だいぶ間が空いてしまいすみませんでした。
実はリアルな話、夏休みが終わったりしたのが原因で全然時間が作れずにいました。
これからもまだまだ続くのでよろしくお願いします。
それでは本編をどうぞ。
「…ふあぁ...よく寝れたわ。」
目が覚めると懐には彼がいた。
「...ふふ...私、幸せ者よね...?」
自分の幸せを感じながら、時間を確認する。
「22時...あ、そろそろご飯作らなきゃ...」
私はそれなりに料理はできる。一応。
「...正直アイツの分まで作るのは嫌だけれど...」
「...監禁しているとはいえ、正直彼女が死んでしまうと彼も寂しい思いをしてしまう。それだと私的にも嫌なの...なにを言ってるのかしら、私は」
...と、無茶苦茶なことを呟きながら料理をしていた。
~数十分後~
「...ふぅ。簡単な軽食はできたわ。」
できたので彼をソファーにまで動かし毛布を掛け、メモ書きをしておく。
「これで起きても安心ね...さて、と」
簡単な軽食を地下室にまで持っていく事にした。
・
・
・
「...お姉ちゃん...りんりん...」
...なにか呟いている「アイツ」がいた。
「...ねぇ、貴女」
「ひっ!?」
やはりアイツはかなり臆病になっていた。ビクビクしながらこっちを見ている。
「...貴女、少しぐらいなにかは食べなさい。」
私はこいつの前にさっき作った軽食を置いた。
「...」(横に首を振る)
「...貴女、施しを受けたくないの?それとも...殺されたいのかしら」
「...!」(横に首を振る)
「あら、そう。死にたいのなら食べないならいいわ。」
「……」
一向に喋らないのが気に触った。
「...なにか言ったらどうなの!?」
「...っ!」
私は平手打ちをした。こいつは反動で倒れ込んだ。
当たり前の様にこいつは泣いていた。
「...まあいいわ。明日のお昼までには食べておきなさい。今日の私は気分がいいの。それじゃあね。うっとおしいやつ。」
「...。」
やるだけのことはやって、地下室を後にした。
・
・
・
「...あれ?僕は...」
目が覚めた。周りを見渡すと、そこは昨日お邪魔した千聖の家のリビングだった。僕はソファーに寝転がっていて、懐には毛布が敷いてあった。時計を見ると朝8時で、外も眩しく日光が刺していた。
「...寝ちゃったのか...」
なんで寝たかは分からない、と悩んでいたらリビングのドアが開き、千聖が入って来た。
「あら、お目覚めかしら?おはよう、陽くん」
「お、おはよう...」
千聖がおはようの挨拶をしたらソファーの隣にちょこんと座る。
「ねぇ、陽くん。私、どこか行きたいな。」
「え?」
「...いいわよね?」
千聖に迫られる。
凄い顔が近い上になんか殺気が混ざっている気がする。
「...う、うん...」
「ふふ、よかったわ。」
「僕は非番だから大丈夫だけれど、千聖は女優なのにこんなことしていて大丈夫なの?」
女優とまでとなると、やはり予定は敷き詰められていそうではある。
「あら、そんなこと気にしていたの。大丈夫、今日は私も休みなの!だから、ショッピングモールにでも遊びに行きましょう?」
と、言われ手を引っ張って行かれ、そのまま外まで連れていかれてしまった。
・
・
・
「ふふ...」
「...えっと、千聖?」
「なにかしら?陽くん」
千聖は何事も無かったかのように聞いてきたが...
「........動けないから、腕を離してくれると嬉しいかな...!!」
千聖ががっつり腕を組まれてくっつかれているので、全く動けない。
さらに...
「あれ、千聖さんじゃないか?」
「おお!本物だー!」
「あの青年は誰??」
「さぁ?でも羨ましい~」
「写真撮っとこ」
そうだ。こんな身近になってるけど千聖はちゃんとした有名人だ。しかも特にサングラスをかけていないし、帽子などを被ったり隠してもしていないから、動かないうちにいつの間にかギャラリーが出来ていた。
「まって千聖...本当に...離して……」
あまり人混みが得意ではない僕は千聖に言う。
「あら...嫌よ?前のファミレスの時すぐ帰っちゃったからその分よ...?」
「そんな代償が!?」
相当重たい代償が付いていたらしい。
すると、そんな所に1人千聖のことを知っているらしい人物が通りがかった。
「あ、千聖先輩だ」
「あら、おたえちゃん」
おたえと呼ばれるどこか抜けてそうな少女だ。
「どうも、花園たえです。あなたは?」
こっちは人混みで混乱している中で物凄く律儀に挨拶された。
「彼は陽っていうの。」
「まってそれ僕がいうベきの...」
千聖が勝手に自己紹介し、
「なるほど、なかなか...」
とおたえと呼ばれる子が変な理解をしていた。
「違う!そんなんじゃないからね!?」
凄い焦ってそう言ったが千聖が割り込むような形で
「じゃあね、おたえちゃん」
「はい、千聖先輩。また兎可愛がりましょう」
なんか変な約束をして過ぎ去っていった。
「じゃあ、陽くん。行きましょう」
人混みにもほとんど動じてない千聖。
「行くって何処に!!?」
人混みがどんどん悪化していき、もう大声じゃないと聞こえない気がして大声を出した。
「ほら、こっちよ。早く帰りましょう」
千聖に腕を引っ張られ、ショッピングモールを後にした。
・
・
・
「し...死ぬかと思った...」
人混みが苦手な上にさらし者にされたような感じなので悪いことをしていないはずなのに何故か「罪悪感」に襲われた。
「あら、疲れてるわね」
千聖がふふふと笑いながら気遣って僕の背中をさすっている。
「千聖...無茶ぶりがすぎるよ...」
「ふふ、ごめんなさい。そこは『昔』とは変わらないのね」
その言葉を聞いた時に違和感が生まれた。
「え...?『昔』?」
「……あら、やっぱり『忘れて』いるのね...?」
忘れている...?
「今から話しましょうか。あなたと私の過去について。」
千聖はそういって話を始めた。
・
・
・
「あれは私とあなたの出会ったきっかけの話。」
あなたは、とある現場で休憩中の私の所まで「迷って」来たの。
『おかあさーん!...どこなのー!!』
『あら、あなたどうしたの?』
『おかあさんがどっかいっちゃった……』
『あらそうなんだ...よしよし...』
その時、あなたは泣いていたの。
『ふふ...ねぇ君、名前は?』
『...陽...だよ...?ううっ...』
『私は千聖っていうの!』
『千聖...ちゃんっていうんだ...』
『うん。陽くんは、男の子なのに泣き虫なのね...』
『そんな...こと...ないもん...』
『よしよし...もう、甘えっきりなんだから』
その時あなたは本当に、よく泣いていたわ。でも、可愛かったの。それこそ、母性がくすぐられたの...
・
・
・
「...っていう事があったのだけれど。」
「...えっと...」
「ん?どうしたの?陽くん」
「……凄い恥ずかしい......」
そんなことがあったと思うと、懐かしさよりも先に恥ずかしさが込み上げてきた。
「あらもう、あの時みたいに可愛いわよ、陽くん。」
「やめて...本当に……うわ~...」
途端に恥ずかしさがさらに込み上げてきて、顔を隠したくなるぐらいの時に
\~~♪/
「あら、陽くん。電話よ?」
千聖が先に僕の電話に気付く。
「ああああ...!...え?...電話...?」
千聖に言われ電話に出る。
「...もしもし?」
『あ、陽さんですか?』
このいかにも姉御な声は...『巴』さんか!
「巴さん?どうしたんですか?」
『あぁ、実は燐子さんのお見舞いの途中で見つけたものがあって...すぐライブハウスの方まで来てくれないかな?』
どうやら何か見つけたららしい。
「わかりました、了解です」
と言って電話を切った。
「...あら、終わったかしら」
千聖がちょっとどことなく不安に言ってきた。
「ごめん千聖、僕ちょっと行かなきゃ...」
と言って場所を離れようとした。
______だが
「...だめよ、行っちゃダメ。貴方は...貴方は私がいないと...ダメなんだから...!」
_____そこには、目に「光」が無くなっていてまるで「恐怖」に囚われた千聖が手を掴んでいた。
つづく
おつかれさまです。
次回もお願いします。