初心者でまだよく分からないことが沢山ありますが、あたたかい目で見守ってくれると嬉しいです!
「起きてください!旦那様!!」
彼女の大声で俺は叩き起こされた。
目覚まし時計を確認する間もなく俺の顔には眩しい光が
肌には冷たい風が吹き抜ける
馬鹿野郎、俺をいじめるな
まぁ冗談はさておきいつも通りの朝が始まった。
「うむ……おはよう、小傘」
まだ眠気は覚めてないが、そう俺は彼女に挨拶をする
「はい、おはようございます旦那様」
俺の敷布団の隣にちょこんと正座をしていた彼女は可愛らしい笑顔でそう挨拶を返してくれた
「朝ご飯もう出来てますから、顔洗ってから来てくださいね」
そう言うと彼女は立ち上がり、俺の部屋を出て階段を降りていった。
「ふぁぁあ……」
まだ眠いな…
多分目もちゃんと開いてない生まれたての哺乳類の赤ん坊みたいな顔をしてるんじゃないかと思う、そんな寝ぼけた面のまま俺は換気用に少し開いた窓を見る。
「…雨か…」
外では雨が屋根にぶつかるのがよくわかるほど大きな音を立てながら勢いよく降っていた。
俺は何故か彼女と出会ったある日を思い出した。
あの時もこんな雨の日だったな…
今から1ヶ月前
学校が終わり、家に帰る途中いきなり雨が降ってきたのだ。
「うわっ、マジか!」
天気予報を見ていなかったわけではない、ちゃんと見ていた
雨の予報なんて1ミリも言われてなかったんだ
もちろん傘は持っていなく俺は雨に打たれた。
「天気予報士の野郎…大きく的を外しやがって…」
まぁ、誰にも間違えはある、深く恨みはしなかった。
しかし、参ったな、とっとと帰ってしまえばいいのにこういう時、俺はなるべく雨を避けようとする変な意地が出てしまう。
止む様子のない雨の中何かの建物の古びた屋根の下で雨宿りをしている。
馬鹿な男だ、変な時間をかけて風邪をひくより、玉砕覚悟で雨の中を駆け抜けて家で風呂に入っちまった方が良いのに
「うーん…なんとかして雨をしのぎたいな…」
何か策はないかと辺りをキョロキョロと見渡す。
無いのかな…
「はぁ…」
諦めがつき、ため息を一つ
雨に濡れる覚悟で駆ける覚悟が出来たその時だった。
「………ケテ……」
え?
「タス………ケテ……」
たす……けて…?
確かにそう聞こえた、この豪雨の中ちゃんと聞き取れた。
古びた建物の裏側から聞こえた、というわけではないがそちらに向かう
そこには…
「……傘…?」
そう、傘が立て掛けられていたのだ
まぁ別に不思議なことではないのだが、声が聞こえた後にぽつんと傘が置いてあることに気づくと少し不気味に感じてしまう、ていうか傘も独特な色をしているのだ、敢えて言うならナス?、のような色をした傘なのだ。
まさかこの傘が……なんて考えてる場合じゃない
俺はそのナスみたいな傘を取り、差して雨をしのぎながら家に帰ることが出来た。
無事、俺は家にたどり着き、家に入った
傘は玄関に立て掛けておき急いで脱衣所に向かいフカフカのタオルでビショビショに濡れた髪と顔を拭いた
まぁ、どっちにしろびしょ濡れだったな…
制服を脱ぎ捨てて俺はそのまま風呂に入った。
「ふぅ……」
やはり、大雨を切り抜けた後の風呂は最高だぜ
俺は気分良さそうに微笑んだ
…さて、落ち着いたところで
あの傘についてだが、どうするべきであろうか
正直、まだ不気味と感じている
かと言って、帰宅中に俺が危険な目に遭うことはなかった
しかし、あの声は一体何だったのだろうか
俺は肩まで風呂に浸かり深く考えた。
捨てたほうがいいのだろうか…?
存在と色が不気味な傘、まぁ普通最初にそれを思い浮かべてしまうだろう…とは言うもの、俺はあの時聞いたのだ
タスケテ…と
こういったSFチックな事に対面するのは初めてだが、別に嫌な気分じゃない、少々不安ではあるが、俺はあの傘を家に置いておく事に決めた。
風呂を上がり、体を拭きバスタオルを腰に巻いて自分の着替えを取りに自室に向かった、そこで俺は普段着に着替えた。
そうだ、傘をちゃんとした所に掛けておこう
そう思った俺は傘を立て掛けておいた玄関へと向かった。
「あれ…?」
そこに傘は無かった。
おいおい、また怪奇現象かよ…
傘を探そうと玄関を後にし振り返った次の瞬間
「うらめしやぁぁぁ!!!」
「うわぁぁぁあ!!!??」
何かに驚かされた俺はそのまま気絶してしまった。
今回はここまでとなります、どうだったでしょうか?
これからも時間の空きをこの作品に力入れしていきますのでどうぞよろしくお願いします!