憧れの光   作:天白雲

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主人公 田原 良(たはら りょう)

小さいころ憧れたヒーローと現在の自分の違いにいら立ち
過去ごと集めていたグッズを捨てようとしている青年。



ウルトラマン(????)

今のところ連載にするつもりが無いので個人名無し。
変身者の想像によって創造されるので変身の際に思い浮かべる容姿に変身する。
ただし、ある程度は変身者の深層心理が作用する。


使用できる技なども想像次第なので
本来、その姿とは関連の無い技も使える。

(ウルトラマンコスモスルナモードがオーバーレイシュトロームを放ったり)

技の威力もある程度変身者に作用する。
低くても必殺技で有れば2発撃てば消滅するくらいだが。


憧れの光

誰にだってヒーローが居ると思う。

 

いつの間にか、胸の中に居て気がついたら

変身とか必殺技とかそういうことをした存在。

 

強くて、カッコよくて

憧れて憧れて憧れて・・・・・・

 

 

 

 

「・・・はぁ。。 なにがヒーローだ。

ものの見事に今日も受からんかった・・ヒーローなんて居なければ。

希望なんてものも無い。」

 

 

中学から登校拒否になって、この歳まで。

もはや見事と言えるくらいに無様に転げ落ちた。

 

小学校・・くらいまでなら、まだなんとか明るかったと思うんだけど。

 

 

「いや。 まともに宿題もやって無かったし・・

友達と遊ぶなんてこともあんまり合わなくて妄想ごっこ遊び。。

めんどいから投げられただけなのに選ばれたと勘違いして受けた児童会長。

 

 

思い返せば、小学校も暗いか。

・・・・俺じゃなきゃいけない意味。。か。」

 

 

物ごころついたのは。

記憶にあるのは、3歳からの思い出・・だから俺の人生は3歳から始まってるけど

テレビではスーパー戦隊にハマった。

 

とは言っても、子供だ カッコイイ!て感想はあっても

全部ちゃんと見なきゃ!なんて思うわけも無い。

 

 

結局全話見たものなんて確か1つも無い。

それでも、憧れるのには十分。 それからずっと好きな色は赤だし

なによりもカッコイイ色だと思ってる。

 

 

そして、なりたい。 変身したい。 カッコよく敵を倒したい。

そう思ってた

 

 

 

 

 

 

 

 

先生や親の前では良い子にしたり、宿題を学校でやってごまかしたり、

親の顔色を見て言いたいことを言わずにいたり

 

 

思い返してもクソほど可愛げのないガキだ。

 

 

 

見たままの派手さにこだわって。

最終的にカッコよければ、結果的に出来ていれば、

 

顔色をうかがって、嘘をついて 偽善の仮面を着けていれば

 

 

それが『レッド』だとそれが『変身』だと感じていた。

 

 

大切なのが、外面じゃ無く中身なんだって理解出来たころには

もう生き方の変え方もわからないクズだった。

 

たくさん嘘をつき、迷惑をかけ、誰もかれも傷つけて。

赤くて、強くて、最高にカッコイイ正義のヒーローに憧れていたはずなのに

 

ひたすらに薄汚れたものだ。

皆がちゃんと出来てることを出来ていないから、

身につけていることを身につけれていないから・・・

 

この非情に平等な現実で生き抜く土台ができちゃいない。

 

 

 

 

「ギリギリまで頑張って。。。どうにもならない時。。

ギリギリまで頑張りも踏ん張りもせずに、逃げたから 先も考えずに逃げたから。

だからヒーローが来てくれないのかな・・ なんてな。」

 

 

特撮作品はフィクションだ。

憧れたヒーローには中身のアクターが居て、主人公たちも演者だ。

地球は毎年毎年狙われてなんか無いし、毎年毎年怪人が暴れてたりしない。

 

ギリギリまで頑張って、ギリギリまで踏ん張って

身体と心がぶっ壊れても来るわけが無い。 そもそも・・・歌詞も『欲しい。』

別に来てくれるとは言って無かったか。

 

 

 

「・・・・・さっさとこんなもん捨てなきゃな。

というか・・ずいぶんあるな。」

 

 

引っ越しの時ちゃんと仕分けせずに全部持ってきたからだ。

特撮グッズ。 戦隊の合体ロボ、仮面ライダーのベルト・・・ウルトラマンのフィギュアやそれぞれの変身グッズ。。。。

 

 

俺は今、それらを捨てるべく袋に入るように

ぶっ壊していたところだ。

 

 

「・・・・(びきっ。。 がしゃっ・・・

・・・んっ。。(バキっ・・ばき・・ ガチャッ」

 

 

ジャンク屋に売って小銭にすべきとは思う。

でも、どうにも壊したくなった要らなくなった。

 

『希望』なんてもう二度と要らない。

 

 

 

 

 

 

ロボはバラバラに。

ベルトはぐっちゃぐちゃ・・少しすっとする。

 

過去の自分の希望が壊れていく様にスッとする。

 

 

 

誰より嫌いな自分自身を絶望に堕としている気分でもの凄く・・・

スッとするんだ・・。

 

 

 

 

「うん。。そもそももう、ぶくぶく太ってベルトなんてまわんないし。

似合わないしいつまでも大切にするの・・気持・・ち悪い・・し。。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

頬をいつの間にかつたっていた『水』を、感じなかったことにして。

いくつもいくつもいくつも叩きこわす。 引きちぎる。

 

 

こんなものが有ったからこうなったんだ。

そんなふうに言いたげに・・あるいはそう言い聞かせるように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・メ・・メビ・・・ウス・・・。。。」

 

 

 

 

そこでなぜか、手が止まった。

ウルトラマンだったから・・・では無いはずだ。

 

たしかに子供のころ借りてきたビデオを何回も何回も何回も見て

何度も何度も何度も憧れた特撮の中で一番好きなのがウルトラマンだけど・・

でも、俺はもう作業を行うように6兄弟のフィギュアや初代ウルトラマンの

 

ソフビも壊してる。 マックススパークや、エボルトラスターもひどい有様だ。

 

 

 

 

俺の手に握られていたのは、『メビウスブレス』

腕に着けるガントレットのようなアイテムで、赤と金で塗装され真ん中に赤い玉が

着いている。 『ウルトラマンメビウス』の主人公ヒビノ・ミライが地球人体から

元のM78星人体に。

 

『ウルトラマンメビウス』に戻る(変身する)際に使用する。

 

 

 

「・・・・なんで。。なんでここで冷静になんだよぉ。。。」

 

 

別に高いわけじゃない。 放送当時に売られていた玩具版だ。

歳も考えずつい買ってしまったもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・もうっ! 未来なんていらねぇんだよっ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズッッッッドォォォォォォォンッッッッッッッッッッッ!!!

バキッバキバキバキバキッ!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

叩きつけようとした時。 突然、とんでもない轟音がして滅茶苦茶に揺れた。 

急に直下型地震でも起きたのかと大慌てで座布団を頭にかぶり

 

机の下に潜り込む。 とても入りきらず尻から下が出てるけど。

 

 

 

 

 

「・・・・急に揺れて。。。 急に止まった?

そういえば。。地震速報も無いし・・一体何がどうなって。。。

外見たら少しは状況がわかるか・・・・・?」

 

 

 

念の為、10分くらいそのままで居たが

スマホもうんともすんとも言わず、余震が来る気配も無い。

 

そう思って外を見ると・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・おい。。。おいおいおいおいおいおいおいおいおい。。。。

嘘だろ。は?一体何がどうなって・・いや夢だろ?ドッキリ?

やっぱり夢だろ。 死にたいなんて思ってたからこんな変な夢を。」

 

 

 

 

 

窓を見ると、目測でもそう何駅も離れていない位置に。

どっからどうみても人工物じゃない巨大な『青い玉』がビル群を押しつぶして

着陸していた。

 

 

押しつぶしたところは見てないから推測でしかない。

けど。『着陸した』これだけは特撮オタクとしてウルトラマン好きとして絶対に

断言できるアレは着陸したんだ。。

 

 

『宇宙』から。

 

 

 

だってアレは・・・アレは・・・アレは。。!

 

 

 

「・・・アレは、宇宙の悪魔。。

宇宙怪獣ベムラーの超高速飛行形態だ・・・。。」

 

 

 

『空想特撮シリーズ ウルトラマン』

第1話 『ウルトラ作戦第一号』でウルトラマンが宇宙の墓場への護送中に

脱走して地球に来た凶悪な怪獣。。。

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・あ・・あ・・・・ああ・・・あああ・・・・あ。。

うぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああ!!!!!」

 

 

 

 

マズイ・・逃げなきゃっ・・逃げるんだ・・早く・・・。。

どこに・・・逃走資金もそんなに無い・・

 

 

もし、あいつがたまたま落ちてきたんじゃ無く。。。

侵略者から送られてきたんだとしたら。。 星間をあっという間に行き来する高速飛行形態が有るんだ・・・ 逃げられない・・。

 

 

 

「・・・ど・・どう考えたって・・・・

どうしようもない。。。 ・・でも、此処に居たって何もできないっ。。

あいつがなぜかまだ起きていない今のうちににげなきxy・・」

 

 

 

 

 

「ギッシャァァァァァァァァァァァァァァァンッッッッッッ”””!!!!

ギッヤァァァァァァァァンッッッ””!?」

 

 

 

 

 

。。。 

 

 

 

 

「あぁぁぁ・・・・・もう。。。 まただ。。

どうしてこう。。 悪い想像ばかり現実になるんだよぉ・・・。。。」

 

 

 

 

テレビで良く聞いたベムラーの鳴き声だ。。

 

もう。。怖くて怖くて振り向きたくも無いけど、たぶん。。

絶対。。。こんなタイミングで目を覚ましたんだろう。

 

 

ベムラーは化学特捜隊にも確実に倒されてはいなかった。

自衛隊なんざ来ても意味が無い。 米国の兵器ならどうだろうと思うけど、

こんなのに関わりたくないだろうし、ベムラーを倒せる量の兵器なんて

 

 

日本が大変なことになるのは想像に難くない。

 

 

 

ふと、顔を上げたら。

部屋中が青白く光っていた いや・・青白い光を『反射』してるのだろう。

『青色白熱光線』ウルトラマンにも使ってたベムラーの得意技だ。。

 

 

 

 

 

 

「あは・・・あははははははははははははははははははははは。。。

俺を。。。こんなぼろアパートを吹き飛ばすのに溜めなんていらねぇよ・・

地球の建造物はお前ら基準に堅くないからさ。。 さっさとやってくれよ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青白い光が、恐怖で身体が震えまくり若干ながら失禁していた俺を・・

ひときわ強い光で包みこんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こ・・・ここは。。。?

ついに、念願の死か・・やっと死ねたのか苦しく無く死にたかったから・・・

そこはベムラーに感謝かな。。 残った人たちには悪いけど俺には関係ねぇし。」

 

 

 

【いや。ここは死んだ後の世界じゃない。

キミの思考の中さ。地球人は死ぬ寸前、過去の記憶がすごい勢いで流れる。

・・・走馬灯と言うんだったかな?

 

ソレを利用して、思考に入り込むことで現実に時間が無い中でも

ある程度ゆっくり話せるようにしたんだ。】

 

 

 

 

「うわあああああああああああああああああああぁっぁぁああああああ!!!??

だ・・・誰だたぁッ!? 誰だっ? どこに居るんだっっ。。?」

 

 

 

【ここに居る。 といっても、来た時にはすでにベムラーに殺される寸前

だったから元々の身体を捨てて光となって君に入ったんだ。

 

つまり今の私には可視化できる身体が無いから見えない。

そもそも、思考の中で誰かと話すシミュレーションをしたとして、

相手の顔までいちいち想像しないだろう?】

 

 

 

「・・・わ、わけがわからねぇ。。

お前の言ってることを信じるなら、ベムラーの事を知っていて肉体を光に

変えられる・・つまりそれはっ」

 

 

 

 

 

【あぁ。 君たちがウルトラマンと表現する生命体。

それが私だ・・と、急に言われても混乱するし受け入れられないのは良く分かる

だからシンプルに言いたいことだけは言わせてもらう。】

 

 

 

【田原良。 キミに私を想像し、私を創造して戦ってほしい。

キミたちの言うところのウルトラマンへの変身だ】

 

 

 

「・・・・頭がめちゃくちゃだ。。

でも、とりあえず・・全部真実だと仮定して話す。 ベムラーも本当に居るからな。

・・・俺はウルトラマンになんかならない。」

 

 

 

「俺の事を知らずに俺を選んだんなら、大失敗だったな・・。

俺はお前たち光の巨人に選ばれるような人間じゃない。 子供のころからのクズだ。

誰かの迷惑にしかならないし、臆病で嘘吐きでメンタルも雑魚だ。

 

責任ある立場に何かなれないしなりたく無い。」

 

 

 

 

【・・・キミの事は、子供のころから見ていたよ。

良。あの怪獣、ベムラーはね此処に居る皆の絶望の気持ちが生み出して呼んだんだ。

人の想像力には世界の隔たりを越えて本当に怪獣を呼び出す力が有るんだよ。】

 

 

 

【そして、此処で一番深い絶望に囚われていたのが君だった。

あいつが現れた原因の一番大きなものは・・・キミなんだ。】

 

 

 

「だから、戦えって? ふざけんなっ!

俺の所為とかそんなこと言われてもしらねぇよ・・ こんな世界。。

絶望しないわけ無いだろ!

 

 

それに俺じゃ無くても良いだろ。」

 

 

 

 

 

 

【キミは子供のころ、こう言われたね。

 

お前じゃなきゃいけない理由は何だ? 

 

そして、解らなかった。

 

自分の代わりはいくらでもいるんだって思った。

自分は、代用品で、誰かの真似をその人より低いクオリティーでしかできない

劣化コピーなのだと考えた。

 

 

そして、先生から腐ったミカンは周りも腐らせる。

そんな話を聞かされて・・自分が腐ったミカンじゃないかと判断した。】

 

 

 

【だからキミは、誰かに求められたかった。

自分が自分だと思えるように。 誰かにとって一番必要なのが自分だけなら

自分じゃなきゃダメなんだって安心できるから

 

その人にとっては自分は劣化コピーでも代用品でも粗悪品でもないから。

 

両親が愛してくれているのは解っていたけど、兄も等しく愛されていた。

だからどう頑張っても両親にとっては『自分』が求められてるわけじゃ無く『息子』

としての自分が求められてると思った。

 

息子なら兄もいる。だから自分より優れた兄が居るなら自分は要らない

両親がそんな風に考えないことは解って居てもそうとしか考えられなかった。】

 

 

 

「・・・・・もういい。」

 

 

 

【・・・すまない。トラウマを抉るような真似をした。

だが、これで解ってくれたかな昔からキミを知っていたことを。】

 

 

 

「・・・・あぁ。 そこまで解ってるならなおさらだ。

俺はそんな風にどんどん腐って行ってついには地球人社会でゴミになってる。

それに、光に選ばれるような資質なんて何も持ってない。

 

 

主人公たちのような思いやりも志も正義も。」

 

 

 

【・・・はじめは。誰もヒーローじゃない。

キミなら、聞きおぼえがあるだろう? 考え方なんてみんな違う。

キミがそんな風に考え悩んで今日まで生きたことを私は腐ったなんて思わない。

 

 

何より、キミが今日まで生きていたおかげで助かる命がこの星にたくさんある。】

 

 

 

 

 

「・・・・・俺は。。戦える気がしない。」

 

 

 

【当たり前だ。キミは今の今まで、争いの無いこの時代のただの地球人なんだから。

大丈夫・・キミが私を創りだし私に変身したとき完全に一体化して私が補助する。

 

 

だけど、注意してほしいのは私とキミの身体を私が動かせるのは

キミが強い意志を持っている時だけだ。 その意思は何であっても問題ないけどね】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の瞬間、俺の意思と身体は元の部屋に戻っていた。

 

 

 

 

 

「・・・あとは俺に任せる。。か。」

 

 

左手に付いているメビウスブレスを撫でながら、

恐怖で震える体をなんとか抑え込み。。

 

 

 

「・・・となりのおばちゃんの飯。。

美味いんだよなぁ。。作り過ぎって、ゼッタイ心配してくれてるよなぁ・・

逆の部屋は最近若い女の人入ってきたなぁ・・ 美人系かな可愛い系かな・・・」

 

 

上の階には家族が住んでる。

少年が、お兄ちゃんになるんだって喜んでた。。

 

 

 

 

 

 

「・・・・身体を、想像して創造してくれって言われても。

そんな急に出てくるわけ無いんだよなぁw

 

だから・・とりあえず今は姿を貸してくれ!

【メビウス】ッ!」

 

 

拳を上側にメビウスブレスを相手に向けるように構え、

右手で上から真ん中の赤い玉に触れる。

 

そんなギミック無いはずなのに回ったような感触が掌にあり

テレビで聴いた音が鳴った。。

でも、必死でそんなことには気付かなくて。。。

 

 

「・・・・メビウーーーーースッッッ!」

 

ミライと同じモーションで左手を突き上げる。

その瞬間、ベムラーの光線が放たれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【・・・・セヤッッッ!】

 

 

気がついたら、俺の姿はアパートを包み込むように敵に背を向け

背中で光線を受けていた。

 

 

 

 

 

もちろん。奴に、ベムラーに対抗できるように適した身体。

『ウルトラマン』になって。

 

 

 

[変身してくれると思っていた。]

 

「そいつはご信頼どーも・・なんでこんなことしちまったのか。。

それにしても本当に変身できるとはなどうせ死ぬんなら聴いてる人居ないと思って

大声で叫んじまった。」

 

 

[そっちは半信半疑だったのか・・。

まぁ、無理もないが。 それにしてもやはりというかこの身体は。。]

 

「他のウルトラ戦士の身体は気に入らないか?」

 

 

[いや、メビウスは私も好きな戦士だからな

色違いとは言え同じ姿になれて嬉しい]

 

 

 

「・・・気にはなってたけどなんか。。。

薄汚れてるよな、灰色っぽいっていうか。くすんでるっていうか。。」

 

[ある程度は、君自身の深層意識が反映されるからな。

君自身が言ったように光の巨人の素質を持ってないと考えてるため

全く同じ姿さらには鮮やかな姿にすることを拒んだんだろう。

 

 

さて・・・来たぞ!]

 

 

 

 

 

「ギッヤァァァァァァァァァァッ

ギッヤァァァァァンッ!」

 

振り返ると、近距離までベムラーが接近していた。

下から見ても怖いと思うけど・・・

 

 

顔突き合わせて間近で見ると超怖ぇぇぇ・・・

 

「うっ・・うわぁぁぁっ・・・はっはぁっはぁっ・・・」

 

頭が真っ白に・・・

 

 

[良!!戦う意思をっ! なんでも良い強く思うんだっ!]

 

 

 

「ギヤァァァァァァンッ!」

 

 

【ハっ・・・ウワッッッ・・!】

 

ベムラーの尻尾が鋭く、みぞおちに食い込み無抵抗な俺の身体は

真横、左側にふっ飛ばされる・・・

 

 

「い。。。痛い・・痛い・・・・あぁぁぁぁぁぁぁ・・」

 

 

そのまま、アパートを破壊せずにこっちに向かってくるのは良いが。。

怖い。。。怖い。。怖い。。。

 

青白い光を口に溜め込みながら接近してくるベムラー。。

む・・・無抵抗でアレを受けたら・・死ぬ。。

 

 

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い・・・!!!!

 

 

[しっかりするんだっ! アレを見てくれ!]

 

 

俺の首が、勝手に後ろを向かされ

背後に何が有るかを見させられる。 ・・・・住宅街。。。。

 

それに、避難していると思われる車がたくさん。。

 

 

[怖いのは一体化している私にも、よく解る!

だけど・・・このままじゃ何もできずに死ぬ!!この人たちは!]

 

 

 

 

 

 

 

「ギッシャアァァァァァァァァァァ!!!」

 

前を向きなおすともう光線が放たれていた。

メビュームシュートを撃つ時間は無い!

 

 

 

【ヘァッ!】

 

 

俺の記憶が選んだ技は・・・

「ウルトラスラッシュ・・・・・」

 

 

八つ裂き光輪とも呼ばれるこの技は、初代ウルトラマンの技の一つで

ウルトラマンX劇場版では防御手段にも使われていた。

 

光線を防ぎきった光輪は急造過ぎたからかそのまま砕けた。

 

 

 

【セヤッ・・ ヘァッッ!!】

 

 

防がれると思わなかったのかひるんだ隙に体勢を立て直し、

恐らく腹と思われる部分に思いっきり拳を叩き込み

 

そのまま、軽く跳んで顔にハイキックを叩き込む。

 

 

 

 

 

 

「いまだっ!!! このために、くっそ痛いのに斬らないでおいたんだ!!

うぐぉぉぉぉぉぉぉっぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

小さな頭ゆえに脳震とうを狙ってみたが上手くいったらしいなっ!

 

 

 

 

 

【ヘァッ・・・・・・・・セヤァッッッッッッッ!!!】

 

 

 

後ろに回り込み尻尾を掴んで、その身体をぶんぶん回していく。

割とすぐに地面から体をひきはがすことに成功し

 

そのまま、天高く角度をつけてぶん投げる!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【セヤッッ・・・】

 

 

 

 

十分な高度に達し、付近に飛行機等が無いことを確認してから

この姿に相応しい必殺技を放つ準備に入る。

 

 

 

変身の時のようにメビウスブレスを構え、右手を上からかざし・・・

そのまま左手を右手と水平に。 両手を引き抜くように上半身でTを作る

そこからゆっくり腕を上にあげ・・・・

 

チャージ完了!

スペシウム光線と同じ構えで一気に放つ!

 

 

【セヤァァァ!!!!!!!!】

 

 

 

「[メビュームシュート]」っ。

ウルトラマンメビウスの必殺光線でウルトラの父に与えられたメビウスブレスに

触れることで自身のエネルギーを増幅させてから放つ。

 

 

 

 

 

「ギ・・・ギシャ・・ギシャアァァァッ・・」

 

 

素人の真似じゃ、威力が本家より低かったのか・・

或いは溜めが少し早かったのかギリギリでまだ生きていた・・

こちらに、憎悪の目を向けてくる。。。

 

 

まだ怖いけど。。 俺の平和を取り戻すために。。。

・・・殺す!

 

 

 

「原点でも受けたこいつで・・・消滅しろおおおおおおお!!!!」

 

 

【セヤッ ・・・へァァァァァァァッッッ!!!】

 

一度、両手を下ろして後ろに構え・・

改めて十字に構え・・・両手を触れさせるっ瞬間、青白く発光した光線が発射される

 

右手のマイナス、左手のプラスのエネルギーを集積させ

腕を触れさせた瞬間にスパークさせ発射させる。 M78星雲人で戦士を目指す者が

最初に習得する基本の光線技で・・・

 

初代ウルトラマンが必殺の威力に鍛え愛用する技。

「[スペシウム光線!!!]」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メビュームシュートで押し上げられていた身体が、

さらに押し上げられ見えなくなったあたり・・ちょうど照射が終わった時

空の彼方で爆発が発生した。

 

 

 

 

 

 

[・・・良、ありがとう。。

今のキミならば私と一心同体じゃなくなっても大丈夫。]

 

 

 

緊張がとれたら・・意識が。。。

ウルトラマン・・・・なんて。。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・ここは。。 いつもの部屋か。」

 

 

ん・・?いつもの部屋か。っていつもの部屋に決まってるよな。。。

疲れてんのかな俺・・・

 

 

 

「ふぁっ・・・くぁぁぁぁぁ・・・(カツっ・・

んあ・・・?」

 

 

何時の間に寝てたのかは分からないけど・・

とりあえず伸びをしてみる、足になんか当たった。

 

 

 

「・・・メビウスブレス・・?

はぁ。。仕分け損ねてたか。 捨てよっ・・・・・・・」

 

 

【大丈夫。】

 

 

 

「・・・・これくらいなら良いか。

踏まないとこに置いとけば。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

覚えていないが良い夢でも見たのか

 

身に覚えの無い、謎の倦怠感とは裏腹に・・・・

 

 

 

やけにすっきりと目が覚めた。




なんとなく、妄想してたウルトラマンを書いてみました。

ここまで読んでいただけた方が居ましたら、
ほんとうにありがとうございます。

それでは、解りにくい部分等ありましたらすみません。
「次の投稿もゆっくり待っていてね!」
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