Re.ゼロから始める異世界生活alter   作:アナゴさんと不愉快な仲間達

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キャラ崩壊はご愛嬌。設定破錠はご容赦を。


死に戻り≠

――切り離されていたはずの意識と肉体の邂逅は、仄かな熱を孕んだ白の来訪によって唐突に果たされることとなる。

 

 

窓から差し込む白い輝き。それに応じる様にして瞼を開けば、爽やかな朝影を伴って見慣れた天井が彼の起床を静かに出迎える。

起き伏しの軽快さには自信があり、すぐに覚醒するのが彼の性質で。お目覚めシークエンスは覚醒から活動へと順調に移行中。しかし大きく背伸びをしたところで彼はそこで重大な違和感があることに気付いた。

 

「……は?」

 

見下ろす眼下、彼の胸には形の良い双丘がそびえていた。

 

 

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ふむ、と黙考してからスバルの脳内では二つの選択肢が浮かんだ。『揉むか』『揉まないか』勿論その答えは単純明快で、言うにも及ばないだろう。男の性とも言えようその行為は、半分普遍的に行われた。

 

「うわ……柔けえ。何だこの、得も言われぬ幸福感は……」

 

優しく圧を加えてみる。するとあてていた指がゆっくりと、ゆっくりと形を歪めて飲み込まれていく。柔らかくともしっかりとした弾力。それが指先を伝って至高の感覚を手のひらに返してくるのが分かり、両手を至宝の感触に包まれながら、スバルはただ驚嘆の吐息を洩らし続けた。

 

不思議な感覚だ。胸を揉む行為自体が初体験ということもあってか、スバルの心胸では興奮よりも感動が先行している。

 

「と、名残惜しいが男の子的反応はここでセーブ。先ずは状況の確認からだ。んで、頭ん中整理しねぇとな」

 

言って、夢のようなひとときから一気に離れて思考を冷却。今更ながら朝起きたら性転換してましたなどと有り得ない展開に冷静な自分が恐ろしい。

これも周りを取り巻く環境によるものなのか、それともスバルの環境適応能力が異常なのか、いづれにしろ目の前で起こっているのが異常事態には変わりない。落ちている情報のピースを拾いながら、あくまで冷静なスバルは首を傾げると、

 

「昨日は確か、ラムの紅茶に間違えて塩とマヨネーズぶち込んじまって、知らずに飲んだラムの逆鱗に触れて細切れにされかけた所をレムが宥めてくれたんだよな。そんでベア子は……アイツはいいか。それからは普通に風呂入って寝て……起きたらこれか。うん、わっけわかんねぇな」

 

 

記憶を遡ってみて、この事態を誘発した有り得そうな心当たりが幾つかあるが、それらが現実的にあるかと言えば……ありそうなものだが、その可能性は低いと言えるだろう。

ラムに関してはとてつもない形相でスバルを殺気を込めた瞳で一日睨んでいたが、ラムの根回しによるアーラム村の子供達の悪戯で肥溜めに頭から突っ込んだ一件でおあいことなったし、ベアトリスは日常化しつつあるスバルのからかいを受けて彼を盛大にぶっ飛ばした事によって爽快かしら、と金書庫に帰っていったばかりだ。

 

呪いを疑ってもみるが、一度ベアトリスに冗談混じりに聞いた事があったのを思いだす。その時は"呪いとは他者に害をなすから呪いと言うのよ"と呆れた口調で一蹴されたのだった。

 

「じゃあ何だってんだ?――あれ、俺の部屋ってこんなんだったっけか」

 

ふいに脳裏を過る素朴な疑問。ぐるりと周囲を見渡して初めて気付く。よく考えてみれば、最初に気付くべきだったのだ。

そこはスバルが普段目にしている部屋とは明らかな違いが見て取れる良質な一室。簡素ながらも気品に満ち溢れており、そして違う意味でもよく目にしているあの部屋――、

 

「これって、まさか……!!」

 

「失礼します」

 

軽やかなドアのノック音。次いで響くのは透き通る様な美声とスバルの推測を裏付ける、決定的な四文字だった。

 

「エミリア様」

 

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