オルタナ達に、『復讐』を…   作:やさぐれショウ

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やさぐれショウです。



いよいよ、流星と元オルタナ達が啓と猛に決戦を挑む。


最後の戦い

流星「…皆、集まってくれてありがとう。」

流星は小百合達と集まって、何やら会議をしていた。その理由は……

乃々「流星さん…ついに、アイツらを…」

流星「…あぁ。」

流星は新聞紙を広げる。それは……猛と啓の愚行が記載された記事だ。戦極ドライバーを使って銀行強盗を働き、奪ったお金を使って贅沢三昧している。そのせいで、オルタナ討伐軍の信頼が少しずつ落ちてきているそうだ。

小百合「何か、責任を取ってあのクズ2人を始末しろって、政府から依頼をされたって。」

流星「そうだな。だからこそ、俺はアイツらを……殺す。」

美弥花「…流星君。」

若菜「あの、流星さん……妃十三 啓は、私たちに討ち取らせてください。」

若菜は流星に言う。

流星「理由は?」

若菜「オルタナ達をめちゃくちゃにし……それに、流星さんをめちゃくちゃにする原因を作った張本人であるにも関わらず、罪を償わないどころか更に罪を重ねていくことが、許せないからです!!」

若菜、美弥花、乃々、小百合もかつてはオルタナであった。啓から受けた理不尽な仕打ちに耐えてきていたが……それよりも、オルタナ達に手を差し伸べた流星の人生をめちゃくちゃにしたことによる怒りが大きかった。このまま泣き寝入りする訳にはいかないと感じた元オルタナの4人は、啓を討ち取ることを決意したのだ。

流星「……。」

流星は少し黙り……

流星「若菜の覚悟は伝わった。美弥花、乃々、小百合はどうだ?」

残りのメンバー達に問う。

美弥花「私も、妃十三 啓を許せない!若菜ちゃんと全く同じだけど、罪を償わないのは絶対にダメだよ!!」

乃々「仲良しさんパワーをめちゃくちゃにした妃十三 啓を、私は許せません!!」

小百合「罪を犯して起きながら、それを償わないのは外道の中の外道がやること……妃十三 啓は平気でそれをやっているんだから…それは許せない…!!」

流星「……そうか、皆も覚悟はできたんだな。分かった、妃十三 啓は皆に任せる。」

元オルタナ達の覚悟を聞いた流星は、彼女達の頼みを了承した。

流星「んじゃ、行ったろうか?」

流星達はダンデライナーに乗り、現場へと向かった。

 

 

 

その頃、猛と啓は……

 

猛「フィ~……最高だったな。」ゲフッ…

啓「美女にも囲まれて…幸せだねぇ~w」ハハハハ!

戦極ドライバーを手に入れたことで、完全に調子に乗っていた。人通りの少ない河川敷を歩いている。彼らがやって来たのは、荒廃した学園だった。ここは、妃十三学園である。

啓「ねぇ、父さん。そろそろオレたちも、家を買わない?ここ、すっごく窮屈なんだよね~。」

猛「はっはっはっ、私もそうしようかと思っていたところだ。」

呑気に話をしている2人……その時……

 

ズダダダダダダダダダダダーー!!

 

猛&啓「「っ!?」」

流星「お前ら……盗んだドライバーで好き放題しやがって……いい加減にしろ!!」

ダンデライナーに乗った流星が、2人を威嚇射撃した。

猛「お、お前は…!!」

啓「父さん、あの男誰?」

猛「お前の後任のキャプテンだ。お前の代わりにオルタナ達の仕打ちを受けた身代わり人形だ。」

猛がそう言うと……

 

バシュッ……ズドンッ!

 

猛「ぬおっ!?」

誰かに矢を放たれた。

小百合「…あまり調子に乗らないでよ?」

ソニックアローを構えた小百合は、低い声で猛に言う。

啓「おい、お前ら!このオレと父さんに刃向かうつもりなのか!?」

小百合「黙りなさい。アンタはもう私たちのキャプテンじゃないし、そこにいるもう1人のクズももう理事長でも無いでしょ?今更偉そうにしないでくれる?」

小百合の目の光は消えている。

流星「……。」

流星が戦極ドライバーを装着すると、小百合達はゲネシスドライバーを装着する。

啓「…ハッ、オレと戦うのか……上等だ。」

猛「…フンッ、面白い。馬場 流星……父ちゃんと母ちゃんの所に送ってやろう。」

啓と猛も戦極ドライバーを装着する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元オルタナ達 side……

 

斬月・真「やっ!」ガキンッ!

邪武「フンッ。」ガキンッ!

斬月・真のソニックアローと、邪武のダーク大橙丸がぶつかり合い、火花を散らす。斬月・真が距離を取ると、

シグルド「えいっ!」バシュッ!

シグルドがソニックアローから矢を放つ。

邪武「そらっ。」ガキンッ!

シグルドが放った矢を、邪武は弾いた。

マリカ「やぁぁあああああっ!」ガキンッ!ガキンッ!ガキンッ!ガキンッ!

邪武「っ!?」

マリカの剣道のような連続斬りに、邪武は受け止めることに必死だった。

マリカ「小手っ!」ガッ!

邪武「っ!!」

邪武(しまった!)

マリカに手を叩かれ、武器を落とす邪武。

マリカ「メェェエエエエエエンッ!!」ズパァッ!

邪武「ぐあああぁぁぁっ!!」

マリカ渾身の一撃が決まった後、

デューク「えいっ!やっ!シュバッ!」ズパッ!ガッ!シュバッ!

デュークが連続斬りを繰り出した。

邪武「ぐぅっ……調子に乗るなァ!!」

《ソイヤッ!…ダークネススパーキング》

邪武は回し蹴りを繰り出し、黒く光る衝撃波を飛ばした。

 

ドゴォォオオオオオオンッ!

 

メンバー「「「「キャアアアアアア!!」」」」

衝撃波を受けたことにより、吹っ飛ばされるメンバー達。

邪武「ッハハ、やっぱ弱いじゃんw」

斬月・真「ぐっ……お前こそ、調子に乗るなァ!!」

《メロンエナジースカッシュ》

斬月・真はソニックアローから斬撃を飛ばす。

邪武「くっ、ぐあっ!?」

2発目の斬撃を受けた邪武は、地面を転がる。

《チェリーエナジースカッシュ》

乃々「えぇいっ!!」ズパッ!ズパァッ!

邪武「ぐあっ!がぁっ!?」

起き上がった邪武に、シグルドが追い討ちをかける。

邪武「っ!!!!」

《ソイヤッ!…ダークネススパーキング》

怒り狂った邪武は、再び衝撃波を放つ。

 

ドゴォオオンッ!ドゴォオオンッ!ドゴォォオオオオオオンッ!

 

邪武「ケッ、雑魚が……」

勝利を確信した邪武は、そう吐き捨てると……背を向けて去ろうとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、彼が背を向けたその瞬間……

 

《メロンエナジースパーキング》

《チェリーエナジースパーキング》

《ピーチエナジースパーキング》

《レモンエナジースパーキング》

 

音声が響いた。

邪武「なっ!?」

邪武が振り返ると……

斬月・真「妃十三 啓……ここで散るが良い!!」

シグルド「亡くなったオルタナ達に、謝ってください!!」

マリカ「罪を償いなさい!!」

デューク「地獄で、一生後悔しなさい!!」

4人の新世代アーマードライダー達が、邪武目掛けてライダーキックを放って来ていた。

邪武「っ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドッゴォォオオオオオオオンッ!!

 

邪武「うわあああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」

ライダーキックを受けた邪武は吹っ飛ばされ、啓の姿に戻る。

 

ガッ……パキィンッ!

 

啓「ぐっ……うっ!?……オ、オレの……オレの…ベルトが……!!」

ボロボロになった啓は、無惨に壊れた戦極ドライバーを見て、絶望していた。そんな彼の元に、新世代アーマードライダー達がゆっくりと近づいて行く。

啓「ヒッ!?……た、頼む…助けて…見逃して……ゆ、許してくれぇ…!!」

顔を涙と鼻水でグシャグシャにしながら、啓は懇願する。

斬月・真「助けて?見逃して?許して?……アレだけのことをしておいて…ふざけてるの?」

シグルド「貴方は今まで何回助けて、見逃して、許してって懇願されましたか?」

マリカ「そもそも、貴方は懇願されたとき、助けたの?見逃したの?許したの?その人達を……」

デューク「してないですよね?」

冷たい声を放ちながら、啓を見下ろすアーマードライダー達。

斬月・真「自分はやっておいて……逆にやられる側に立ったらそうやって助けて見逃して許してって……随分都合が良いよね?」

啓「そ、そんな事言うなよ…!…頼む、頼む……何でもするから…!!」

啓の「何でもする」と言う発言を、4人は聞き逃さなかった。

マリカ「へぇ~…“何でも”するんだ。」

啓「あ、あぁ……約束する!…だから、だから……!!」

マリカ「じゃあ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……死んで貰おうかな?

マリカが啓に言い放った一言は、紛れもなく『死刑宣告』だった。それを理解した啓は……

啓「はっ!?おい…う、ウソだろ…なぁっ!?嫌だ…嫌だ!…オレはまだ、死にたくねぇよぉぉおおおおおお!!」

発狂し、「死にたくない」を連呼しながらごね始める。

シグルド「何でもするって言いましたよね?…アレはウソだったんですか?」

啓「そうだ!!鵜呑みにすんじゃねぇよ!!」

デューク「例えウソであっても、言ったことには変わりありません。1度言い放った言葉には、責任を持ってくださいね?」

啓がいくらごねても、無駄だった。

啓「お、お前ら…こんなことして、ただで済むと思うなyぐぶっ!?」

何か言いかけた啓を、斬月・真が踏みにじった。

斬月・真「ただで済むと思うな?…それはこっちの台詞なんだけど?オルタナ達やオルタナ候補生達…更に、流星の人生をめちゃくちゃにする原因を作っておいて、ただで済むと思ってたの?ま、思ったから今まで散々バカをしてきたんだよね?乃々、美弥花、若菜……」

斬月・真がソニックアローを構えると、シグルド、マリカ、デュークもソニックアローを構えて、啓に向ける。

啓「あ、悪魔め……化け物め…!!…オレの人生をめちゃくちゃにしやがって…!!」

斬月・真「貴方だけには言われたく無いな~……て言うか、何自分のこと棚に上げてんの?結局、自業自得じゃない……分かったらとっとと地獄に堕ちろ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……ゴミクズ野郎。」

 

バシュッ…ドスドスドスドスッ!

 

啓「ぐぱがぁっ……っ……っ………………」

4人のアーマードライダー達が放った矢は、啓の左胸、喉、右目、脳を貫いた。啓は口をパクパクさせ、血を流し……命を落とした。彼によって理不尽な仕打ちを受けてきた元オルタナ達は、彼に復讐を果たした。残るは、妃十三 猛…ただ1人……




いかがでしたか?今回はここまでです。



次回か次々回辺りで、最終回にしましょうかね。まぁ、考えておきます。

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