母親の再婚相手の連れ子が学園のアイドルだった件   作:ばんちよ

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閲覧、お気に入り登録ありがとうございます。

今回は短編集です。
ななかさんについてちょっと独自設定が入っていますが、
そんなに大きく影響があるものではないはずです。

それでは、どうぞ。




第3.5話 春休み中の出来事

 

その1「最高にハイ」

 

ななかさんが家に来た次の日の朝食後。

 

「「「ご馳走様でした!」」」

 

「じゃあ、私仕事行ってきます。」

 

「はーい。いってらっしゃい。」

 

「お仕事がんばってね、綾子さん。」

 

「ありがとう!

 WRYYYYYYYYYY!

 最高にハイってやつだああああああ!」

 

「!?」

 

ガラガラ、ピシャン。

 

「ほえー、昨日の話ホントだったんだね。」

 

「でしょ?」

 

「しかもアニメの声そのままだし・・・・。

 どうやってあの声出してるんだろう・・・・?」

 

「俺もできるよ?」

 

「え?」

 

「WRYYYYYYYYY!」

 

「!?」

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

その2 「鳴き声」

 

未来とななかの二人は食材の買い出しの為、商店街に来ていた。

二手に分かれて買い物をし、ななかは待ち合わせ場所に向かっていた。

 

(・・・・・あ、未来君だ。)

 

待ち合わせ場所には先に未来が先に待っていた。

しゃがみこんで何やら手を動かしている。

 

(・・・・何してるんだろう?)

 

猫『にゃあ~。』

 

ななかが遠くから未来の足元を見てみるとそこには野良猫がいた。

 

(あ、猫ちゃんだ。かわいい~。)

 

未来『にゃあ~。(ほれほれ。)』

 

(・・・え、今の未来君?)

 

未来『にゃ、にゃにゃにゃにゃあ~。(ほれほれ、おいで~。)』

 

(すごい鳴き真似上手・・・。)

 

猫『フシャー!!』

 

(ぷふっ、すごい警戒されてる・・・・。

 申し訳ないけどなんかおもしろい・・・。)

 

猫『フシャー!!』タッタッタッ

 

(あー、いっちゃった。残念。)

 

「(´・ω・`)ショボーン」

 

〈あはは、すごいしょんぼりしてる。なんかかわいいな~。〉

 

ななかは気落ちしてる未来に後ろからこっそり近づいていく。

 

「わっ!!」

 

「どぅわ!!」

 

「あははは!すごいびっくりしてるー。」

 

「なんだ、ななかさんかー。

 やめてよ、すごいびっくりしたじゃん。」

 

「ごめんごめん。」

 

「もー。・・・ハッ!?もしかしていまの見てた?」

 

「んー?何のこと?」

 

「(ほっ、良かった見られてない・・・。

 見られるのはかなり恥ずかしいからな・・・。)

 いや、なんでもないよ。

 とりあえず、帰ろう。」

 

「うん!」

 

「さっき連絡来たんだけど、

 今日は母さん帰るの遅くなるらしいから、とりあえず母さんの分は作り置きにしとこう。」

 

「え、そうなの?

 わかった。」

 

「・・・・・・・。」

 

「・・・・・・・・・さっきは、猫ちゃん残念だったね?」

 

「バッチリ見てるじゃん!!」

 

 

その3 学生の宿命

 

またまたとある日の朝食時

 

「そういえば二人共。」

 

「「はい?」」

 

「春休みに入ってからしばらくたったけど、宿題は進んでる?」

 

「(ギクッ)実はあんまり・・・。」

 

「(今ななかさんギクッてなった?)

あー、一応やってるけど結構残ってるな・・・。」

 

「(今ななかちゃんギクってなったわね。)

 早めにやっときな~?貯めとくと後で大変だよ~。」

 

「わかったよ。」

 

「はーい・・・・。」

 

 

 

「というわけで始まりました、第1回春休み勉強会―。」

 

「イエ―・・・・・。」

 

「うわあ、ななかさんすごいテンション低い。

 いや、俺もテンション高いわけじゃないけどさ。

 まあ、せっかくなんで一緒に宿題済ませちゃいましょうよ。」

 

「はーい。」

 

「ところで、ななかさんはどれくらい残ってる?

 (これは全然手を付けてないパターンかな?)」

 

「・・・・・・・先生!」

 

「(なぜに先生?)なんですか、白河さん?」

 

「宿題がどこにあるかわかりません・・・・。」

 

「そこから!?」

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

その4 家の決まり事

 

「綾子さん、何か家での決まり事ってあるの?」

 

「んー。そうねー。

 色々あるけれど・・・・。

 家事は当番制ね。

 あと、ご飯をお家で食べないときはできるだけあらかじめカレンダーに書いとくこと。」

 

「はーい。」

 

「あと、未来のベットの下は見ないであげて?」

 

「はい!わかりました!」

 

(まさかバレてる!?)

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

その5 学生の宿命その2

 

「うへー、結構たくさんあったよー。」

 

「まるまる手を付けてない感じですかね?」

 

「お恥ずかしながら・・・・・。

 一応読書感想文だけはやったんだけどね。」

 

「そうなの?

俺はいつも読書感想文は後回しだな。

なんか苦手で。

ななかさんは感想文書くの得意なの?」

 

「まあね。

 お父さんの影響で読書は好きだから。」

 

「へー、そうなんだ。

 ・・・なんかお勧めの本ある?」

 

「おすすめ?

 うーん・・・。未来君て良く本読む?」

 

「いや、あんまり。」

 

「そっかー。

 じゃあ読みやすい方がいいかな?

おすすめの本いくつかあるから、今から紹介してあげよう!」

 

「ちょっと待った。」

 

「うっ。」

 

「お願いしといてなんだけど、後にしようか。

 今は目の前の宿題やろう。」

 

「う~、はーい。」

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

その6 部屋の案内

 

「ここが俺の部屋です。」

 

「へー、男の子の部屋って初めて入ったなー。」

 

「なんだか恥ずかしいな。」

 

「ちゃんと綺麗にしてるんだねー。

 これはなあに?」

 

「これはバットケース。

 遊びで野球する時用のバットが入ってるよ。」

 

「これは?」

 

「クローゼットだね。」

 

「これは?」

 

「ベットだね。」

 

「ふーん・・・・・。」

 

「・・・・・・あの、ななかさん。」

 

「なあにー?」

 

「どうしてそんなに俺のベットを凝視してるの?」

 

「いやー、そんなことないよー?」

 

「・・・・・・・ななかさん?」

 

「なあにー?」

 

「どうしてそんなに俺のベットの下を方を見つめてるの?」

 

「いやー、そんなことないよー?」

 

「いや、ガン見しすぎ!?」

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

その7 学生の宿命3

 

「(うーん、わからないな・・・・。)」

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

「(数学とかよくわからないよー・・・。

因数分解とか図形の証明問題なんて将来何に使うの・・・?)」

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

「(そういえば未来君さっきからずっと集中しててすごいなあ~。)」

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

「ん?あれ?・・・・・もしかして。」

 

「・・・・・・・・・・・・ぐう。」

 

「目を開けたまま寝てるー!?」

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

その8 何もないよ?

 

「まあ、別に見たいなら見てもいいけどね。」

 

「いいの?」(未来の腕に触りながら)

 

「なにもないし。(見られたらまずいのはクローゼットの中だし。)」

 

「じゃあ、遠慮なくー♪」(クローゼットの方に歩いていく)

 

「え、ベットの下は!?」

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

学生の宿命 その4

 

「もう、寝ないでちゃんとやらない駄目だよ?」

 

「いやはや、申し訳ない。

 ちゃんとやります・・・・。」

 

「・・・・・・・・・。(わからなくて全然進まない。)」

 

「・・・・・・・・・。(目覚めたばかりで頭が働かない。)」

 

「ねえ、未来君?」

 

「なんでしょう、ななかさん?」

 

「ちょっと休憩しない?」

 

「いいね、ちょっとお茶にしようか。

 そういえば冷蔵庫にケーキがあったっけ。」

 

結局その日はあまり宿題は進みませんでした。

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

その10 貴様見ているな!?

 

「まあまあ、こっちは見たって面白くないよ?」

 

「えー、でも見ていいって言ったじゃーん。」

 

「いやいやそれはベットの下だって。」

 

「そっちは何もないんでしょ?」

 

「まあ、そうなんだけど・・・・。

(なぜだ、どうしてこっちに近づく?いかん、このままでは・・・・・。)」

 

「・・・なんてね、冗談だよ。

 ごめんね?意地悪して。」

 

「え、ああ、いや・・・。」

 

「案内してくれてありがとう!

 またあとでね!」(パタンっとドアが閉まる。)

 

「(ドアを開けて廊下を確認する)・・・・・・いったな。助かった・・・・・・。」

 

「危ない危ない・・・・。危うくこの俺の秘蔵コレクション・・・・。」

 

「この、『子猫写真集』の存在を知られるところだった・・・・。」

 

「いやあ、いつ見てもかわいいな~。」

 

「未来くーん、綾子さんが呼んで・・・・・・る・・・よ・・・。」

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

「(察し)・・・・・・ご、ごめん。扉開いてたから・・・・・。」

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

「次からはちゃんとノックするね?

 どうぞ、ごゆっくり~・・・・。」(パタンっとドアが閉まる。)

 

「~~~~~~~~~!!!!!!!!(声にならない悲鳴)」

 

 

 





お読み頂き誠にありがとうございました。

次の投稿は一週間以上かかると思います。
ご了承ください。

それでは、また次回もよろしくお願いいたします。

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