループは各患者のモニタリングをいつでも出来るようにしろ! 6Oについては準備完了次第こちらに来て軽症者の相手をしろ」
「デボルとポポルが担当する修復グループは患者分のベットの用意と医療器具の準備を。すぐに重傷者が運び込まれるから優先順位を間違えるな!」
「患者の区別は今僕が送った通りだ。間違えるなよ! そして患者の命がかかっている! 僕が言った事を最低でも2分で行え! 以上行動開始‼︎」
『『『了解‼︎』』』
ソーマが10秒足らずでそう支持すると、すぐさま地下牢の鉄格子が木っ端微塵に破壊され、そこからカウンセリング隊がストレッチャーなどを持って入ってくる。そして次々と子供達は運ばれていった。
「さて、それじゃあ僕は君の症状を見させてもらおう。スキャン」
ソーマの瞳が水色に変わり、白髪の少女を見つめた。
「あ、あの……」
「少し黙っていろ。診察中だ」
少女はソーマに言われてシュンとする。
「心配するな。何も君を蔑ろにしているわけではない。君を治す為だ。だから少しだけ……静かにしてもらえるか?」
「っ! はい‼︎」
「元気があってよろしい。さぁ、あと少しで終わるからな」
ソーマは少女の状態を見終わると、どこからともなく取り出した医療キットで少女を治療していった。それも数秒で終わる。
「これで処置は完了だ。それと後はこれを後で飲むと良い。少しは気分を落ち着かせる効果がある」
「あ、ありがとうございます」
「お礼もちゃんと言えるな。君は良い子だ」
ソーマは少女の頭を優しく撫でた。それに対して少女は俯いて顔を赤らめていた。
「ん? 顔が赤いな。風邪か?」
「い、いいえ! な、何でもありません……」
「……そうか。あまり無理はしない事だ」
「ソーマさーん!」
そこへ6Oが駆け寄ってくる。
「各自全て準備が整いました!」
「分かった。すぐ行く」
そしてソーマはその場を後にした。
「あの人は一体……」
「ふふっ、気になるの?」
6Oは少女に笑いながら問いかける。
「は、はい……私の目の前に……心の中で助けを求めた時に来てくれましたから」
「そうよねぇ。そんな時にあんなイケメンな人が来たら、女の子なら誰だって惚れちゃうわよねぇ」
「そ、そんな……私は……」
「まぁまぁ。それであの人はね……」
「医療の進歩と患者の為ならばどこへでも行く。心の底から助けを求めている人達を真の意味で助けに行く。そんな人達の最後の砦……それこそがソーマ・アスクレイ様よ」
「ソーマ……アスクレイ」
6Oの口から出たその名を……ソーマに助けてもらった少女、エーデルガルトは心の奥底にまで刻み付けて未来永劫忘れる事はなかった。
あの後のことだが、全ての処置を1時間で終えた。今は病棟エリアでそれぞれ個室を用意している。
軽症だった少女、確かエーデルガルトだったか。彼女も今は病棟エリアの個室に案内している。まぁここは外と違って窓から外の景色さえも見えないから、その暇つぶしにチェスとかのボードゲームを数種類置いてある。勿論、1人でやるのも暇だろうからアンドロイド隊から1人ないし2人に相手してもらっている。
しかしながらだ……
「6O……何で僕の本名を言ってしまったんだ?」
「ご、ごごごごめんなさい‼︎ ソーマ様が久々に格好良く指示を出すものですから……その、ついつい昂ぶっちゃって……」
「……はぁ。まぁ過ぎたことは仕方がないか。後であの子にも僕に会ったことは秘密にする様に言っておいてくれ。だが万が一のことで外の世界に僕が存在する事が広まってしまえば……面倒だな。外では偽名を使い、衣装も変えるとしよう。それでどうにかバレないはずだ」
「ごめんなさい……」
「いや、もう良い。僕もそこを徹底していなかったのが悪かった。それと今回の事でエーデルガルト達が急にいなくなった事をそろそろ相手方も気づく事だろう。それに対しての治療をしてくる」
「その間にOグループは他の患者のモニタリングの徹底を。何か異常があったら僕に連絡するように。それとエーデルガルトを快く迎えてくれる貴族のピックアップをして欲しい」
「分かりました。私達Oグループに任せて下さい。行きますよ? 6O」
「わ、わかった! それじゃあソーマさん。また後で報告します‼︎」
「あぁ、待っている」
そして僕は行動した。
このような事をした貴族連中を
side 貴族連中
「何っ⁉︎ フレスベルグの子供達がいなくなっただと⁉︎ 見張りは何をしていた⁉︎」
「そ、それが信じ難い事なのですが……子供達を監禁していた牢獄ごと無くなっていたのです! まるでそこだけ綺麗に削られていたかのように……」
「そ、そんな事があるわけなかろう! つくのならもう少しまともな嘘を言え‼︎」
「いいや、それは強ち間違いではないな」
「なっ⁉︎ だ、誰だ! どこにいる⁉︎」
今回の事を主導しているとある貴族の部屋に、その貴族と兵士以外の第3者の声が聞こえた。それに対して驚きを隠せない貴族……すると
「ぐっ……」
報告に来ていた兵士が倒れた。兵士がどんどん前に倒れていくと同時に貴族は見た。兵士が立っていた背後に……体全体を真っ黒な衣装で装い、顔をそれと同じく真っ暗なフードで被り、口元でさえも真っ黒な布で覆うまるで得体の知れない何かが立っているのを……
「き、貴様は何者だ⁉︎」
「僕か? そうだな……僕は……」
「貴様を治療する医者だ」
「なんだと⁉︎ わ、私は悪い所は何も⁉︎」
「いや、貴様は犯されている……子供達に非道な事を平気で行える神経という病に」
「っ⁉︎ ま、まさか子供達を牢ごと攫ったというのはっ⁉︎」
「今はそんな事どうでも良い……。さぁ……僕にその平気で悪事を働ける神経とやらを見せてくれ。僕の医療を味あわせてやる」
「や、やめろ……来るな! わ、私が悪かった! これからは心を入れ替えて生きる、いや生きます‼︎ だからやめてくれぇぇぇ⁉︎」
その後、ソーマからの
おまけ ソーマが黒歴史で部屋に戻った後
「はぁ……」(まさかあんな黒歴史がいつのまにかできていたとは……)
コンコンッ
『ソーマ、私だ。入るぞ』ガチャリ
「…… A2か。僕が許可しないのに勝手に入ってくるんじゃあない」
「良いじゃないか。それに私だけじゃない」
「大丈夫ですかソーマ?」
「私達、ソーマの様子が気になって……」
「様子が気になる……か。見ての通りだ」
「そ、その……デポルも皆も、別にソーマを困らせようとしたわけではないの」
「あぁ、そんな事は分かっているさ。でも、頭で分かっていても心では処理が追いつかなくてな」
「全く、面倒くさい神経を持っているな」
「 A2! そんな事言っちゃダメ‼︎」
「だから……」 A2はソーマを抱き締める。
「っ⁉︎」
「これで……その……面倒な神経もどっかに行くだろ?」
「 A2……ははっ。どうやらその様だ。まぁいきなりで驚いたけど」
「私もっ! その……恥ずかしい」
「ん? 何か言ったか?」
「な、何でもない‼︎」
「ところで A2。いつまでそうしているつもりですか? 私もソーマを抱きしめたいのですが?」
「わ、私もソーマを癒してあげたいな」
その後21Oとポポルに順番に抱きしめられたソーマ。それからというもの、ソーマと3人の距離は少し縮んだ。