虹彩異色の妖怪少女   作:A.H

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前回に引き続きよろしくお願いします!
今回はちょっとしたトラブルが起こります。
その攻略がこの先に色々繋がっていく予定です!
では第6話、お楽しみください!


第6話〜唐傘コンプレックス〜

雷と美少女の組み合わせで泡を吹いた俺

なんとも滑稽な話である、まぁ彼女単体で驚くより何百倍もマシではあるが結果として驚いたのでなんの改変も出来なかった。

「なるほど、よく分からぬままこの世界に来たが運良く君は食事と宿にありつけたという事か」

彼女はコクリと頷く

「本当に感謝してます。旦那様がいなきゃ私のたれ死んでたかも…いや、飢えくらいで死なないかわちき妖怪だし」

小傘は飢えの恐怖に震え少し顔を下げたのだが、やっぱり違うとすぐに顔を上げた。

なんとまぁ切り替えが早い子なんだろうか。

とまぁそんなことを思いながら俺はズズっと熱いお茶を飲む

「ん…」

小傘が先程の寝起き騒動のお詫びとしてお茶を注いでくれたのだがこれがなかなか美味いのだ。

「小傘、君なかなかお茶を淹れるの上手いじゃないか、感心したぞ。」

「そうですか!?」と小傘は両掌をその場でパチンと合わせて嬉しそうにニッコリと笑った。

この子には色々な才能がありそうだ、少しずつ様子を見ていくとしよう

あ、そうだ

「小傘、今日さなんかすることあるか?」

「え? うーん、まだこの世界に来て間もないですし旦那様のお家に泊めて頂いて1日目…私は何をしていいやら分かりません。」

そっか、そうだよな

「ならさ、今日俺と散歩でもしないか?」

「散歩ですか?」

今日は休日である土曜日、学校もないので買い物ついでに小傘にこの世界について色々教えていきたいものだ。

「で、でもぉ…わちき目立ちません?」

小傘は自分の服を少し引っ張りながら確認している

服は俺のを貸すとして、小傘の履物は下駄、それに加えて両目の色は違う。

「確かに目立つな…まぁ靴は慣れないかもしれないが俺が昔履いてたやつを貸すよ、後は……そうだな帽子を貸してあげよう、それで顔をあまり見られないようにしよう。」

「分かりました!」

 

15分後…

 

「お待たせしました〜」

俺が玄関で待っていると廊下の方から小傘がパタパタとこっちに走ってきた。どうやら着替え終えたようだ

どれどれ、ふむ良いじゃないか

俺のお古を貸したのでボーイッシュな格好になっているのだが充分良いじゃ…ん?

彼女は例のアレを持ってきていた。そう、ナスみたいなアレ

「君、その傘持っていくのか?」

俺は苦笑いしながらそう聞いた。

「え?持っていきますよ〜私の半身なんですから!この子と私はいつも一緒ですよ!」

小傘はなんの問題も無さそうに言う

半身の傘の目もどこか自信に満ちているように見える

「で、でもそれ…周りから色々言われるのかにしてたんじゃ…」

幻想郷で傘について色々言われて落ち込んでいた話を先程聞いたばかりなのだが、その考えがどっかに行ってしまったのか平気な様子なのだ。

「気にしてましたよ?でもこの世界の人間の方々はもしかしたらそんなこと言わないかもしれないと思って!」

「え?…ん、まぁ…ん?」

もう分からん(

 

それからしばらく歩いて

「何アレ〜」

「変なの〜」

「お母さん〜ナスみたいだよ〜」

すれ違いざまに様々な人がいろんな反応をしてくる

うん、そりゃ目立つよな

最初止めようと思ったが彼女の半身でもあるんだから離れたくないだろうし、傘を馬鹿にされるのを克服しようとしている彼女なりの考えに文句を言いたくはないし…

この状況にどう思っているのかとチラリと彼女の方を見る

「はぅ〜…/////」

帽子を深々と被っているが耳まで赤くなっているのがわかる

「だ、大丈夫?」

ブンブンと首を横に振る

だよなぁ…

「な、なぁ小傘…やっぱりその傘家に置いてった方が…」

「旦那様までこの傘を!? 」

彼女はやはり泣いていた

「だって…恥ずかしいだろ? 」

「うぅ…」

彼女はしばらく黙り込んでから

「やっぱりわちきの傘なんて変なんですよ!わぁぁぁん!!」

小傘はそのまま走って行ってしまった。

「お、おい!小傘!」

聞こえていただろうが振り返らずそのまま行ってしまったので俺はそのまま小傘を追いかけた。

 

く、くそぉ…

俺は彼女を見失ってしまった。

追いかけていたのだが姿を消してしまったのだ、妖怪特有の行動なのか分からないが離れるのはマズイ。

早く探さなければ…

「お〜い!小傘ぁ!どこだ〜!」

警察に相談したいところだがどういう関係か説明するのも複雑で面倒だ

これは自力で探すしかない。

彼女なりのコンプレックスなのは分かるが、これをどのように解決していくかは彼女次第だ。だが、俺が干渉してはいけないということはなかろう

これは俺の意思、俺の決断だ。彼女を助けたいと思った以上俺は放っておかない。

彼女の悩み…それはあの傘だ、だが傘と彼女は常に一緒にいなければならない存在だ。人間が使う傘のように買い換えた方が良いだとか置いてけとかいう考えは愚行だ。俺は馬鹿な事を言ってしまったな…

彼女が行きそうなところ…とりあえずあそこだな

俺は小傘と出会ったあの小屋の裏にまた彼女がいるんではないかと思い

向かった。だが、彼女はいなかった…

「くそぉ…どこだよ…」

俺が頭を掻いて悩んでいると

「お困りかい?」

と声をかけられた。その方に顔を向けると

7、80代くらいの老婆がそこにいた。

「え、あぁ、はい…お困りです。」

「だろうねぇ、顔に書いてるよ」

老婆はヒッヒッヒと笑う、小傘よりよっぽど妖怪っぽいのだが

「あの…あなたは?」

「わたしゃここに住んでるものだよ」

と、老婆は小屋の方に顔を向ける

え?この小屋に住んでる?てか、人住んでたのか…

「そ、そうなんですか…」

なんとまぁ怪しい老婆である。

「アンタの探してるもんの気持ちになりな」

「え?」

この人、何で悩んでるのか分かっているのか?気持ちと言ったぞ、つまり人と理解している、まぁ妖怪だけど

「その子がどんな子なのかその気持ちをどんな奴に伝えたいのか、それがわかれば探すのは簡単さ」

何者だ、このばあさん…全部お見通しじゃないか…

「どんな子で…その気持ちを…」

小傘は…そうか!

「わかりました!ありがとうございます!」

老婆はニタリと笑った。

「もっとちゃんとしな、あの子にはアンタが必要だよ」

「は、はい!」

俺の何が小傘に必要なのかよく分からないが俺は小傘がいると思われるある場所に向かう事にした。




今回はどうだったでしょうか?
話の中に出てきた謎の人物はそのうちわかります。
皆さんは小傘がどこに向かったか分かったでしょうか?
では今回はここまで、次回もよろしくお願いします!
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