貴様にも味あわせてやる!ゲッターの恐ろしさをな!!外伝   作:小此木

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第2話 特異点F中編

 

 

 

さて、何から話していいのか分からんが、

 

「各カルデア内の電気機器の復旧、終わったぞ!!」

「こっちも、()()での各動作確認は終わっている!何時でも良いぜ隼人!!」

 

俺達は今、かるであ?と呼ばれる施設の復旧工事を行っている。

 

「いやはや、君達は凄いね。あれだけ損傷が激しかった機器や隔壁をあっという間に直してしまうなんて。」

「いや、アンタが直せっつったから直してんだよ!ま、俺が必要以上に隔壁ぶっ壊したのが、此処一帯の電気機器の不具合だったからだけどよ。」

 

簡単に纏めると、

 

俺達がこの星に着く。

 

    ↓

 

施設を見つけ此処が何処か話を聞こうと近づいたら、何故か爆発。(俺達の所為じゃないよ!!)

 

    ↓

 

最奥から爆発して来たようなので中心で何があったのか気になり、そこまでを文字通り正面突破。

 

    ↓

 

到着したら、焼死体や負傷者の山。

 

てな感じになる。で、最短を最速で突破した為、各所の隔壁が大参事(ほぼ俺がぶち破った)。施設の復旧と負傷者の安全の為、壊した責任を負い俺と機械に強い隼人が作業をしているのだ。

 

「各所への電源確保、全電源ONだ!!」

「ふぅ、此処まで2時間!仮設だからこんなもんだろ。」

「いやいやいや!これだけの規模の施設をたった2時間で仮復旧させる作業に〝こんなもん〟って表現は無いんじゃないか!?それと、竜馬君!隔壁を()()で持ち上げるって、君はバーサーカークラスのサーヴァントだったのかい!?」

「いや、そう言われても何時もこう云う作業は、戦闘中にやってるからもっと大雑把だぜ?それと、バーサーカーって何だ?」

 

俺達の横で手伝いを行いながら話していた彼女は、俺に詰め寄って来たこの施設の技術局特別名誉顧問として技術部のトップを務める…

 

「そういや、アンタ名前なんだっけ?」

「もう忘れたのかい竜馬君!?私の名前は、レオナルド・ダ・ヴィンチ!!親しくダ・ヴィンチちゃんと呼んでくれと、これで三回目だぞ!!」

 

だそうだ。一回目はDr.ロマンの説明を聞いている時で、名前を言って『何で君達は驚かないの!?』と逆に驚いていた事をはっきり覚えている。

それから警報機が鳴り出して、電気機器の故障を直す流れになり、現在に至る。ダ・ヴィンチちゃん?は、その修理中にもう一度名乗っていたらしい。

 

「悪かった、悪かったって!大丈夫、これで覚えたから!それで、Dr.ロマンは何処だ?作業の終了を伝えたいんだが?」

「それは、さっき私が通信しておいたから大丈夫よ。あと、貴方達の事をもっと知りたいんだけど、ロマニが居る管制室で話をしないか?」

「ああ、いいぜ。こっちも色々と聞きたいことがあるしな。」

 

さっきDr.ロマンが言っていた、英霊だとか、サーヴァントって言葉が気になるしな。おっと、そうそう。一つ聞き忘れていたな。

 

「そういや、武蔵の奴は上手くやってるか?」

「武蔵君の働きには、助かっているよ。特に女性へのメンタルケアは専門家と思うくらいにね。……全ての女性を口説くのは辞めて欲しいけどね。」

 

俺達とは違って武蔵は、機械系統の操作や修理を妖精さんに頼っている為、機械を直したり改造したりすることは苦手だ。海や川、湖など水に関する事には誰にも負けないが、何かを直したりするのは自然と俺と隼人の二人になってしまう。

何時も武蔵はこういう時、何も出来ない自分を責めてしまっていた。だから今回、負傷した職員の手当と女性へのメンタルケアを武蔵と妖精さん達に任せたんだが、

 

「やっぱり、そうなったか。」

 

案の定、女性職員へアタック(意味深)を掛けていた。

 

「根は良い娘なんだろうけどね。でも、それをメンタルケアの一種の冗談だととった職員が多くて項垂れていたよ。」

「それは良かった!!」

 

本当に良かった!!

 

 

 

■□■□

 

 

 

藤丸立香とマシュ・キリエライトは、特異点Fの元々聖杯戦争で召喚されていたキャスター、クー・フーリンの助けを受け最終目的地である聖杯の前にやって来ていた。

 

 

 

 

 

爆発に巻き込まれ死亡したと思われていたカルデアの所長、オルガマリー・アースミレイト・アニムスフィアと共に。

 

「な、なによあれ。カルデアスが真っ赤になってる…?」

「―本物だよ。君のために時空を繋げてあげたんだ。聖杯があればこんな事も出来るからね。」

 

最後に残っていたサーヴァント、セイバーを立香達はボロボロになりながら倒した。しかしその直後、空間が歪みその場へ突如現れたのがレフ…人理保障機関カルデアの顧問を務める魔術師レフ・ライノールだった。

彼は、カルデア爆破事件の犯人であり、2016年以降の人類史を焼却した張本人。オルガマリーにべったりとされていたことをとても疎ましく感じ、カルデアスを爆破する際にわざわざオルガマリーの足元に爆弾を設置した。だが、彼女は肉体を失いながらも精神体で生き残っていたことを確認すると…

 

「なっ、体が宙に!?何かに引っ張られて!?」

「言っただろう、そこはカルデアに繋がっていると。このまま殺すのは簡単だが、それでは芸がない。最後に君の望みを叶えてあげよう。()()()()とやらに触れるといい。なに、私からの慈悲だと思ってくれたまえ。」

 

カルデアスのエネルギー体に放り込んで、精神と魂を抹消することで徹底的に嬲り殺しにするつもりだ。

 

「いや…いや、いや、誰か助けて!わた、わたし、こんなところで死にたくない!だってまだ褒められてない…!誰も、わたしを認めてくれてないじゃない…!」

 

オルガマリーの身体は完全に宙に浮き、カルデアスへ吸い込まれて行く。

 

『任せろ!私が、私達が貴女を救おう!!』

 

そして、突如響いた聞き覚えの無い女の声。

 

『頼んだぞ妖精さん!!』

『ラジャー!!』

『はい、ゴース○バスターズです。ええ、もちろん真剣にやってますよ?』

 

カルデアスとオルガマリーの間に割って入る人影が二つ。可愛らしい容姿に武骨な機械を背中に背負って、鼠色のツナギを着こんでいた。

 

<ビビィ!!>

「きゃあ!?」

『大物が掛かったのです!』

『Ghost Trap準備完了!何時でも来てください!!』

 

突如宙に浮いていたオルガマリーに放たれる電撃。その電撃はオルガマリーを掴んで離さない。

 

『合図をしたら、ビームを止めて下さい!!』

『了解です!!』

『今!!』

「何なのこれ!?何なのこれー!?」

 

小さい箱らしきものが光ったと思うと、オルガマリーはその箱の中に吸い込まれて行ってしまった。

 

「な、なんだ今ノハ!?ソレニ、お前達は何者だ!!私はお前達を知らないぞ!!」

『良く聞け下郎!世の為、美女の為、美女に敵対する野郎を打ち砕く、大和型戦艦2番艦武蔵ぃ!この菊の輝きを恐れぬなら、かかってこいやぁぁぁぁぁぁ!!』

 

そして彼女は、高らかと名乗った。全ての女性を守る為、自身の欲望の赴くまま。これがサーヴァントであったなら、真名から弱点対策を講じられ次会う時、あっけなく倒されてしまっただろう。

 

「大和型戦艦2番艦、武蔵と言えば、日本戦艦の名。だが、そんな名前の英霊は聞いたことが無い。宮本武蔵や武蔵坊弁慶…えぇい!今は情報が少なすぎる!だが、貴様達人類を処理する為遣わされた、この〝レフ・ライノール〟はその使命を完遂した。聞こえているだろうDr.ロマニ?共に魔道を研究した学友として、最後の忠告をしてやろう。お前達人類は滅んでいる!カルデアスの磁場でカルデアは守られているだろうが、外はこの冬木と同じ末路を迎えているだろう!!」

 

何者かに2015年の人類を滅ぼす為に派遣されたレフ・ライノールは、使命を既に完遂しておりDr.ロマンにそう忠告した。

 

<ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!>

「おっと、この特異点もそろそろ限界か。正体不明の女よ、私の知らない魔術を使うようだが、滅亡した人類に未来は無い。精々悪あがきを楽しんでくれ。」

『ちょっと待てよ、クソ野郎!!』

「ん?今度は男の声か?一体なんだい、こう見えて私は忙しいのだ。一言だけなら聞いてあげるよ。」

 

レフ・ライノールがその場を去ろうとした時、一人の男の声が響いた。

 

『貴様にも味合わせてやる!ゲッター(俺達)の恐ろしさをな!!』

「げったー?知らない言葉だな。ではさらばだ。」

 

そして、レフ・ライノールは姿を消し、藤丸立香とマシュ・キリエライトは、運良くカルデアに帰還したのだった。

 

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