フランドールの秘密   作:絶望先生と東方と涼宮が好きな人

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もしも、あらゆる異変がフランドールスカーレットによって起こされていたなら……そんなアイデアを元にちょっと書いてみました。

好評なら続きを書いてみようと思います。


第1話 春雪異変にて、フランドール動く。

 現在、春雪異変……。

 春だというのに雪が降る始末に、博麗霊夢と霧雨魔理沙はそれを異変とみなして動き出す。

 

 ところでここは紅魔館。

 

「咲夜——分かってるね?」

「もちろんです、お嬢様。この咲夜めが降り続ける雪を止めてみせましょう」

「よろしい。ならば行きなさい、運命は私たちの手にある」

「了解しました」

 

 こうして、紅魔館の主レミリアスカーレットの指示により、十六夜咲夜も動き出すのだが、実はこの春雪異変。黒幕は皆さんご存知の通り……西行寺幽々子ではなく! 実はレミリアスカーレットの妹、フランドールスカーレットなのである。

 

 これは一週間前のこと。

 

「……ねぇ、パチュリー」

「なに? フラン」

 

 パチュリーノーレッジ、紅魔館一の魔法使いである。

 そして、フランドールスカーレット、紅魔館一の魔法少女である。

 

「西行寺幽々子ってご存知?」

「——聞いたことはあるわね、でもなぜフランがそんなことを?」

「ふと気になって」

「誰から聞いたの?」

「魔理沙から」

(魔理沙から……? あいつが西行寺幽々子を知ってるとは思わないけど……うーん、フランが嘘をつく必要もないし、きっとそうなんだろう)

「西行寺幽々子。主に幽霊たちの管理をしてるわね。あまりは詳しくないけれど、どうやら死についての能力を持ってるらしいわ。聞くところによれば、簡単に人も殺せるぐらいの能力らしい……」

「へぇ? 気になるね」

「でもまあ、簡単に人も殺せるぐらいの能力なら、あなたもあるじゃない」

「それもそっか」

 

 この何気ないやりとりが、フランドールスカーレットの野心に火をつけた。そもそもフランは狂ってるのである、だからレミリアは彼女を長い間監禁していたのだし。

 

 フランはこの幻想郷を支配しようとしている。

 

 なんやかんやこの幻想郷での毎日に妥協し、楽しんでる姉レミリアとは違い、フランは決してこの生活に満足などしてなかった。本来の吸血鬼とはそんなものである、安住を望みはしないのだ。言うならば、レミリアが特殊なのである。

 

 フランは短時間に驚異的な回転速度で思考を繰り広げる。今後、フランドールスカーレットの思考に関しては、【】この特殊な記号を使わせてもらう。他の登場人物の思考に関しては()で統一する。

 

【死に関する能力、おそらく場合によれば私のなんでも壊す能力より強い……。ならばどうにかせねば。私の計画に邪魔だ。まずは分身の蝙蝠に偵察に向かわせるか……しかし場所も場所。そんな簡単に近付けさせてはくれないだろう。ならパチュリーに頼んで透明化、あるいは認識不可の魔法でも教えてもらうか。理由は適当につけて構わない。パチュリーは素晴らしい魔法使いだけれど、お姉様同様平和ボケしてしまってるから、案外怪しまず私に魔法を教えてくれるだろう。そして、偵察に向かい西行寺幽々子の弱点を探る。弱点さえ掴めばこっちのものだ。しかし問題は博麗だな、お姉様や私まで食い止めたあの巫女に勘付かれてしまえば、それこそ厄介。なるべく自然な形で西行寺幽々子を消し去りたいものだ。私の介入があったことを悟られてはならない……さてどうするか】

 

「ねぇフラン?」

「……えっ、なにパチュリー」

「そんな難しそうな顔をして何か考えるのはいいけれど、せっかく咲夜が入れてくれた紅茶が冷めてしまうわよ?」

「あっ。それは野暮なことをしてしまうところだったね……ありがたくいただこう」

「ふふ、面白いわね」

「何が?」

「言い方や言葉選びが、ところどころレミィに似てて」

「お姉様に?」

「ええ」

「へへ……そうかなぁ?」

「まあ私の主観だけどね」

 

 フランドールスカーレットは笑っていたが実に不愉快であった。姉が憎くて憎くて仕方ない彼女にとって、姉に似ているなどは最悪なジョークだったからだ。まあでも誰でもないパチュリーの言葉、優しく受け止めよう。

 

 こうして、フランは決意した。

 西行寺幽々子を消し去ることを。

 そして、この一週間の間に準備を整え、春雪異変が始まったのである。

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