【完結】オルタナ達に、『復讐』を…   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウです。

オルタナ達は……自分達の手駒を増やすため、オルタナ候補生達を次々と捕らえ、『ヘルヘイムの実』と呼ばれる奇妙な実を無理矢理食べさせ……怪物に変えていたのだった。


ヘルヘイムの実

撤収してきた政府軍は、会議を開いていた。

 

流星「途中で現れた奇妙な怪物は……『インベス』と呼ばれている。」

類「インベス…?」

流星「はい、この実を口にした生物が、インベスに変わり果ててしまいます。」

流星は小さなポチ袋にある、奇妙な実を見せる。

類「この実が……」

流星「はい、ただ……この実について、今のところ分かっていることは、これを食べた者はインベスになることのみです。後に、詳しく調べます。」

流星はポチ袋をしまった。

小百合「そのインベスの正体として考えられるのは……オルタナ候補生達、辛うじて喋るインベスの証言が根拠です。ここに録音した音声が……」

小百合は録音機を取り出す。

類「……インベスの正体が、オルタナ候補生……」

若菜「その候補生達をインベスに変えているのが、あのオルタナ達だと…」

類「その可能性は高い…だが、確かな証拠がない……」

類は頭を抱える。

リリー「それなら、このビデオカメラにあるわよ?」

リリーはビデオカメラを取り出すと、映像を流す。そこには……身動きが取れないよう拘束されたオルタナ候補生達に、オルタナ達があの奇妙な実を無理矢理食べさせている様子が映し出されていた。

類「こ、これは…!!」

リリー以外「「「っ!!!!??」」」

リリー以外のメンバー達は、言葉を失った。

美弥花「オルタナ達……こんなに酷いことを…!!」

乃々「候補生の皆には、何も罪は無いのに…!」

美弥花も乃々も、歪んだらオルタナ達を見て、ショックを受けていた。

流星「アイツらはもう…この世の生き物とは言えねぇな……まぁ、オルタナ2人は討ち取ったが、他は逃げられちまった…」

類「十分だよ、流星君。君のおかげで、戦力は削れたと俺は思う。」

類は流星に言う。

類「よし、今日は身体を休めよう。明日は、一四○○に再び進軍する。より多くのオルタナを討ち取るためにね。解散!」

その日、隊員達は疲れた身体をゆっくりと休めた。

 

 

 

その後、流星は元オルタナ達と先生達と、あの奇妙な実を解析しようとしていた。

ダリア「流星、解析が完了したぞ!」

流星「本当ですか!?」

ダリアの言葉を聞いた流星は彼女の元に駆け寄る。

ダリア「これは、『ヘルヘイムの森』にある実だ。」

流星「…ヘルヘイムの森?」

ダリア「あぁ、リリーのあの映像も見てみたんだが…ほら、ここに……チャックのような穴が空いてるだろ?」

ダリアは画面右奥を指差す。そこには、確かに……チャックの穴のような物が空いており、その先には見知らぬ世界が広がっていた。

流星「…何だ、この奇妙な世界は…?」

ダリア「多分、その世界が『ヘルヘイムの森』だろう。」

流星「…。」

ダリア「そんな訳だ、流星。お前も今日はゆっくり休め。」

流星「はい、ありがとうございます。」

流星はダリアにお礼を言い、自室に戻って行った。

ダリア「……。」

ダリア(流星……本当にお礼を言うのは、あたし達の方だ。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、妃十三学園にて……

 

直美「なぁ、このヘルヘイムの実…ウチらも食べてもええんか?」

直美は『ヘルヘイムの実』を見ながら言う。

結衣「これ、食べない方が良い。候補生達と、同じ姿になってしまうから。」

直美「それもそうやな。なら、やめとこか。」

直美はヘルヘイムの実を置き、地下室へと向かった。部屋に入ると、多くのオルタナ候補生達が捕らえられており「助けて…」、「家に返して…」等と言って、泣いていた。

愛梨「ほら、早く食べて!」

そして、愛梨はオルタナ候補生の1人の口にヘルヘイムの実を押し込んだ。吐き出そうとしようものなら、口元を押さえ付ける。

候補生「んぐぅぅうううううっ……っ!?」ゴクッ…

候補生はヘルヘイムの実を吐き出せず、とうとう飲み込んでしまった。そして、

候補生「いやぁぁあああああああああ!!」

ツタのような植物に包まれ、インベスへと姿を変えた。玲とシルビアも、候補生達にヘルヘイムの実を無理矢理食べさせ、次々とインベスにしていった。

玲(つむぎさんとこはるさんを奪ったキャプテンを、私は許しません!!)

愛梨(つむぎ、こはる……仇は取るからね?)

シルビア(キャプテン……もう、ユルサナイカラ…)

彼女達には失った仲間に対する悲しみや、仲間を殺害した流星に対する憎しみが渦巻いていた。

護「……。」

理事長の護は、もう……どうすれば良いのか分からなかった。

勝「……理事長。」

護「私は…我々は……どこで、間違えたんだ…?」

勝「……分かりませんよ、そんなの……」

護と勝は、次々とインベスに変えられる候補生達を……ただただ、見ることしか出来なかった。何故なら、オルタナ達はとうとう、理事長と現キャプテンの勝の指示を聞かなくなり、自分勝手に行動するようになってしまったからだ。

無惨な光景を見届けた2人は、地下室を出ていく。

 

 

 

地上を出ると、そこには……崩壊した妃十三学園があり、護と勝を迎える。

護「…学園が……」

勝「理事長……いえ、父さん……もう、終わりだよ……」

護「……そうだな、勝。」

勝「……行こう。」

護「どこに行くんだ?」

勝「…分からない。とにかく、ここを出たい……」

護「…私もだ。」

勝と護は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

倒壊した学園の正門をくぐり、ひっそりと妃十三学園から去って行った。




いかがでしたか?今回はここまでです。

オルタナ達のせいで、全てを失った護と勝。彼らは一体、どこを目指して歩いていくのか……
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