ワンピース~俺の推しが女体化してるんだが?~ 作:ジャミトフの狗
申し訳ありません。
というか原作の流れを伝えるの難しい。
「ツバメ、1番
キッド海賊団のキラーと破戒僧海賊団のウルージによる小競り合いを眺めながら、唐突にそんなことを宣うロー子。そういえばここらへんで麦わらの一味とローは初めて邂逅するんだっけか? ほんと原作知識が朧気だ。
「別に構わんがなんでまた」
「あの店の代表取締役、ジョーカーらしいわ」
「あぁ、なるほどな」
ジョーカーとはつまるところ王下七武海の一人、ドンキホーテ・ドフラミンゴの裏の名前だ。ドフラミンゴは武器、兵器等のすべての軍事産業におけるブローカーであり、裏取引と言えば大体このジョーカーが関わっている。更には悪魔の実を人工的に創造する術も抑えているらしく、四皇のカイドウと密接な関係にあるという。
とはいえ、ここまで情報を集めるのにも大変苦労を要した。それに関しては流石のフラミンゴ野郎という感じである。まったく尻尾を掴ませる気がない。一応原作知識として僅かに憶えてはいるが、それだって調べてからようやく思い出せたくらいだ。参考程度、気休めにしかならない。
「あら、終わっちゃった」
ウルージとキラーの争いは、ドレークが乱入することで決着がついていた。あの人いつも仲裁してんな。話が終わったのかこちらに近づいてくるドレークに対し、我が船長は、
「いいところだったのに。ドレーク屋さん、あなた何人殺した?」
とまるで挑発するかのように問いかけた。ドレークはローを一瞥した後、すぐに俺たちの前を立ち去ろうとした。その際、俺と目が合ったので俺は軽く首を横に振った。気にせんでいいよと、そんなニュアンスをこめて。彼も頷くことで返事をし、そのまま姿を消していった。
「ふーん、彼紳士なんだ」
「まぁ恐らくだが、根本的に悪い人ではないと思う」
市民に被害が及ぶため、この島での戦闘を食い止めてるように見える。元海軍将校らしいが、どんな経歴なのやら。顔面がいかにも幸薄そうだから、多分そういう事なんじゃあないかなとは思うのだが。
「さて、じゃあ私たちも行きましょう」
ローの言葉に、クルーたちはいつものように返事する。
「「「アイアイキャプテン!」」」
本当に今更だが『死の外科医』の異名を持つ船長が率いる海賊団の掛け声にしては、なんというかすごく可愛らしいなぁと、何となく思った。
★
1番
さてこの人間屋という店だが、読んで字のごとく『人間』を商品として取り扱っている。またオークション形式であり、競り落とされた商品は落札者の奴隷となる。
本来人身売買は違法である。しかし海軍の監視下である筈のシャボンディ諸島で、その存在が黙認されている。十中八九ドフラミンゴの手によるものだろう。でなければこんな非道がまかり通る訳がない。
「今日は予算がたっぷりあるから沢山競ることが出来るぞぉ」
「おやおや、今日はどのような商品をお求めですかな」
「目の保養に若い女性を幾人か、ですな」
「貴殿も好きですねぇ」
非常に胸糞悪い会話が隣の席から聞こえてくる。端的に言って、蹴り飛ばしたい。
「ダメよ」
「分かってる」
ロー子の言葉に素直に頷いておく。同じことで怒られたくないからな。
広い会場にはびっしりと人が敷き詰められている。そして、そのほとんどがこの世界における富裕層である。大方世界政府加盟国の重役や貴族なのだろうが、こんな奴らがいつまでも上にいるからその国の民が苦労する。少なくともこの世界で奴隷を是とする奴らに俺は国政を任せたくない。それだけ、この世界の奴隷は人としての扱いを受けていないのだ。
「でも気持ちは分かるわ。だって酷い臭いだもの。一度死体の山を這いずり回ったことがあるけれど、それよりもずっと酷い」
そう言いながら、ローは薄く笑う。彼女の心中は察し兼ねるが、きっと不愉快であることに相違はない。
「キャプテン大丈夫か? 臭うのか?」
ローが不穏な事を言ったからか、べポが心配そうに彼女の顔を覗き込んだ。すると彼女は穏やかに微笑んで、べポの頭を撫でる。
「大丈夫よ」
「キャプテンとツバメさん、後ろにキッド海賊団がいる」
ペンギンが小声で伝えてくる。後ろを振り向くと、確かにユースタスの阿呆がいた。俺と目が合うと意味もなくすっげぇ不敵な笑みを浮かべてくる。畜生、いつか絶対泣かしてやる。
「ああ、道理で
振り返りざまに、ローはユースタスらに中指を立てた。なんか今日すっごい挑戦的ですね。一応昨日俺に説教したのは彼女の方なのだが。しかも心なしか殺気立ってる気がする。
「なんだ、怒ってるのか?」
「いいえ。ただ私の所有物にケチつけてくれたらしいから、同じ事をしてあげただけ」
なるほど怒ってらっしゃるのね。
『え~それでは皆さん! 長らくお待たせいたしました!』
スピーカーを通して、舞台に立っている道化の男の声が会場に響く。男はこれからオークションが始まる旨を伝え、司会進行役の男にマイクを譲った。ディスコと紹介されたその司会の男は登場するなり、スポットライトが集中されあたかもスターのように振舞う。しかし実際、この人身売買を盛り上げるといった意味では確かにスターなのだろう。まったくもって胸糞悪い話だが。
『それでは早速オークションを始めていきましょう! エントリーナンバー1、
こうして不愉快になること必至のオークションが始まった。
★
「気分悪くなるっすね」
「まぁな。無理しなくていいぞ。外で待っててもらっても構わない」
「まっさかぁ、そんなガキみたいなことしませんよ」
下らない興行を見ながら、シャチとそんなやり取りをする。しかしここにいる奴らが金持ちすぎるのか、それともあのディスコとかいう司会が上手なのか、値段がめちゃくちゃ吊り上がっていく。果たして人生に相場があるのかどうかはさておき、リストによると人間の相場は50万ベリーである。それが倍の100万にまで値上がりしてもまだ競りが続く時があった。こいつらの持ってる金、絶対黒いだろ。
「ん? 外が騒がしいな」
ペンギンがそのように言うから背後を見やると、複数人の男女が入場してきた。ああ、あいつらは―――
「ありゃあ麦わらの一味っすね。エニエスロビーで世界政府に宣戦布告したっていう、イカれた奴らですよ」
「ああ知ってる。だがどうやら船長はいないみたいだな」
麦わらの一味。『ONE PIECE』における主人公、ルフィが率いる海賊団の名だ。ルフィの懸賞金はルーキーとは思えぬ破格の三億ベリー。また一味全員がそこそこの懸賞首だ。それは彼らの起こしてきた事件がどれだけ重大であるかを物語っている。しかも一味を結成してからまだ一年も経過してないというおまけ付き。この世界に住む一人の海賊として、凄まじいの一言である。
「そう、残念。麦わら屋さんは一度見ておきたかったのに」
割と本当に残念がるロー子。まぁでもたぶんそのうち来るだろう。そういう
それからも醜悪極まるオークションは続く。途中ででっぷりと太った
オークション終盤、巨人族の男が数千万ベリーで売られた後。司会進行の男が最後の商品を提示すると語り、ライトが舞台正面に集中される。シルエットだけ映されたのは上半身は人間、下半身は魚類の生き物。つまるところ、人魚であった。
「おおおおおおお!!!」
「やったぞ! 超目玉だ!!」
「素晴らしい!!」
人魚の登場に会場は大いに盛り上がった。もう何も言うまい。
『それでは最後の大目玉、とくとご覧あれ!! 人魚のケイミーです!!』
「へぇ人魚なんて初めて見た」
会場が湧きたつ中、我らが船長も少し興味深そうに見ていた。
ローの態度から分かる通り、人魚はこの世界でも大変珍しい生き物である。またこの海で最も速く泳げる生き物として有名だ。そのため捕まえることが非常に困難であり、相場も7000万ベリーと桁違いだ。だからこうして
ひとしきり興奮が収まった後、司会の男がマイクを持つ。
『久しぶりの人魚の登場となって、皆さん興味津々とお見受けしました! さぁ、幾らから参りましょうか! まずは―――』
「五億ぅぅぅ!! 五億ベリーで買うえ!!」
司会の男の言葉を遮るようにして、例の天竜人が入札額を提示した。まぁ前述した相場の金額で分かる通り、破格どころかオーバーキルである。俺とローの首を合わせてもまだおつりが出てくるぐらいだ。
「はは、この世界の縮図を見せられてる気分ね」
ローが心底つまらなそうにつぶやく。まったくもって同感である。
さて、ここで天竜人の説明をしようと思う。
簡単に述べると天竜人とはこの世界における国連のような組織、『世界政府』を創設した20人の王の末裔である。しかしこの世界政府という組織、現時点で800年続いており凄まじく長い歴史を誇っている。したがってその偉大な末裔たる彼らはこの世界で相当な権力を持ち、ぶっちゃけた話
何の罪もない一般市民を射殺しようが、何の前触れもなく拷問にしようが、それこそただその場にいただけの誰かを奴隷にしようが。本当に何をしても許される存在。それが天竜人であり、『ONE PIECE』という世界で最も醜悪と呼んでいい癌である。
「あれだけ喧しかったのに、この静まり様よ」
先ほどまでの歓声が嘘のように静まり返る。それは目の前でお気に入りのおもちゃを壊された子供に同じである。
天竜人が提示した入札額は確かに度を越した金額だった。しかしそれ以上に、天竜人が所望したという事実の方が大事であった。もし仮にこの場で5億以上の金額を用意できる人物がいたとして、その手に持つ札をあげる者はそうそういないだろう。
「で、これからどうするんだ?」
「とりあえず後であのディスコとかいう男を捕まえるわ。もちろん、この茶番が終わった後にね」
「分かった」
あの人魚が最後の商品という事で、しかもそれが落札されたというのならこの興行も遠からず終了する事だろう。ならこの場に残る意味もない。俺達が席を立とうとしたときのことである。背後の、ちょうど入り口付近から爆音が炸裂した。
「あっ!! ケイミーだ!!! 探したぞ~~~! 良かったーーー!!!」
爆発音の中心にいたのは、麦わら帽子を被った青年。彼は今回の目玉商品である人魚を見るなり舞台正面へ駆けて行く。それを引き留めるように一人の男がとびかかったが、それでも止まる気配はない。
「あれは、ひょっとして」
「ああ、麦わらのルフィだな。よかったな、会えて」
「あまり驚かないのね。もしかして知ってたの?」
「まぁな」
俺の返事にローは「そう」とだけ言い、麦わらに視線を戻した。麦わらはまるで暴走列車のごとく階段を駆け下りていく。とびかかった男は何やら彼を説得しているようで、仲が悪いようには見えなかった。
すると今度はとびかかった男から四本の腕が生えた。否、生えたのではなく元々あったものを服の中に隠していたのだろう。男は六本の腕で麦わらを引き留めようとした。しかし、この島とその奇形はあまりにも相性が悪い。
「きゃあ~~~!!」
「魚人よ!! 気持ち悪い!!!」
「なんだって魚人だと!?」
「なんで陸にいるんだよ!!」
魚人、魚の特性を備えた人間の事である。肌の色も腕力も何もかも人間とかけ離れているが、生物学上では人類である。しかし魚人は元となる魚の特性を持っており、例えばタコの魚人であれば腕が六本という事もあるだろう。
そしてこのシャボンディ諸島ではその奇形を恐れて、魚人を魚類と蔑視する。要するに魚人を差別している訳だ。
「おい、あの天竜人」
遅れてやってきたデブの天竜人が銃をその魚人の男に向けていた。そして、その引き金を引く。
当たり所が悪かったのだろう。魚人の男はその一発で倒れた。口からは血を吐き出し、相当な重症であることがうかがえる。
「助かるか? あれ」
「すぐに適切な処置をすれば」
「そうか」
ローの言葉に安心する。本当に。
銃声でようやく我に返ったのか、麦わらは後ろを振り向いた。己を引き留めようとした魚人が倒れている。その事実を認めると、その目には怒気が混じっていた。やはり麦わらとあの魚人は仲が良かったらしい。
「何をするつもりかしら彼」
ローも彼の尋常ならざる怒りを感じたらしい。冷や汗をかきながら麦わらを注視している。あるいは、これから起こる事を察したのかもしれない。
さて、ここで話を戻させてほしい。天竜人についてだ。
なぜこの無法者も多いシャボンディ諸島で、天竜人は我が物顔で道を歩くことが出来るのか。例えばユースタス・キッド。彼はどれだけ相手が偉かろうと、気に入らなければそれだけで即刻始末するだろう。それが3億1500万ベリーと言う懸賞金につながっている。
結論を言おう。天竜人に危害を加えれば、待っているのは海軍大将が率いる軍艦10隻の出動である。やろうと思えば国すらも破壊し尽くすことが出来る凄まじい戦力だ。だから誰も天竜人に手は出せない。
本来であれば。
「お前もムカつくんだえ!!!」
天竜人が麦わらに向けて銃を乱射する。しかし麦わらはそれらを全く意に介さず、拳を握りしめ天竜人に詰め寄った。
本来であれば誰も手を出せない天竜人。だがもし、すでに世界政府に宣戦布告し、かつ海軍大将にさえ臆さない、そんな向こう見ずな海賊がいたらどうだろう。
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世界観、組織、人種などの説明は
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主人公の所感も含め、細かく書いてほしい
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自然な程度、軽く書いてほしい
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あんまり書かなくていい
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いらん