フランドールの秘密   作:絶望先生と東方と涼宮が好きな人

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さてさて、ようやく異変が始まりました……!
異変に関しては大体原作通りなので、軽くカットして、フランドールスカーレットの動き、そしてこの小説独自の動きのみ、多く描写していく予定です。


第3話 ついに始まる春雪異変。

 フランドールは、認識不可の蝙蝠で偵察を続けることにした。

 

「彼女の日々の生活模様を見ていれば、大体彼女の性格を知ることもできるはずだ」

 

 そう考えたのである。

 だがしかし、とうの彼女といえば、縁側に腰をかけて咲かない西行妖を見てばかり。たまに動くのは使い?(それとも庭師?)が食事を用意したときぐらい。その使いと仕事について話してるそぶりは見せるものの、出かけることもなくお世辞にも活発とは言えない。

 

【なるほど……。これは予想以上にことが上手く運ぶかもしれない……。おそらく西行寺幽々子はあと一歩後押しすれば異変を起こす。咲かない西行妖を見続けている理由は考えられるに、主に二つ。一つはなぜ咲かないのか疑問に思ってるから。もう一つは咲いてる西行妖を見たいと思ってるから。昔の出生を踏まえると、きっと彼女は風情に細かい人間なのであろう。ならば、咲いてる桜を見たいと思うのも当然といえば当然。本当にあと一押しだ、ならば】

 

 フランドールの分身である見えない蝙蝠は、その巻物を咥え、バレぬようにそっと部屋の中央にそれを置いた。もちろん、西行寺幽々子をずっと見つめてる、とある自分以外の視線にも気付かれぬように、だ。

 

 そして西行寺幽々子は巻物に気付いた。

 

「これはなにかしら……? 妖夢〜妖夢〜?」

 

 一方妖夢は剣の素振りをしており、完全集中モード。主の声は聞こえなかった。

 

「妖夢こないなぁ……どうしよう、とりあえず内容だけでも読んでみましょうか」

 

 ちなみに、あえて西行寺幽々子の正体に関する巻物は運んでいない。西行妖が咲かない原因が書いてある巻物だけを用意した。

 

【ここで西行寺幽々子が自分の正体に気付き、消え去ってしまう……というのも構わないが、ずっと彼女を監視していると気付く。常に感じる視線……それも強力な妖力を持っている誰かの視線に。この妖怪はおそらく西行寺幽々子よりも手強い、それでいて、西行寺幽々子に対して手を出さずただ監視してるところを見ると、この妖怪は西行寺幽々子を見守っている……? 西行寺幽々子の味方だろう。ならば、西行寺幽々子をここで消し去るわけにはいかない。この視線がないところで消し去らないと、たとえ認識不可の分身でもバレてしまう気がするからだ。根拠はない、ただ、そう思わせてしまうぐらい、強い妖力だ。だから最初の計画通り、西行寺幽々子に異変を起こさせる。西行妖を咲かせる異変だ。ふふ……異変がもうすぐ始まる、楽しみだわ】

 

「これは西行妖について……? 西行妖の下には誰かの死体が埋まってるの……? そしてそれが原因で咲かない……? 咲けば埋まってる誰かの正体が分かるの……?」

 

 こうして、フランドールの予想通り、西行寺幽々子は興味を持った。そして、異変決行を決意する。

 

「妖夢……! 来なさい」

 

 先ほどと違い、重く響く言葉。すかさず妖夢が現れる。

 

「——遅れてすいません。何用でしょうか、幽々子様」

「異変を起こすわよ。春を集めるの」

「春、ですか?」

「ええ、春」

「春……了解しました! 魂魄妖夢、全身全霊で頑張らせてもらいます!」

「半身半霊でしょ?」

「あっ、そうでした」

 

 妖夢はクスッと一瞬笑ったあと、強く顔を引き締め、縁側に立つ。

 

「では魂魄妖夢、春を集めさせていただきます! 幽々子様はここで待機しててください!」

「期待してるわよ〜」

「任せてください!」

 

 そして時間軸は一週間後、つまりは最初に戻る。

 レミリアの指示にて十六夜咲夜は動き出し、霧雨魔理沙と博麗霊夢も異変解決に動き出す。

 

 フランドールスカーレットの掌の上で踊らされているとも知らず、彼らは異変解決へ向かうのであった。

 

 ——いや、二名ばかりは分かっていながら掌の上で踊ってるのかもしれない。

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