お盆も終わりを迎えましたね。いかがお過ごしでしょうか。
最近こちらの小説はもうひとつの小説より描きづらいのもあって更新は遅いと思いますが必ず完結までは持っていきたいと思っています
それでは本編どうぞ。
燐子にあこちゃんの事情などを説明し、病院を出たあとにはもう6時頃であった。
あこちゃんへの真相はまだ掴めては居ないが、今は1番心配であった「燐子へのメンタル」を保つことができた事がなによりの達成だろう。
これで心置きなく事件について動ける。
「陽さん、私たちこっちだから帰るね。」
「また明日もお願いですー!」
どうやら巴さんとひまりさんは帰り道が逆方向だった。
「あ、はい!また明日~!」
そうして2人とは別れを告げ、僕は自分の帰り道へ歩く。
「...あ、陽...くん!」
聞いた事のある、綺麗な声が聞こえてきた。
「...!あ、千聖さん」
帰り道、偶然千聖さんと出会った。
「もう、千聖「さん」じゃなくて千聖でいいのに。」
「あ...ごめん、千聖。なにしていたの?」
やはり呼び捨てなんて慣れない。
「私?私はね、いまさっきまでお稽古していたの。」
お稽古か...たしかに俳優や女優なら必要なことだ。
「お稽古かぁ。ダンスとか?」
「えぇ。そうね。陽くんはなにをしていたの...?」
「...ごめんなさい、それについては言えないんです。」
巴さん、ひまりさんとの約束だ。あまりひろめる訳には行かない。たとえそれが
「...どうしても、なの?」
千聖は少し寂しそうな顔で問い詰める。
「......うん。ごめんね。大切な友達、としてあまり巻き込みたくって...」
友達として、どうしても巻き込む訳にはいかない。迷惑がかかってしまう。
「そっか...ねぇ、陽くん...」
千聖はこの言葉を言いながら自分の腕を掴み、自分の腕を絡みだした。
「...!?」
いきなりすぎて動揺してしまう。
「...私の家に、来ない?私、前のお話の続きがしたいな。」
そして千聖は自分の腕を「ぎゅっ」と強く抱きながらそんな要求をしてきた。
「だ、だめだよ千聖...こんなに夜遅いし、そもそも男女2人で夜道歩いてるなんて...」
「ふふ...もう、陽くんったら恥ずかしがり屋ね。頬が真っ赤よ?」
「...!!」
動揺していたせいか、顔も火照り始めた。今、自分が直面している状況がすごい恥ずかしい。
「そ、それより千聖、いきなり距離近いよ...だめです...こんなの...」
「ふふ...私の家に来ないと離してあげない。」
かなり距離を詰められた上にこれは中々話してくれなさそうだった。
「っ...わかったよ。行きますから!恥ずかしいから離して...ください...」
「もう、返事の返しまで可愛いわね...じゃあ、離してあげる。」
そうすると、千聖はちゃんと離してくれ、そのまま歩き出した。
「それにしても陽くんは、可愛いわね。だって普段仕事だって気張って頑張っているのに、こういう事にはまるで慣れていないんだもの。」
「勘弁してくださいほんと...」
こんな事されたら誰だってびっくりする。
「ふふ、やっぱり顔赤くなるの可愛いわね。」
なんかすごいうまい具合にいじられてる気がする。
さすが女優...トーク力も高い。
そしてなにかに気づいた千聖は問いかけてくる。
「そうだ、陽くんって普段から敬語なの?」
敬語?そうだ。確かにあんまり意識したことは無い。
「どうですかね...?癖、というか、「タメ語」っていうのが苦手というか...?」
「あら、そうなの...じゃあ、私が「千聖」って言わせてるのって結構無理させちゃってるかしら...?」
千聖は少し寂しげに聞いてきた。
「そんなことない、よ!僕が慣れてないせいだから...」
「もう、無理にタメ語にしなくてもいいのに。可愛い。」
「そんなことないです...」
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少し歩き続き、千聖さんの家に着いた。
「さ、陽くん。入って入って。」
「お邪魔します。意外と家、近いんですね」
自分の家はこっから1kmぐらい先にあるので、毎日この辺を通っていたことになる
「あら、そうなんだ。近いのなら今度お邪魔しようかしら...」
「...正直、最近忙しくて僕の部屋片付けれていないんであんまり人いれたくないんです...」
「あら、私は大丈夫よ?それより、普段真面目なのに陽くんは整理整頓は苦手なのね...?」
ご名答だ。自分の母が整理整頓が苦手でそれが自分に遺伝してしまい、整理整頓がかなり苦手でどう足掻いても汚くなってしまう。一人暮らしになってもそれは変わらず、正直自分で呆れている。
「恥ずかしながら...」
「じゃあ今度、陽くんのお家に行った際に私が片付けてあげるわね?」
「...はい、よろしくお願いします...」
こればかりは断れず、受け入れてしまった。
「さて、これ以上立ち話もなんだから部屋に入りましょう?」
千聖は部屋のドアをあけ、僕を向かい入れてくれた。
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「さて、あまりいいものが無かったけど、オレンジジュースでよかったかしら。」
千聖は僕の為にわざわざオレンジジュースを入れてきてくれた。
「大丈夫です。オレンジジュースも大好きですから」
と、言ってオレンジジュースをコップの半分ほど飲んだ。
「あら、それはよかったわ。」
そう言いながら千聖は向かいの席ではなく、
「じゃあ、2人でゆっくり話しましょう?」
と言って隣の席に座ってきてかなり動揺する。
「!?!!?」
そして千聖さんは
「あら、ダメかしら...?」
と言いながらさっきみたいにぎゅっと腕を抱きしめてきて、さらに身体も当たり始める。
「まって...千聖...あれ...なんか...」
引き離そうとする際、突如の「睡眠欲」に襲われ全く力が入らず...
「...すぅ...すぅ...」
僕はその場で寝息を立てて寝てしまった。
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「ふふ...本当に
私は今目の前に「あの人」が寝ているのを見ている。
本当に、狂おしいほどに好き。
「...だめよ、私。可愛いのは分かるけど、余計なことはしちゃダメなの。」
と言って私は精一杯の欲を抑え、さっきと同じように彼の腕を抱きしめ、胸を押し付けながら彼の頭を撫でていく。
「もう...本当に子供みたいで可愛いわ...あの時みたいに、本当によく寝ているわ。」
彼との《本当の》初めての出会いは、その時彼は子供だから椅子で寝ていた際に、私がよしよししていたら私も寝ちゃったんだっけ。たしか起きた時、陽くんはすごくびっくりしていたかしら。
「本当にあの時、私と出会ったことを忘れていたのはすごく寂しかったしショックだったけど...でも、それでも運命によって寄りを戻せれたもの...今度は...絶対離さないから。...ふふ、やっぱり、陽くんの隣じゃないと...快く寝れないわ...おやすみなさい、陽くん...」
そう呟いて、彼の腕を絶対離さないように気持ちよく私は眠りについた_________
お疲れ様でした。
また投稿頑張っていきます。
よろしくお願い致します。