枯れた男は何を見る?   作:グラ〜暴食〜

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今回はバンドリのキャラが一切出てきません。許してくださいな(汗


最初は三人称視点です。


第9話 原点

 

第9話 原点

 

 

 

まず大野 利文(おおの としふみ)は転生者である、ということを前提に話をしていこうと思う。前世ではしがない医療従事者だった彼は死んだ原因は覚えていないし、いつ死んだかも覚えていない。何か特別前世で秀でていたことなどは特になかった。しいて言うなら学生の頃、音ゲーが好きだったのと性知識は同年代よりも多く持っていた。あと女性関係でいろんな問題があった。そして、来世でもあるこの世界で生を受け、徐々に記憶がよみがえってきた。最初は既視感だった。なんか見たことがあるなぁ程度だったものが中学生になると明らかに今見ている景色でないものが脳裏に浮かんでくるようになる。浮かんでくる記憶はすべてが良いものだけではなかった。彼は、浮かんでくる記憶を前世であると本能的に理解した。しかし、彼はそれを認めたくなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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彼は自分の前世に失望した。いくら前世だからといってこんな愚かな物が自分などではないと。彼は思いついた。人格を分けて不必要な部分をできた人格にすべて押し付けようと。そうすれば自分は理想の自分になれると、思い立ったが吉日。彼は一年かけて人格を作り、不必要な欲、感情、記憶すべてを別人格に押し付けた。そしてできたのが【グリード】と名づけた裏人格。本来ならばもう出てくるはずのない人格だったが、作った利文はあくまで凡人なのだ。人格を作り出せたのは、もはや奇跡といえる。だからこそ前世と関連性の高いものに引き寄せられて表に浮上してくる。

 

これが、大野 利文の原点であり、彼にとっての汚点である。しかし前世の元カノに似た人物と接触したせいで少しだけだが、記憶が逆流し、前回のように嫌な事を全てグリードに押し付けた。そのため、次の日には嫌な記憶とともに彼女に関連する記憶はもう忘れている。これが物忘れといった症状の原因である。

 

またなぜ記憶を連想させるような前世の曲を歌うのかというと、彼にとって音楽とは相棒のようなものだった。聞ける時間があればいつでも聞いていたし、寝る時でさえずっとかけ続けていた。そんな心の支えがなくなるのがどんなことより辛かったからである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前世が嫌いだと言いながら、前世の行いを忘れられずに続け。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理想の自分になるんだと言いながら、醜いと思ったものを他者に押し付ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼はどうしようもなく愚かで自己中心的で

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ありふれた凡人である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~???~

 

 

 

「なあ、お前って来世って信じる?」

 

ふと、哲学的な内容を雑談で振ってきたなとは思った。

 

「あれか?なろう系主人公みたいになりたいかってやつか?」

 

「そうそう、そんな感じのやつ」

 

最近、ライトノベルでよく見かけるようになったその新たなるジャンルは最初こそ胸打たれたものの、さすがに慣れと飽きが来る。

 

「最初はいいと思ったよそりゃ、だけどよそんな簡単に敵を倒して何が楽しい?そんな簡単に女に好かれて何が楽しい?そりゃ最初に見たら爽快だよな。だけどな、もうそんな世界、俺は死んでいる世界と同じなんだと思うんだよ?そこんところどう思う?」

 

「いや、そんなガチな意見求めてなかったわw。ただ転生みたいなことが起こったらどうすんのっていう妄想を聞きたかった。まさか予想に反してなろう系に敵意を持っているのは分かった。なに?親でも殺された?」

 

「いや、殺されてねーわ。ただ詰まんないなと思ってなそんな世界。そんな自分にだけ優しい世界あってもいかんし、もしそんな世界に飛ばされたら、飛ばした神を殺しに行くわ。」

 

「神殺しをインフレさすな。」

 

確かに、そんな優しい世界は楽だろう楽しいだろう。ただそれはたまにある休日のように、辛いことの後にあるから楽しい。そうだろう一ヶ月も家で何もせずダラダラするのはつまらないだろう。それと同じことだ。

 

「だから、もしそんなことになったら仙人みたいなやつになりたい」

 

「仙人?忍術使うやつ?」

 

「ちげーよ」

 

てかそれ絶対あの漫画を想像したろ、俺あんまり知らんけど

 

「じゃあ、どゆこと?」

 

「そんなの決まってる」

 

「なんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何事にも動じないすべてを受け流す様な柳のような存在だよ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかかでしたでしょうか。ほんとにバンドリの二次創作なんか?といわれるくらいキャラが出てきませんでした。なんか意見あったらくださいな。



星9
アラーノさん
星8
Sama Lさん

評価ありがとうございます。
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