今回は少しずつ明るくなってく小傘ちゃんがメインです!
多々良小傘……か…
「良い名前だね」
俺は素直にその名前を気に入った。
「ふふ、ありがとうございます。」
小傘は嬉しそうに微笑んだ
「そういえばさ、小傘は人の心を食べる妖怪なんだろ?普通の食事でも大丈夫なのかい?人間の食事とかさ」
もし、心以外のものを食べても腹が膨れていないのなら、無駄な時間を取らせたと謝罪したく、そう聞いてみた。
「いえ、人間の食事でも普通に満たされますよ、けれども私は驚かしてその心を食べるのに生き甲斐を感じてまして…えへへ」
ふむ、なるほど…
しかし見れば見るほど可愛い見た目をしている…
あの時は不意打ちでビビってしまったが、正体がわかってしまえばただ純粋に可愛いと感じてしまう、いや、不意打ちでも普通はビビらないくらい可愛いのでは?
「あ、そうだ、名乗るの忘れてたや、俺の名前はハル、好きに呼んでくれ」
ここで上の名前でなく下の名前だけ教えたのは、ただ可愛い女の子に下の名前で呼んでほしかっただけである
気持ち悪いね!!
「あの、そういえばご両親とかは…?もうお仕事とかから帰宅しても良い時間なのでは?」
「あぁ、もう居ないんだ」
「え…」
唖然とする小傘ちゃん
まぁ、当然な反応であろう
「色々あってね…居ないんだ」
小傘は何かマズイ事を聞いてしまったのでは、と少し俯く
あちゃあ…明るい話題につなげるのが下手だなぁ、俺…
「あの…ですね、一つお願いがあるんです。」
小傘ちゃんは顔を上げたが目は少し泳いでいる様子
「なんだい?」
「迷惑でなければでいいんですが…ハルさんのお家に住ませて頂くことは可能でしょうか!!」
あまりにも唐突である
「な、なんで??」
そりゃ俺も疑問になる
「その…変と思ってたのに私を拾ってくれたし…食事もご馳走して頂いたし…私としては恩返しがしたいんです!家賃は払います!家事もします!出来ることならなんでもしますから!」
ふむ、困ったな…
しかし…そうか
唐傘お化けは人に捨てられた傘に取り憑いた霊とかなんやら聞くしな…
家もなければ身寄りもないんだろうな…仕方ない
「わかった…それじゃあ、俺からもよろしく頼みます!」
俺は深々と頭を下げてお願いした。
「あわわ…私からお願いしたんですからハルさんはそこまで頭をお下げにならなくていいんですよ!?」
「いや…俺も寂しかったからありがたいよ…ありがとうね」
俺だって、こんな可愛い子が同居してくれるのなら感謝するし
寂しくなくなるもんだ。
「ふふん、このわちき多々良小傘にかかればどんな家事でもやり遂げます!!」
小傘ちゃんはとっても元気になった。
その様子を見て俺はホッとした。
「これからお願いしますね!旦那様!」
へ?
あれ、おかしいなそんなプレイだったかしら?????
「あの!?小傘ちゃん!?なんで旦那様なのかな!?かな!?」
「そりゃあもう、わちきの自慢の旦那様ですから!」
エッヘン!と腕を組み誇らしげそうに言うのである。
君、今日が初対面じゃないか
ボケているのかガチなのかよく分からないが変わっている子であることには変わらないようだ
「じゃ、じゃあ俺は小傘って呼びますわ」
何をやっているんだ、俺は
「えへへ、よろしくお願いしますね!旦那様!」
「お、おう」
なんとまぁ、調子に乗りやすい子なのだか
「あ、あと時々で良いのでまた驚いてください!ご馳走になりますので!」
「食うな!!!!」
これから楽しくなりそうです。
今回はここまでです!
次回からは本格的にハルと小傘の同居生活が始まるのでご期待ください!!