白鷺千聖が「狂う」まで   作:陰炎

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連続投稿第3話になります。
特にこの回は違和感があったので、物語の不自然な部分を消し、新たな文章を入れてみました。
それでは、お楽しみください。


第3話 「傷つく燐子」

とにかく3話はじまります。

 

「まだ見つからないのかよ!?本当にどこに行った!?」

 

音斎先輩が焦りを見せつつ全力で探している。

 

勿論、自分も探しているがなかなか見つからない。

 

時間も過ぎてゆく。

 

「本当にどこいったんだ、燐子ちゃんは...」

 

自分には彼女がいるような場所はあまり検討がつかなかったので、正直お手上げ状態だった。

 

...だが、そんなお手上げな自分らに吉報が入る。

 

 

 

「見つかったぞ!スタジオの路地裏だ!!」

 

 

 

と、スタッフからの電話が入ったのだが...

 

 

 

「路地裏!?何故そんな所に!?」

 

本来行くはずなんてない所にいるので無論焦る。

 

 

 

「しかも彼女、この様子じゃ怪我もしているみたいなんだ!なんで急いできてください!」

 

 

 

...自分がここに来てから一番最悪な状況だ。とりあえず、音斎先輩を呼んで急いで向かうことにした。

 

現場につくと、明らかに何者かが打ったり蹴ったりした燐子と、スタッフ数人、Roseliaのメンバーが先にいた。

 

 

 

「りんりん!しっかりして!りんりん!!」

 

紫のツインテールの子、【 宇田川あこ 】ちゃんが、必死に呼びかけている。

 

 

 

「燐子!ねぇしっかりし

 

て、燐子!!」

 

もう傍らには茶髪でお姉さん肌みたいな人【今井リサ 】さんも、必死に揺さぶったりしている。

 

 

 

残る2人、ボーカルの【湊友希那 】さん、ギターの【氷川紗夜 】さんは、燐子の身体を見て相当参っているようだ。

 

 

 

「スタッフさん、彼女の様態はどうなってるんですか!?」

 

とりあえず彼女の現状がどうなっているか聞いてみる。

 

 

 

「どうやらかなり酷い状況だ。殴られた後が複数に、蹴られたあとも見られるし、相当やられてる。」

 

と、パッと見てかなり重い症状のこと。

 

 

 

それを聞いた音斎先輩は何やら少し気がかりがあるみたいで、スタッフにこう言った。

 

「待ってくれ。肉体的な暴力だとすれば何故彼女は気絶しているんだ?」

 

...確かにそうだ。肉体的な暴力のみとなると、気絶するまでには行かない思う。

 

それに対してスタッフはこう答える。

 

「ただ、彼女は身体が少し弱くて...」

 

どうやら生まれつき身体が少し弱いらしい。

 

「確かに、それなら叩きつけられたショックで気絶も...」

 

自分はとりあえず納得した。

 

そして音斎先輩は、

 

「とりあえず、急いで病院へ!今日のライブは中止にさせてもらうしかない!」

 

 

 

燐子の様態的にライブの開始は不可能となり、今日のライブは中止になってしまった。

 

「彼女、大丈夫ですかね...」と、自分は音斎先輩に呟いた。

 

「...彼女、精神的に参っていたのかもしれないな...」

 

と、呟き帰ってきた。

 

 

 

精神的に参っている...

 

 

 

もしそうだとしたら、色々と大変になってしまう。

 

と、考えていた所に音斎先輩は思い出した!と言わんばかりに発言する。

 

「そういえば、裏路地に誰かが出る人影があったそうだ。目撃した人はあまり特徴は分からなかったと言っているが、

とりあえずこいつが犯人で間違いはないな。」

 

 

とりあえず状況や情報の処理はダントツの音斎先輩は、その場で事をまとめ切り、

 

 

「とりあえず、彼女の無事を祈るしかないな...」

 

と、ボソッと呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月10日

 

今日はあの人とぶつかってしまったけど、ちゃんと心配してくれた!凄い嬉しかったけど...でも、あの人の服からアイツの匂いがした。

 

妬ましいし、うっとおしいから思う存分、ズタズタにしてやった。またあの人に絡むのなら今度は...

 

 

 

 

 

「喉と、手を潰してやるわ...」

 

私、千聖はもう我慢出来ないぐらい妬ましかった。

 

 

 

妬ましい。妬ましい妬ましい!!

 

 

 

「なんでアイツはあの人にこだわるの!?あの人は私のなのに!!」

 

怒りのぶつけるところがない私は、イライラしながら日記を仕舞った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燐子が怪我したその日の夕方、ある程度仕事が終わった後、自分は音斎先輩に「燐子のところに行ってこい、彼女になにかあったら大変だからな」と言われ彼女が搬送された病院をよってみることにした。

 

 

 

病院に入り、受付の方に燐子がどこにいるか聞いてみることにした。

 

「すみません、白金燐子と呼ばれる人がいると聞いたのですが」

 

といい、受付の方は

 

「はい、白金さんですね。えー...210号室にいますよ。」

 

と場所を教えてもらい、彼女がいる部屋に行ってみることにした。

 

 

 

彼女の部屋につくと、とりあえずノックをし、自分は

 

「白金さんはいますか」と呼びかけた。

 

すると、燐子の声とは全然ちがい、むしろかなり明るい感じの声が帰ってきた。

 

「あ、陽さん!入って大丈夫ですよー!」

 

...とりあえず入ってみることにした。

 

入ってみると、宇田川あこちゃんが燐子の手を握っているところをみた。

 

燐子の様態は、未だに目を閉じたままだった。

 

「ごめんね、りんりん...守ってあげられなくて...」

 

あこちゃんは泣いていた。

 

「入っても大丈夫ですよー!」という声はいつもの彼女の声だったりするのだが、泣きながら振り絞って声を出していたのだろうか。

 

でも泣くのは当たり前だ。友人が酷い目にあったんだ。

 

何より彼女はまだ中学生でもある。こんな状況になるには早すぎる。

 

「あの...少しいいかな。」

 

泣いている中悪いと思いつつ、慰めたい気持ちの方が勝りあこちゃんの隣の椅子に座る。

 

一応燐子と話ていた時にたまに一緒にいたので、お互い特に抵抗なく話を始めれた。

 

「陽、さん...あの...りんりんが...りんりんが...」

 

喋るのが必死なぐらい涙が出ているのがわかる。

 

「あこちゃん、気持ちはわかる...でも、彼女もあこちゃんの泣き顔は見たくないと思う...」

 

「でも...陽さん、でも!私の大切な友達が...友達がぁ...」

 

やっぱり根に持って泣き崩れる。

 

あこちゃんにとって燐子は、それほど大切にしている理由と友情があることがわかる。

 

「あこちゃん...」

 

自分も、この状況は見ていられなかった。

 

昏睡状態の親友に、

 

手を握って泣くしかない自分。

 

自分が同じ状況だったらあこちゃんと同じで泣いているかもしれない。

 

...でも。それでも勇気を出して、あこちゃんに言ってみた。

 

「あこちゃん、ここは元気を出さないと、目を覚めた時に燐子が心配するかもしれないよ?」

 

「うぅ...りんりんが、心配しちゃう...?」

 

「あぁ。彼女を心配させて荷物を持たせるよりも、自分らが笑顔でいて、彼女、燐子を安心させる方が大切でもあると思う。」

 

自分勝手とはいえ、少し照臭い言葉になってしまった。

 

と、思っていた矢先、案外あこちゃんからの受けは良く、

 

「...うん、うん!そうだよ!りんりんが目が覚めた時のために、ちゃんと笑顔でいないとダメだよね!

 

陽さん!教えてくれてありがとう!」

 

あこちゃんはいつの間にかいつの間にか立ち直っていた。

 

案外彼女、立ち直りは速いのかもしれない。

 

「よかった、力になれて。」と、ホッとため息をついた途端、あこちゃんはこんなことを言っていた。

 

「りんりんの為にも今から闇の力を蓄えて、かっこよくなっておかないと...」

 

 

 

…え、うん?今なんて?

 

 

 

「陽さん!私の堕天使の力をりんりんのために蓄えてりんりんを元気にさせるよ!」

 

 

 

「堕天使...?え、え?」

 

なんか話がむちゃくちゃで混乱した。

 

堕天使とか、なんか、厨二病なことはあんまりこじらせた事がなくてよくは分かんないけど...

 

「ま、まぁ元気になったならよかった!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんで...私には向いてくれなくて、あんなちんまいに向くのよ...!」

 

私千聖は、仕事が終わり時間が空いたのでアイツ、【白金燐子】の様態がどれだけ無様かを見に来たのに...病室のドアの前であの人の声が聞こえてきた。

 

しかも、今度は【宇田川あこ】とかいうちんまいと楽しそうに話していた...

 

「あいつは...どれだけ私を苦しめたら気が済むのよ....!」

 

私は力みながらイライラして病院を後にした。

 

「今度は...あのちんまいも...殺ししてやるわ...」

 

 

 

つづく

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