母親の再婚相手の連れ子が学園のアイドルだった件   作:ばんちよ

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それでは第3話目です、どうぞ。


第3話 母を交えての夕食

 

 

買い出しから帰ってきた後は俺とななかさんは各々の部屋で過ごしていた。

夕方になったので、夕食の準備をするために台所に集合し、

今は夕食の準備にとりかかっている。

ななかさんが思った以上に手慣れていて少しびっくりした。

 

「いやー、ななかさん料理上手いね。助かるよ。」

 

「ありがとー。

未来君も上手だよね。

男の子ってあんまり料理しないイメージだったけど。」

 

「アハハ、まあそうかもね。

 学校で他の男子と話してても皆料理できないらしいし。

 うちでは大体料理当番は俺だからなー。

さすがにもう慣れました。」

 

「おー、家庭的な男子ってポイント高いよー?

 未来君モテるんじゃない~?」

 

「またまたー。口が上手いんだから。

 母さんが仕事で忙しいから、俺がやるべきだからね。

 これくらい普通普通。」

 

でも、今まで母さん以外の人に料理を作るなんてことなかったから、

こうやって料理の腕をほめてもらえるのは新鮮だ。

 

「それにしても・・・・。」

 

「うん?どうしたの?」

 

「いや・・・・。

今思えばうちに来てまだ一日目なのに手伝っちゃってもらって悪いなって思って。

本来なら俺が作って歓迎する料理作るべきだったなー、って。」

 

「あはは。そんなの気にしなくていいのに。

そもそも私が手伝いたいって言ったんだよ?」

 

「あー、そうか・・・・。」

 

「うん、そうそう。

それに、朝ごはん食べさせてもらったからね!

すごくおいしかったよ?」

 

「そっか、ありがとう。」

 

ななかさんいい子や。

逆に気を使わせてしまったかな・・・・。

 

そんな会話をしながら料理を作っていく。

それにしても、ななかさんとは大分打ち解けることができた気がするな。

母さんに仲良くするように言われたけど、まあこれなら大丈夫かな。

 

そんな感じで料理もほぼ完成し、後は盛り付けるだけになった。

 

「それにしても、作ってるときにも思ったけど、結構量多いね。

未来君体大きいからたくさん食べるの?」

 

ななかさんが料理を見ながらそんなことを聞いてくる。

今日の夕食はハンバーグや数種類の揚げ物をメインにサラダ等、種類が豊富だ。

量も一般的な三人前のものより確かに多い。

 

まあ、確かにそう思うかもな。

俺の身長は180センチを超えてる。

我ながら中学生にしてはでかい。

女の子からしたらたくさん食べると思うだろう。

 

「まあ、確かに俺も食べる方なんだけどね・・・・。

 俺よりも母さんが食べるんだ。」

 

「え?そうなんだ。意外だな~。」

 

母さんは身長は160センチぐらいなのに俺よりも食べるのだ。

なので食費が2人分なのに結構かかる。

 

「もちろん、ななかさんも遠慮なく一杯食べていいんやで?」

 

「うん、それじゃ遠慮なく頂きます!」

 

二人で話しながら、皿を棚から取り出す。

すると、玄関の方から扉が開く音がした。

 

「お、噂をすれば・・・。」

 

ドタドタドタと足音が台所に近づいてきた。

そのままの勢いで、扉が開く。

 

「ただいまー!」

 

小柄で髪をポニーテールにした女性が入ってきた。

スーツを着ており、バックを肩にかけている。

俺の母親、唐沢綾子、その人である。

 

「おかえりー。たった今ご飯できたよー。」

 

「あら、ちょうどいいタイミング。

 ななかちゃんもただいまー!」

 

「おかえりなさい、綾子さん。」

 

元気良く話しかける母さんに、ななかさんもにこやかに応える。

 

「今朝はごめんねー?一緒にいれなくて・・・・。

 未来が迷惑かけなかった?」

 

「いやいや、全然!色々手伝ってくれましたし・・・。」

 

「未来ったら女の子とあまり話したことないから失礼なことしてない?」

 

「あはは・・・、そんなことないですよ?未来君とも色々おしゃべりしました。」

 

「そう?」

 

帰ってきてそういうことを目の前で言うのはやめてもらえないだろうか・・・。

すごい恥ずかしくなってくる。

・・・・・・・・・・・女の子とあまり話したことないのも事実だからな・・・・・。

ななかさんが苦笑いでフォローしてくれるけれど余計にいたたまれなくなってくる。

 

「母さーん。ご飯冷めちゃうからとりあえず着替えてきたら?」

 

「もう。ななかちゃんとのおしゃべり邪魔しないでよ。

でも、そうね・・・。

先に着替えてくるか。

 私お腹ペコペコよー。」

 

「今日はななかさんも手伝ってくれたから、かなり豪華だよー。」

 

「あら、そうなの?

 ななかちゃん。」

 

「え?ええ。

 ちょっとお手伝いさせてもらっただけですけど・・・。」

 

「まあー!ありがとう!

 それはますます楽しみね!

 じゃあ、すぐに着替えてくるわねー!!」

 

そういうと、母さんは着替えるために自分の部屋に向かった。

 

「・・・・・・・・。」

 

「・・・・・・・・。」

 

嵐が過ぎ去った後のように静かになる。

 

「と、とりあえず盛り付けようか・・・・。」

 

「うん。」

 

二人で料理を皿に盛り付け始める。

 

「・・・・・・・・・。」

 

「・・・・・・・・・。」

 

「・・・・・・・・・女の子とあんまり話したことないの?」

 

「・・・・・・・・・そ、そんなことないし・・・・・・。」

 

ななかさん・・・・・。

そこはスルーしてください(泣)・・・・。

 

 

 

 

 

 

「いやー、ななかちゃんが手伝ってくれたからいつもよりおいしかったわ~。」

 

夕食後、母さんは満足そうにそう零す。

 

「そんなことないですよ~。未来君が料理上手だからですって。」

 

「いやいや、俺一人で作るよりもずっとおいしかったよ。

 これもななかさんが手伝ってくれたからだね。」

 

「もー、未来君まで。」

 

母さんと俺の二人から褒められて、困ったようにななかさんは笑う。

 

「ふふふ。

二人共、もう結構仲良くなったみたいね。」

 

俺とななかさんが話すのを見て、母さんは微笑んだ。

 

「そうですね。

 未来君話上手だから話てて楽しいですし。」

 

「いやいや、話上手なのはななかさんでしょ。」

 

いや、実際ななかさんは話上手だと思う。

人懐っこい性格とでもいうのかな?

コミュニケーション能力が高くて、すぐ仲良くなれた。

・・・・・女の子とあんまり話したことない俺でもね。

 

いやいやそっちが、とテンプレのような掛け合いをする俺達を見て、

母さんは優しく笑った。

 

「うん。何より何より。

 ・・・ななかちゃん。

これからよろしくね?

歓迎するわ。」

 

母さんがそうななかさんに話す。

 

「綾子さん・・・・。

 はい、よろしくお願いします。」

 

「もう、敬語なんてやめてよ。

 一緒に暮らすんだから。」

 

「え!?えーと・・・・。

 うん、ありがとう!綾子さん。」

 

戸惑いながらも嬉しそうにななかさんは笑った。

ここは俺も何か言うべきだな。

 

「俺も歓迎するよ。

 朝も言ったけど、改めてよろしく、ななかさん。」

 

「うん!未来君もよろしくね!」

 

夕食の後は、三人で笑いながら色んな話をした。

突然女の子と暮らすことになって驚いた日だったけど、ななかさんと過ごしてとても充実した一日だった。

このまま何事もなく母さんと貞明さんが再婚することになったら、ここにななかさんのお父さんも一緒に加わるのか。

まだ会ったことないけど、ななかさんの話によればとてもいい人っぽいし、仲良くなれるといいな。

 

 

うん。お会いする日が楽しみだ。

 

 

 

 





お読み頂きありがとうございました。
次の投稿は少し遅くなりそうです。
楽しみにしてくださってる方がいらっしゃったら申し訳ありません。

次回の内容は、春休み中の出来事についての小ネタ集を考えてます。
台本形式になるかもしれません。

それでは、次回もよろしくお願いいたします。
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