貴様にも味あわせてやる!ゲッターの恐ろしさをな!!外伝   作:小此木

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その時、不思議なことが起こった様誤字報告ありがとうございました。
槍ニキの口調と内容を修正しました。


第4話 オルレアン前編

 

 

 

緑のクソ野郎(レフ・ライノール)をボコボコにする為、また接触するだろう()()()()のカルデアと云う施設に仮就職?した俺達。

 

「アタタタタタタタ、ホワタッ!!『魔朧(まろう)百裂拳(ひゃくれつけん)!!』」

<ビシィ!!>

「ほ、宝具の盾にヒビが!?」

 

あっ、やべっやり過ぎた。

 

「わ、悪いマシュちゃん。2割程度の力でヒビ入るとは思わなかったんだよ。」

「もう!竜馬さんは!!宝具だから私が休めば治るモノの、破壊行為は控えて下さいって言ってますよね!これで何回目だと思っているんですか!?」

「じゅ、十回目です…」

 

〝限られた資源で生活しなければならないので、物は大切にしましょう〟

 

今現在、このカルデアで掲げられているスローガンが上記の言葉だ。

人理が焼却され、お金の概念も焼却されブラック企業と化したカルデア。自分で壊した物は自分で修理し、食べるものも自分たちで育てている。魔術を使って成長を促す事で食糧問題は少し軽減されたものの、溜めていた修理用材料の管理に追われたり(ほぼ俺が戦闘訓練で物を壊すから)している。

それも此れも、あの緑のクソ野郎(レフ・ライノール)が人理を焼却し大切な人材と資源を消し飛ばした所為だ!この恨み、どう晴らしてくれようか!!

 

緑のクソ野郎(レフ・ライノール)に、俺が破壊した場所の修理費を請求してやる!!」

「竜馬さん、少しは反省してください。」

「お、おう。スマン。」

 

ロマン曰く人理が修復された暁には、正当な金額を俺達へ払ってくれるらしい。…修理費を差っ引いて。

 

「でも、貴方や隼人さんが私達とレイシフト出来ないのが、こんなにも不安だなんて。」

「そればっかりはどうにもならんぜ。俺達ゲッターチームの三人は、誰一人としてレイシフト適性が無かったからな。」

 

そう、それなんだよ。マシュちゃん達とレイシフトして行動を共にしていれば、あのクソ野郎も接触してくるだろうと思っていたんだが、俺達にレイシフト適性が無かった。俺なんか魔術師適性が皆無だったからな…その所為で魔術師様のシミュレーターが使えないから、カルデアの地下にあった訓練施設を使っている。

ま、〝習うより慣れろ〟な俺の訓練は、()()推奨だ。レイシフト先では生死を掛けた戦いになる。今のうちに()()()()しぶとさを身に着けておかないと、人理修復なんぞ夢のまた夢。

 

「そう言えば、竜馬さん達が度々言ってる〝ゲッターチーム〟とは一体何なのですか?」

「ああ、話してなかったな。俺達が操縦するロボットがあって、それが三人のチームで操縦しなきゃならない代物なのさ。そのロボットの名前がゲッターロボ。そこから取ってるチーム名さ。」

「ロ、ロボットですか!?」

「今度ダ・ヴィンチちゃん達に見せる事になってるから、その時見に来ればいいぜ。」

「先輩も誘って行きますね。そう言う物に興味があるようなので。」

「ああ。」

 

さて、そろそろ隼人達も訓練が終わるかな?

 

蛇乱(チャクラム)!!』

「なっ!?俺のルーンをすり抜けぐあ!?」

「あ、兄貴!?」

 

隼人は、放たれた魔術を地面スレスレで躱して足を円を描くように動き、クー・フーリンを蹴り上げた。これで決着。チームを分断された時の対応訓練、今日は此処までだな。

 

「そこまで!まず最初に言っておく。お前等舐めてんのか!?特に立香とマシュ!仲間を分断された時から目の前の敵に集中できていない!それを、クー・フーリンの兄貴が上手く立ち回って最小限の被害に留めていたが、それが無かったら全滅だぞ!!」

「ご、ごめんなさい竜馬さん!!」

「すみませんでした。」

「立香もマシュちゃんも俺ではなく、クー・フーリン…あぁ!言いにくい!ランサー、ランサーいつも言ってるから、あだ名は(やり)ニキで決定!!(やり)ニキに謝れ。」

「はぁ!?や、(やり)ニキってお前!!」

「ごめんなさい兄貴、いや(やり)ニキ!!」

「申し訳ありませんでした(やり)ニキ。」

 

仕方ない事だが、一般人だった立香君の戦闘はからっきし。マシュちゃんも少しかじった程度だから動きが単一すぎる。同化した英霊?って奴の知識か何かで補ってはいるけど、圧倒的に実践と実力が足りていない。

 

「それじゃあ、今日の戦闘訓練は終わりだ。今日注意した点は、今後念頭に置いて戦闘するように。それと、二人とも今のうちにゆっくり休んで疲れを残すなよ。いつ特異点が見つかるか分からないからな。」

「はい。」

「分かりました。」

「サラッと、俺の渾名の事を流そうとするな!槍が無いのに(やり)ニキとはなんだ!(やり)ニキとは!!」

 

ふっ。

 

「戦略的撤退!!」

「テメェ!逃げんな!!」

 

そんなこんなで比較的平和な日が数日続いたが、

 

「新たな特異点を観測した。早速だが、立香君とマシュにはそこへレイシフトを行い〝特異点の調査及び修正〟を行って欲しい。それと、〝『聖杯』の調査〟だ。前回もそうだったように聖杯が影響している可能性が高い。」

 

今日新たな特異点が観測された。

 

 

 

■□■□

 

 

 

此処はこの地球の西暦1431年のフランス。百年戦争の休止期間中であり、ジャンヌ・ダルクが火刑に処されてからさほど日が立っていない時代だ。しかし、ひと時の平和を享受しているはずのフランスでは、邪竜による蹂躙が行われていた。その邪竜たちを率いるのは憎しみのまま殺戮を愉しむ〝竜の魔女〟ジャンヌ・ダルク・()()()

そんな世界にレイシフトした立夏とマシュは、世界の抑止力として召喚された〝救国の聖処女〟ジャンヌ・ダルクと〝竜の魔女〟ジャンヌ・ダルク・オルタを倒すべく行動を共にしている。

 

「それで、貴方方を鍛えた御仁は一体どのような方ですか?」

「竜馬さんですか。先輩と私に戦いの基礎と圧倒的強さを教えてくれた方、師と言える方ですね。」

「成程、師と呼べる方なんですね。」

 

彼らは情報収集の為、ラ・シャリテへ向かっていた。

 

「竜馬さんは…師匠は凄いんですよ!走っている時なんて足が残像にしか見えないし、力を入れるだけでも地面にヒビがはいちゃうんですよ!!」

「え?えぇ!?」

「アンタもカルデアに召喚されたら、マスターが嘘を言っていない事が分かるぜ。サーヴァントである俺が()()()()だったら、手も足も出ねぇ。考えたくねぇが、()()だったら生前の俺や…師匠より強いかもしれねぇぜ、竜馬って男は…あぁクソ!何でランサーで呼ばれなかったんだ俺は!戦いたくてうずうずしてんのに!!」

「そ、そんな事あるはずが『―む、ちょっと待ってくれ。君達の行く先にサーヴァントが探知された。場所はラ・シャリテ。君達の目的地だけど。』ッ!?」

 

だが、そこにDr.ロマニから今向かっている場所にサーヴァントが現れたと連絡が入った。

 

『あれ、でも遠ざかっていくぞ。ああ、駄目だロストした!速すぎる!!』

 

探知されたサーヴァントはその場からすでに離れ、目的地の場所には火の手が上がっていた。

 

「街が…燃えてる!?」

「急ぎましょう!!」

 

そこへ急ぐ立夏達には、

 

『えぇ!?そんな竜馬さんが!?』

 

Dr.ロマニの最後の通信は聞こえなかった。

 

 

 

■□■□

 

 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁ、たりゃぁ!!」

 

俺はカルデアの地下で、物は試しとこの世界で初めて〝明鏡止水〟を発動させた。『澄んだ水の如き心』や『完全に凪いだ、鏡のように波紋一つ無い完全平面な水面を指す』とよく言われるが、心に水滴の落ちるイメージを思い浮かべるのが俺の中では発動しやすい条件だ。

武術で言えば、よく精神統一の一つの極致として形容されており、静の気の一つの到達点とも言われている。

 

「ふむ、問題なく発動出来るな。それより問題なのは、『石波天驚拳』だな。」

 

今この世界は、人理焼却され世界自体…地球が多大な被害をこうむっている状態だ。そんな星で自然の力を集め放つ『石波天驚拳』は無闇矢鱈に使用しては、星の寿命自体を縮め最悪破壊してしまう。

 

「さて、この世界を救う立夏達の稽古メニューを『新たな該当マスター兼サーヴァントを発見。適応番号なし。仮登録Rで設定。』ん?一体何だこの放送は?」

 

電気系統は俺と隼人で以前の倍以上負荷が掛かってもいいように改造したし、感知システムもカルデア全体を認識できるようにしたのに不具合でも起こったか?

 

『アンサモンプログラムスタート。霊子変換を開始します。』

 

いよいよ改修工事が必要になって来たな。隼人でも呼んで…

 

「おい竜馬!どっか回線の不具合…って一体どうしたその体!?」

 

ラッキー。隼人からこっちに来てくれた。呼びに行く手間がコレで省けたな。

 

「どっか回線の不具合だろうよ。体って、この星に来て初めて〝明鏡止水〟を発動したd「違う!体が透けてんだよ!!」は?何言って…す、透けてるぅぅぅぅぅぅぅ!?」

 

待て!Stay!ステイだ!ス・テ・イ!!何で俺の体が透けて行ってるんだよ!?

 

「今からダ・ヴィンチを呼んで来る!そのまま消えるなよ!!」

「はぁ!?無理言うな!こっちじゃ何もでき<ザア!!>…」

「竜馬!?竜馬ぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今俺の周りには、

 

「……マジかよ。」

 

大量の骸骨の兵士らしき存在と城が見える。

 

「此処は何処だ?」

 

一旦情報の整理をしよう。

 

カルデアの地下で明鏡止水を発動。

 

     ↓

 

体が透けて見知らぬ場所に立っている。

 

…うん。訳わからん。

 

「ん?何故人間風情がここに…あぁ、あいつ等の仲間ですか。一体、何処からこの城に侵入したのでしょうか?まぁ、此処で殺せば問題はないわ。行きなさい、ファヴニール。」

『ガァァァァ!!』

 

それも、指揮官らしき黒い甲冑の美女が、でっかいトカゲに俺を焼き殺す指示をしてるし。はぁ、何の事情も聞かず、襲ってくる輩には…手加減なぞ無用!!

 

「はあっ!はああっ!『機神猛撃拳』!!」

「…はぁ?」

 

この俺が、トカゲ如きに負けるかよ!!

 

「俺の名は竜馬!死にたい奴(一部骸骨だが)は何処からでも掛かってきやがれ!!」

 

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