白鷺千聖が「狂う」まで   作:陰炎

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陰炎です。
世間ではお盆休みになって、しばらくゆっくり出来る時間が増えました。これを機にこの小説の方にも時間が割けると思います。


実は先日、友人とガルパカフェに行ってきたのですが、ドラムのメンバーがメインなのにもかかわらずコースターや配布のシールにも満遍なく千聖がいました。何故でしょう。花音と千聖のガーデニングパフェを食べたからでしょうか。
ガルパの方でもカフェでガチャを回した際、星4のハッピータイプの千聖がでてきたり、もうわけが分かりません。助けてください。



長話はこれぐらいにして、それでは本編をお楽しみください。



「なぜ」宇田川 あこは居なくなったのか
第7話 「訪問」


 

 

afterglowのメンバーのライブ練習が終わった後、あこちゃんを探すために、宛を見つける為にとりあえず燐子の元へ出向く。

 

 

 

 

 

あこちゃんがいなくなった事は巴さんとひまりさんとの3人の秘密なので、巻き込まれない為にもあまり外に漏らさない様にしたい。

 

 

 

 

 

「いやー、遅くなった!」

 

「今日の練習も疲れたよ~!」

 

 

 

2人はバンド練習が終わって待ち合わせ場所に着いた。

 

 

 

「お疲れ様、それではこれから行こうか!」

 

 

 

と、ちょっとした気遣いの声をかけ、病院に行く事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

病院に向かう途中、巴さんが

 

「そういや陽さんって、あこから聞いた事なんだけど、あんまり音楽については詳しくないんだよな?なんでライブハウスなんかで働いてんだ?」

 

と、話を振ってきた。

 

 

 

 

 

ひまりさんは驚いて「えぇ!?詳しくなかったら色々難しくない!?」って反応していた。

 

 

 

 

 

確かに、音楽があまり出来ない人間がライブハウスで働いているのもおかしな話だろう。

 

 

 

 

 

「そうだね...音楽についてはそもそも楽器触ったことが無かったりで、いわゆる絶対音感とかなくてあんまり出来ないんだ。

 

でも、「舞台美術」になってくると違うんだ。

 

自分は元々美術分野に興味があって、そのひとつに「舞台美術」がある。

 

舞台や公演という「作品」に、照明をどう動かしたら華やかに見えるか、とか考える仕事をする為にいまはライブハウスで学ばさせて貰ってるんだ。」

 

 

 

 

 

と解説まじりで理由を説明した。

 

 

 

「舞台美術か~。あんまり気にしたことなかったかも。」

 

と、ひまりさんはちょっと味気ない感じに言ったが、

 

 

 

「確かに私らライブやる時とかはあんまりその辺気にせずやるけど、裏方があってこそのライブだからな。」

 

巴さんは割と分かってくれた返しをした。

 

 

 

「まあ表には出ないからあんまり目立たない仕事ではあるけど、お母さんが映画の演出とかを担当する仕事をしていて僕の中では良く印象に残ったんだ。お母さんはよく撮影現場に行ってたから僕も一緒に連れていってくれたのが影響されちゃったのかも。」

 

と話を続けた。

 

 

 

「なるほどな。裏方のほうをよく見ていたからこそ、憧れたんだな」

 

と巴さんは理解していた。

 

 

 

ひまりちゃんも、「舞台の裏側にも色々あるんだ!」と感心していた。

 

 

 

と、そんな自分の生い立ちを話していたら病院に着いた。

 

 

 

 

 

「さて、病院に着いたことだし燐子の所にいこう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お邪魔します。燐子さん、大丈夫か?」

 

巴さんが先行して燐子さんに駆け寄る。

 

 

 

 

 

「巴...さん。ひまりさんに、陽さんも。」

 

燐子も安緒しながら返事した。

 

見た所かなり健康になっており、回復までもう少しといった所か。

 

病室には燐子1人だったので、今日お見舞いに行くと話していたRoseliaのみんなとすれ違いになったみたいだ。

 

 

 

 

 

「あの、燐子さん、昨日あこと一緒にいた時の事について何か覚えてないか?」

 

と、巴さんがいきなり本題を持ちだす。

 

 

 

 

 

「えっと...たしか...夕方6時頃には陽さんが帰って...あこちゃんとは外に出るまでは一緒にいて、9時頃に、お姉さんの電話の為に外にでて...」

 

と、燐子は自信なさげとはいえちゃんと話す。

 

 

 

「ふむ、それからは?」

 

巴さんが理解した感じに頷く。

 

 

 

「それからは…私、疲れて寝てました...」

 

燐子はちょっと落ち込んだ感じに答えた。

 

 

 

「そっか...」

 

 

 

行き詰まった事を察した巴さんは小さな声でこちら側に問いかけてきた。

 

 

 

 

 

(なぁ、ひまり、陽さん。あのことについては話すべきかな...)

 

 

 

 

 

(どうだろう...知ってもらっていた方が楽とは思うけど...陽さんは?)

 

 

 

 

 

ひまりさんが話を振ってきた。

 

 

 

 

 

(僕は...あんまり刺激しない方がいいかも。本人の回復に支障が出るだろうし)

 

 

 

 

 

(なるほど...じゃあ言わない方がいいかもな...じゃあまた別の日とかで、完全に回復したら...)

 

と、巴さんが方針をまとめた時に、燐子が

 

 

 

 

 

「あ...そういえば今日、Roseliaのみんながお見舞いに来てくれたんですが、あこちゃんだけいなかったんです。今井さんも、「返信が来ない」って...」

 

と話す。

 

 

 

 

 

それを聞いた巴さんは(2人ともごめん!やっぱ話す!)ってその場の判断で、

 

「燐子さん、ごめんその事なんだけど...」

 

と、申し訳ない気持ちで巴さんは続ける。

 

 

 

 

 

 

 

「実はあの後、あこは家に帰っていないんだ...」

 

 

 

 

 

 

 

「...!!」

 

燐子はかなり驚いていた。

 

 

 

 

 

 

 

巴さんは続けて事情を説明する。

 

「今、私らはあこの手がかりを探していて、燐子さんの元に出向いたんだ。」

 

ひまりさんは「うんうん」と頷いている。

 

 

 

 

 

「そん...な...」

 

燐子はかなり脱力してしまい、その場に倒れ込んだのをひまりさんが抱えた。

 

 

 

 

 

「大丈夫!?燐子さん!!」

 

ひまりさんが必死に駆け寄る。

 

 

 

 

 

「私が...行けないんだ。私「なんか」が...あこちゃんと話すから...」

 

と、もはや燐子からは「自信」という言葉がない様な感じになり、涙が止まらなくなり、どんどんネガティブになってゆく。

 

 

 

 

 

巴さんはカバーするような形で、

 

「そんなことはないぞ!燐子さん!あこは少なくともそうは思ってないぞ!!」と言う。

 

 

 

 

 

それでも燐子は「でも...でも...」とネガティブに繰り返す。

 

 

 

 

 

無理もない。自分の心の拠り所の1つが突如いなくなったんだから。

 

 

 

「...燐子ちゃん。」

 

 

 

 

 

 

 

でも、それでも。

 

 

 

 

 

「確かにあこちゃんが居ないことは心細いと思う。でも、少なくともここにいる皆は燐子の味方だよ。巴さんも、ひまりさんもね」

 

 

 

 

 

「...陽...さん」

 

 

 

燐子は涙を拭った。

 

 

 

 

 

ひまりさんは続けて、

 

「私、燐子さんと話してる時もすごく楽しく話してもらってるんだよ?LINEとか、話が合って面白いから、返信が楽しみだったりするし!」

 

と、ひまりさんなりに慰める。

 

 

 

 

 

巴さんも続ける。

 

「ああ。陽さんやひまりの言う通りだ。燐子さんは何も悪くないし、人を笑顔にできる素敵な人だと私は思う。」

 

 

 

 

 

「ひまり...さん。巴...さん。」

 

 

 

燐子はかなり落ち着いてきた。

 

 

 

「あ...あこちゃんも...『皆りんりんが好きなんだもん』っ言ってた...から、頑張らなくっちゃ...ごめんなさい...あこちゃん...巴さん、ひまりさん、陽さん...」

 

 

 

 

「気にする事はないって!燐子さん。現状、燐子さんが1番辛いんだ。仕方ないさ。でも、心配しないでくれ。あこは絶対私達で見つけだす。あこもきっと燐子さんが居なくて寂しいはずだしな!」

 

巴さんは1番燐子が辛いことを理解して、ここにいる3人の決意を話した。

 

 

 

 

ひまりさんも、

 

「燐子さんは気にしなくたって、私達が頑張ってすぐ見つけるから!」

 

と活気付ける。

 

 

 

 

 

それを聞いた燐子は、

 

「...はい、ありがとう、ございます。」

 

と、精一杯の笑顔をみせた。

 

 

 

 

 

僕は一時どうなる事やらと思っていたが、安心して

 

「あと、燐子ちゃん...この事に関してはあまり広めないで欲しいんだ。出来ればRoseliaの皆にも。大事になったりしたら色々大変になるだろうし、練習にも支障が出ると思う。皆心配するからさ」

 

と、事情を話す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燐子は「はい、わかりました...」

 

と静かに返してくれた。

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ燐子さん、また来ますね。」

 

巴さんはそう言って席を離れ、病室を後にする。

 

 

 

 

 

ひまりさんは、「今度はお菓子とか持っていきますね!」と一言燐子に行って巴さんについていく。

 

 

 

 

 

僕も、「それじゃあまた。」と軽く挨拶して病室をあとにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~同時刻~

 

 

 

稽古の練習の休憩時間。

 

 

 

「ねぇ、千聖ちゃん。稽古中に見てて思ったんだ。最近なんか...荒いよ?」

 

 

 

 

 

「...そんな事はないわ。彩ちゃん。私は私よ。」

 

 

 

 

 

私は【丸山 彩】こと彩ちゃんにそんな事を言われた。

 

 

 

 

 

 

 

「彩ちゃんの言う通りだよ?なんていうか、いまいちるんってしないっていうか...なんだろう?」

 

 

 

 

 

すぐ側にいた【氷川 日菜】こと日菜ちゃんはそんな事を言っていた。

 

 

 

 

 

 

 

「でも確かに、最近の千聖さん、ちょっと怖い気もするっス...「血の気」が強いって言うっスか...」

 

 

 

 

 

便乗するようかのように【大和 麻弥】こと麻弥ちゃんもそう言った。

 

 

 

 

 

「そうかしら...そんな事ないと思うんだけど...」

 

こう私は言った際に

 

 

 

 

 

「多分チサトさんは日頃から仕事が入っていて疲れてるから荒いんじゃ無いですか?」

 

 

 

 

 

と、【若宮イヴ】ことイヴちゃんが返した。

 

 

 

 

 

 

 

「...そうよ。イヴちゃんの言う通り、多分疲れているんだわ。ごめんなさい、ちょっと席外すわね」

 

と、私はその場から立ち去った。

 

 

 

 

 

「あ...千聖ちゃん...」

 

 

 

 

 

彩ちゃんから寂しそうな声が聞こえてきたが、私は気にせず歩いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「________っ、稽古にも支障が出るなんて。あのちんまい...」

 

顔を洗いながらそんな事を呟く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「......帰ったら、あのちんまいには痛い目に合わせないと行けないわね...【あの人】への邪魔もして、更には私にも邪魔をするなんて...許せないわ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_________「ちんまい」への憎しみは、もう止まるか分からなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 

 




今回も閲覧下さりありがとうございました。

こんな不出来な話を見てくださって時間を使ってくれている方には感謝しかありません。

お気に入りしてくれた方、本当にありがとうございます。

今後とも是非こんなちんけな作品を宜しく御願い致します。
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