よう実。モブに転生憑依!?『自由気ままに頑張りま〜す』 作:おべ
14話 会長さんとお喋り。俺の悪ふざけ。
8月7日。夜。
俺は電話をかける。
俺「堀北学先輩でしょうか?」
電話の相手は生徒会会長である。
会長「誰だ?」
俺「1年Bクラスの直樹と申します。今お時間空いてますでしょうか?」
電話の向こうの音は静かだ。ヘリにはまだ乗っていないようだ。
会長「直樹か。あぁ、空いている。おまえの噂はよく耳にする。随分と面白いことをしているようだな。」
会長さんは俺がやっていることを知っているらしい。ハッタリの可能性もあるが。
俺「会長さんに知られるとは光栄です。」
会長「その割には喜んではいないようだだが。」
会長さんに目をつけられるということは面倒ごとが増えるということ。もう既に自分から関わっているが。
俺「喜んでいますよ。会長さんほど凄い人は滅多にいませんから。」
会長「そうか。それで私に何の用だ?」
お、前置きは嫌いですか。俺はそこから面白い情報が欲しかったのですが。(俺は凡人です。天才的な話術はありません。)
俺「————。他クラスは敵ですか?
会長「ッ!?」
電話の向こうで会長さんは驚愕している様子のようだ。俺の質問の真意に気づいたのかな。他クラスは敵。当たり前のことだがそれは学校側がそのように仕向けたことに他ならない。
俺「学校側も面白いことしますよね。学校は何を目指しているのでしょうか。意図的に分裂させて。」
『クラスポイントというポイントで各クラスを順位付けさせること』と『卒業時の特典の権利がAクラスしか持てないこと』を生徒に提示させただけ。それに続いて教師達が誤解を生ませる発言をしたり、特別試験という半強制的に自分達のクラスだけで挑ませるような形を取らせているだけ。
勝手に自分達が誤解しているだけであって他クラスは敵ではないのだろう。ここで利益が出ているのは学校側だけ。
会長「一筋縄ではいかないとは思っていたがここまでとはな。それで私に何かしてほしいのか?」
あれれ〜おかしいぞ〜!!!
俺が勝手に妄想したことを話しただけなのに俺は会長さんから凄い人認定されてしまった。
俺「そうですねぇ〜。今のところありませんが、綾小路くんに協力を頼まれたら聞いてあげてください。」
会長「何?」
俺が綾小路くんのことを知っていることに疑問を感じたのだろう。それに綾小路くんと会長に接点があることと言えば3ヶ月前の堀北兄妹事件だ。その目撃者とし捉えたかもしれない。
俺「全教科50点丁度取る人を知らないはずがありませんよ。それと今回の特別試験で1番裏で動いていましたから。」
会長「おまえも綾小路を知っているようだな。それと今回の特別試験で1番裏で動いていた者は綾小路じゃない。おまえだろう。」
裏で動いている奴を知るには同じく自分も必然的に動く必要が出てくるからな。
俺「俺は全然ですよ。綾小路くんは天才、俺は凡人ですから。」
会長「そうか。あんな権利を買う奴がよく言う。」
あんな権利?生徒会会長は点数の他にも権利の購入者まで分かるのか。思っていたより会長はかなり知る権利があるようだ。
俺「物知りですね。それとも必然的に物知りになるのか知りませんが。」
会長「そういうことだ。他に要件はあるか?」
俺はちょっと気になったことを口にする。
俺「クラスポイントを使って取引することは可能ですか?
会長「続けろ。」
俺「自分達のクラスが所有しているクラスポイントを他クラスまたは生徒個人に持たせることです。近いうちにクラスポイントを使用して他クラスと取引したいと考えていますので。」
今回の無人島の特別試験でAクラスとBクラスのクラスポイントの差は100未満になってしまっている。そこで俺は坂柳さん達あるいは学校側とクラスポイントに関する取引をしたいと考えている。
次の船上試験でAクラスの結果が悪くなれば原作より早く坂柳派閥が完成するだろう。
会長「可能だ。クラスポイントを要求するのは多額だが、自分達のクラスポイントなら大丈夫だろう。それにクラスポイントを使用した取引は過去に何回かある。好きにしろ。」
俺「ありがとうございます。」
会長「それにしても面白いことを訊くな。どこが凡人なんだか。」
クラスポイントを自ら他クラスに提供するとか頭のとれているネジが一本どころの話ではないからな。
俺「俺は凡人です。かならずどこかでヘマをします。そこで会長さんに協力を仰ぐと思いますので。」
綾小路の行動を見ながら協力してもらうか判断する予定だ。堀北会長さんに付くか、南雲先輩に付くかで今後が大きく変わるだろう。
会長「そうか。できることならしてやろう。高くつくが。」
高くついても協力してもらえるか。有難いな。
俺「ありがとうございます。」
会長「それくらい気にするな。他に要件がないようなら私はそろそろ切るとしよう。」
俺「ええ。失礼します。」
会長さんとの通話が終了。
会長さんとの通話が終わると俺は布団の中に潜り込む。
俺はさっさと寝た。
8月8日。 昼過ぎ。
無人島の特別試験が終わり多くの生徒が夏休みを満喫している。友人と遊ぶ者、1人で過ごす者、部屋で休息をとる者。俺は部屋で寝ている。
15時。
外の空気を吸いに船のデッキに向かう。デッキについてしばらくするとヘリコプターの音が聞こえてくる。ヘリコプターはこちらの船に近づいて着陸する。
俺はヘリコプターのある所へ向かわない。おそらく会長さんと書記の橘先輩だろう。途中から介入する方が面白いし、綾小路くん達と会わなくて済むからな。
30分後。
俺は一之瀬に遭遇する。
俺「一之瀬さん、何してるの?」
一之瀬「ちょっと探し物をね〜。」
探し物か。それなら真嶋先生の追加ルールには抵触しない。
俺「俺も探すの手伝おうか?」
一之瀬「大丈夫だよ〜。でもありがとうね。」
一之瀬さんはそう言って俺から離れて行った。
今回のルールを確認しようか。
今回の特別試験。
☆堀北会長のハンカチを見つけ出せ!
見つけた者に10万プライベートポイント。
(堀北会長の財布から)
主催.堀北会長、書記の橘先輩
ルール内容。
1.宝の隠し場所のヒントを書いた紙を計8枚用意される。
2.これらのヒントの紙を各クラス2枚ずつ得られる。
3.ヒント同士がうまく絡み合って場合がある。
→この場合で8枚のヒントを並べれば隠し場所の答えは明白になる。
追加ルール(真嶋先生が提示)
今回の特別試験はここにいる者達以外の公言を一切禁止とする。
ここにいる者(参加する者)
Aクラス。葛城+不明
Bクラス。一之瀬+不明
Cクラス。龍園+2人?(尾行は除く)
Dクラス。綾小路、堀北、平田、櫛田
Dクラスがもらったヒント。
1.蜂F2
2.伊吹さんが見ているもの
伊吹さんは高円寺くんを見ていた。
高円寺くんの喋り方(癖)→日本語と英語
「蜂F2」の「蜂」を和英するとbee。つまりB。
→蜂F2は地下2階を表す。
Dクラスがもらったヒントは一見噛み合ってないように見えて、本当は噛み合っていた。
全クラスの最終的なヒント。
Aクラス。レストランの朝。
Bクラス。ロッカー。
Cクラス。2時半。4時半。6時半。
Dクラス。地下2階にある。
Aクラス、Bクラス、Dクラスはハンカチの場所を表し、
Aクラス、Cクラスは鍵の場所を表す。
16時半。(午後4時30分。)
俺はレストランのスタッフに話しかける。
俺はスタッフから鍵を借りる。
鍵には「64番」のタグがついてある。
Cクラスのヒントである『2時30分。4時30分。6時30分。』とはAクラスのヒントである『レストランの朝』、つまりレストランのスタッフの入れ替わり時間を表している。よってAとCのヒントは鍵を見つけるためのもの。
16時50分。
俺は地下2階にあるロッカーを探すのに少し時間がかかってしまう。俺は64と書かれているロッカーから会長さんのハンカチを取る。代わりに別のハンカチと手紙を入れておいた。
Dクラスの『地下2階』、Bクラスの『ロッカー』、Aクラスの『64番の鍵』によりハンカチの場所を見つけることができる。
17時。
ロッカーの鍵をさっきのスタッフに返しておく。
会長さんがどんな反応をするのか楽しみだ。
19時手前。
堀北さん達は無事にハンカチをゲットし会長さんにハンカチと手紙を提出したようだ。
19時10分。
俺はアナウンスで呼び出しされる。
俺はめんどくさいと思いながら向かう。
向かう場所は今回の特別試験のスタート地点付近。
19時15分。
俺「何のようですか〜?」
会長「ふん。このハンカチと手紙に見覚えはあるか?」
俺「ありますねぇ〜。ついさっきまで持ち歩いていたハンカチですね。」
会長さんに嘘をついてもバレるだけだからな。ここは正直に言う。
会長「やはりか。おまえは今回のことをどこまで知っている?」
俺「ルールしか。会長さんが何を企んでいるのかは知りませんが。」
さすがに会長さんの頭の中までは知りませんよ。
会長「十分だ。やはりおまえは侮れないな。」
俺「そうですか。あと返しますね。」
俺は会長さんのハンカチを取り出し、会長さんに放り投げる。会長さんも俺のハンカチを俺に放り投げる。
会長「たしかに受け取った。あとでポイントを振り込んでおく。」
会長さんはそう言って真嶋先生の方へ歩いて行く。
ちなみに手紙の内容は難しいものじゃない。
『ポイント金欠〜。ちょーだい。リーダーより。』と書いただけ。
ちょっとした悪ふざけだ。
後日俺の携帯にポイントが振り込まれていた。
額は100万。太っ腹〜。
次回船上試験です。
苗字どうするか!!!
決まってない!
良い苗字どこかに転がってないかな〜。