虹彩異色の妖怪少女   作:A.H

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前回のプロローグに続いて書きました!
今回は主人公の人柄を掴みやすくするためにちょっとありきたりな展開に繋げております!よろしくお願いします!


第1話 〜腹を空かせた妖怪少女〜

「…ん……んぅ…」

 

あれ、なんで寝てるんだ俺…

頭痛に酔いながら立ち上がり俺は思い出し始める

えっと、なんだっけな…雨が降って…ナスみたいな傘を…

 

「ナスみたいな傘!!」

 

ナスみたいな傘という変なワードで俺ははっきり思い出した。

風呂上がりに、傘の置き場所を変えようと玄関に向かったら

傘がなくて…

 

そこまで思い出して俺は背後に何かいることに気づいた。

俺は恐る恐る振り向いた

 

「………え?」

 

そこには女の子がいた。

この展開からすると長ーい黒髪の色白な肌をした如何にもって感じの奴が来ると思ったのだが、そこにいたのは全体的に青い服装、青い髪の女の子だ。しかし、異質なところもある下駄を履いているのだ、さらにさっき俺が拾った傘まで持ってるじゃないか…てか、なんだアレ、なんか変にデコられてるように見える目とか口とか、そして…

 

彼女の瞳には引き込まれた…

 

漫画やアニメで言うところのオッドアイとでも言うのだろうか

右目は彼女の全体的な色と同じく綺麗な青い色、逆に左目は透き通るような紅い色をしている。

 

「だ、大丈夫ですか…?」

 

少女はやっと喋り出した。

しかも、心配してくれてるみたいだ。

 

「え?あぁ、大丈夫だよ」

 

まぁ驚かせて気絶させたのは君なんだけどね

でも、女の子にびっくりする俺って余程ビビりなのかな?

ちょっと自信なくしてしまった。

 

「ごめんなさい、私、お腹空いてて…」

 

お腹空いててうらめしや…?

ああ、うらめしやって飯が羨ましいって訴えてただけなのか?略し方なかなか無理矢理感あるなぁ……でもお腹空いてるのなら仕方ないな

 

「お腹空いてるんだね、良いよ何か作ってあげる」

 

「え?ええ、いや、あの…」

女の子は申し訳なさそうにあたふたしている。

 

「気にすんなって」

 

俺は台所に向かった、さて、何を作ろうか…

あんなに自信満々に言ったが大したものは作れない

 

「まぁ、なんとかなるか」

 

俺は得意な玉子とキャベツを使った料理と、炊いた白飯を女の子にご馳走した。

 

「さ、お食べ」

 

「あの…ありがとうございます…」

 

女の子は恥ずかしがり屋なのか、顔を赤くしながら礼を言った。

 

「どういたしまして」

 

自分の料理にお礼言ってくれるととても嬉しいものだ

 

「頂きます…」

 

どうかな…?

 

「美味しい…」

 

「お!やったぁ」

 

この料理は俺が超低価格で白飯を進ませるように編み出した料理だ。

これと白飯あれば何杯もいける自信がある、まぁ自分以外の人にも受け入れてもらって良かった…

 

女の子がもてなした料理を食べ終えると

 

「ご馳走様でした…美味しかったです」

 

女の子はとても可愛らしい笑顔でそう言ってくれた。

とても幸せな気分だった

 

「この度はご迷惑をおかけしました…その…私、人を驚かせてその驚いた心を食べる妖怪でして…」

 

…怪奇の類とは思ってたけど妖怪かぁ…本当にいるんだなぁ…

 

「なるほどね、それで俺を驚かせたのね…じゃあうらめしはガチの恨めしい方のうらめしやかぁ…」

 

「気絶までさせるつもりはなかったんです…ごめんなさい!」

女の子は少し泣きそうな顔で頭を深く下げてきた。

 

「大丈夫だって!そちらにも事情があるんだし」

 

「うぅ…ずみまぜん……あちきの所為で…」

 

やはり泣いてしまった、そして妙に一人称変わってる

まぁ、そこには突っ込まないようにしよう

さて、ここで俺はちゃんと聞かなければいけないことがあるのだ。

 

「ところで、あのナスみたいな傘の近くで助けを求めてたのって…君かい?」

 

「あぁ、えっと…傘がわちきです…」

 

聞いたことがある、例に言う付喪神って奴か

 

「なるほど、唐傘お化けって感じかな?」

 

「そう!それです!」

 

へぇ…こんな可愛い子が日本で有名な唐傘お化けなのかぁ……

 

「ていうか、あの…」

 

「ん?」

 

「普通妖怪って信じませんよね…それに、傘を拾ってくれた時もですよ、普通なら気の所為かぁ、とかになると思うんですけど…」

 

そうなんだよな、それが普通なんだよな…

 

「うん…ごめんね、やっぱ困ってる人といたら話聞いてあげたいし助けてあげたいしさ……昔から、そうなんだ人を疑えない性格だって…あははは…」

 

「………」

 

黙り込んでしまった。

やはり、人は疑うべきなのだろうか…いや、人じゃねぇや妖怪だわ…いや、そこじゃねぇよ

 

「……感動です…」

 

え?

 

「こんなに良い人に拾ってもらえたなんて…この多々良小傘…とても幸せです…」

 

涙目になりながらも彼女は嬉しそうにそう答えた。




今回の出来はどうでしたでしょうか?
これからもよろしくお願いします!!
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