貴様にも味あわせてやる!ゲッターの恐ろしさをな!!外伝   作:小此木

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日向@様、脱字報告ありがとうございます。


FGO編
第1話 特異点F前編


 

 

 

見渡すかぎり白い世界。

 

 

 

見渡す限りの?白い世界。

 

 

 

見渡す限り、白い、雲?

 

 

 

見渡す限りの白い雲と……猛吹雪!?

 

 

 

『って、ここは何処だ!?任意で別世界に行けるって神様が付けてくれた装置、全然機能してねぇじゃねぇか!!』

『別世界の流(竜馬)から聞いた、景色の良い丘とやらにちょっとした旅行に行くんじゃなかったのか馬鹿竜馬!!』

『だから言っただろう!旅行するなら船である私が隼人ちゃんを背に乗せ、竜馬を足蹴に航行してやると!!』

『『願い下げだ!!』』

『何故!?』

 

俺達の眼前に映るのは、見渡す限りすべて白い雲と、猛吹雪だけ。本当なら、復興途中のチェンゲ世界の荒野に付く予定だったのに。

 

『帰ったらあの女神様(笑)の信仰を、もっともっと増やしてやる!!』

『地味な嫌がらせだな。』

『美人な御方だが、この武蔵も振り回された苦い経験がある。やるなとは言わん。が、ほどほどにしとけよ。』

 

今に見てろよ、あの女神(笑)が!!

 

『でも、本当に此処は何処だろう。私達が居た地球か、はたまた別の星か…』

『一応この星を調べてみたが、人間が生活できる空気や水、鉱石が多数存在している。それに、人間の文明も発見したが、私達の地球とは劣る文明だ…恐らく此処は、別の地球だろう。』

 

人間が生活している別の地球か!なら…

 

『クククク、この星の住民を全て女神(笑)の信者にし、信仰をもっともっと上げてやる!!』

『うわぁ…流石、竜馬だ。嫌がらせのレベルが斜め上だな。』

『それより、早くこの星の住民(美幼女、美少女、美女、美熟女)を探しに行って、お近づきにならねば!!』

 

フハハハハハ!待っていろよ、ナイアルラトホテップ(俺達の地球の女神)!!この星の信仰でお前をもっともっとパワーアップ(女神の属性とは真反対だがなw)させてやるぜ!!

 

 

 

■□■□

 

 

 

雪山の中に造られた施設の中心で、大きな爆発が起きていた。

 

<緊急事態発生。緊急事態発生。中央発電所、及び中央管制室で火災が発生しました。>

<中央区画の隔壁は90秒後に閉鎖されます。職員は速やかに第二ゲートから退避してください。>

<繰り返します。中央発電所、及び中央――>

 

「今のは爆発音か!?一体何が起こっている!?モニター管制室を映してくれ!みんなは無事なのか!?」

 

そこに映っているのは、見るも無残に破壊された中央管制室だった。

 

「立香!すぐに避難してくれ!僕は管制室に行く!!もうじき隔壁が閉鎖するからね。その前にキミだけでも外に出るんだ!!」

『フォウ!』

「わかってる。マシュを助けに行こう!!」

「って、なにしているんだキミ!?方向が逆だ、外へ続く第二ゲートは向こうだよ!?」

 

立香と呼ばれた少年…藤丸立香は、フォウと呼ばれる謎の生物が促したのもあるが、Dr.ロマン…()()()()の医療担当のトップを預かるロマニ・アーキマンの言葉を無視し、彼と同じ管制室へ続く通路を走っている。

 

「ああもう、言い争っている時間も惜しい!隔壁が閉鎖する前に戻るんだぞ!!」

 

渋々Dr.ロマンは同行を許可し、立香を連れ管制室へとたどり着いた。

 

「……生存者は、いない。無事なのはカルデアスだけだ。ここが爆発の基点だろう。これは事故じゃない。人為的な破壊工作だ。<――予備電源に異常が―職員は手動で―>ボクは地下の発電所に行く。カルデアの火を止める訳にはいかない。キミは急いで来た道を戻るんだ!まだギリギリ間に合う!!」

 

そう言い残すとDr.ロマンは地下にある発電所へと急ぎ、

 

<システム レイシフト最終段階に移行します。座標 西暦2004年 1月 30日 日本 冬木。>

<ラプラスによる転移保護 成立。特異点への因子追加枠 確保。>

 

突然のアナウンスに立香は驚き足を止めてしまっていた。

 

「……、あ」

「生存者!?…マ、マシュ!?」

 

しかし、足を止めた事で、唯一生き残っていた少女を見つけることが出来た。彼女の名はマシュ・キリエライト。立香を〝先輩〟と呼び、彼とこのカルデアで初めて親しくなれたのが彼女だ。

が、彼女の下半身は瓦礫に押しつぶされ、辛うじて生きている状態だった。

 

「……いい、です。…助かりません、から。それより、はやく、逃げないと。<人類の未来は 保証 できません>カルデアスが…真っ赤に、なっちゃいました…いえ、そんな、コト、より―」

 

<中央隔壁封鎖します。館内洗浄開始まであと180秒です。>

 

「…隔壁、閉まっちゃい、ました。…もう、外に、は。」

「…なんとかなるさ。」

 

隔壁が閉まり、立香とマシュは管制室へ閉じ込められてしまった。

 

「…あの……せん、ぱい。手を、握ってもらって、いいですか?」

「ああ。それくらい、お安い、御用さ。」

「…ありがとう、ございます…」

 

<全行程 完了(クリア)。ファーストオーダー実証を開始します。>

 

そして、二人は霊子となり過去の世界へ飛ばされて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

直後、

 

<ドゴン!!>

 

「無事な者は…クソッ!遅かったか!!」

「まだ諦めるな竜馬!瓦礫をどかし生きている者を探すぞ!!」

「分かっている!武蔵!妖精さんのスタンバイを頼む!!」

「分かっている!妖精さん(メディック)!!」

『ラジャー!!』

『レーダーを生存者探索へ切り替えます!!』

 

胴着のような服を着て独特なモミアゲをした青年と、パンツスーツを着た少し釣り目な青い髪のツインテール美女、軍服を思わせる様な服の白髪美女の三人が、文字通り隔壁をぶち破って飛び込んで来た。

それに、白髪美女の両側にはいつの間にか居た美幼女が二人、レーダー付きの暗視ゴーグルを装備しナース服に身を包んで動き出していた。

 

『…だ、ダメです。この部屋に生体反応はありません。』

『ほぼ全員、即死だった模様です…』

「そうか。二人とも、ありがとう。竜馬。」

「…ああ、分かった。隼人、武蔵、妖精さん。悪いが、全ての瓦礫をどかし全員の遺体を運び出そう。星は違うが、親しい者への最後の別れはさせてやろう。」

「ああ。」

「そうだな。」

『分かりました竜馬さん。』

『彼らに安らかな眠りを。』

 

だが、生存者はゼロ。彼ら、竜馬達はモノの数十分で瓦礫を全て片付け、死亡者の遺体を一人ずつ丁寧に並べて行った。

 

 

 

■□■□

 

 

 

一体この施設に何があったんだ?この爆発の規模を考えると、この部屋のみを狙ったとしか思えない。…内部テロの可能性が大きいな。

 

「き、君達はいったい誰だ!?時計塔からの…いや、そんな連絡は一切なかった筈。まさか、誰かが召喚したサーヴァント(ブツブツ)」

 

お、此処の関係者の人間だな。事情を聞いてみるか。

 

「俺の名前は竜馬。釣り目の青髪ツインテが隼人、白髪の軍服が武蔵だ。俺達は風変わりな旅行者って思ってくれ。それと、この部屋には生存者はいなかった。遺体は今外の通路へ安置させてもらっている。」

「そ、そう言えば!この部屋の瓦礫が!?それに、遺体の損傷個所が綺麗に!?これは本当に君達が?」

 

全く状況が分からん。説明をしてもらわないと、この世界を脱出するのにも気になってしょうがないし、お偉いさんを呼んでもらおう。

 

「ああ、少し話がしたい。此処の責任者に合わせてくれ。」

「マリー…此処の責任者であるオルガマリー・アースミレイト・アニムスフィアは、さっきまでこの部屋で陣頭指揮をしていて、巻き添えに。」

「それは、ご愁傷さまです。」

「マリー?女性への渾名のようだ(小声)失礼ですが、貴方のお名前は?私は、先程竜馬から紹介された武蔵と言う。」

「僕の名前はロマニ・アーキマン。呼びにくいからDr.ロマンと呼んでくれ。それで<特異点Fへレイシフト完了を確認。>って、レイシフトォ!?」

 

一体全体どうしたんだ?突然アナウンスが響いて、ロマン?君が慌て始めたぞ。

 

「ちょ、ちょっと君達への対応は後にさせてくれ!『Aチーム応答願う!Aチーム応答願う!!』」

 

 

 

 

それから、Dr.ロマンは通信相手のマシュちゃんと立香君と幾つかやりとりを終え、俺達に一つずつ説明して行ってくれた。まぁ、此処まで見て俺達に隠すようなモノはほとんどないからな。

 

で、

 

「君達は何者だい?それに、所長は何処?Aチームに選抜された子達の遺体があるのだけれど、これはいったいどう言う事なのかしら!?」

 

変な杖を持った女性に凄い剣幕で詰め寄られたんだけど、この先俺達はどうなるんだ?

 

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