部屋に戻って
ハヤテにもう出てきていいよ、と伝えてもらう
「…もう大丈夫…なの?」
「また来なければ、な…
エターナルメモリの適合者としてこのメモリの管理はやってもらいたかったが、本人側が危ないんじゃ仕方ない、俺がもらっていくよ」
「いいわよ、別にそこまで必要なわけじゃ無いし、持っているだけで能力の制御が少し楽になるってだけのものでしょ?」
「…そんな風な機能まであったのか」
どうも認識に食い違いがあるようだ
これは正さなくては
「コイツの本来の使い方は…」
『eternal』
「変身!」
起動したメモリを首に刺して
ドーパント体に変身する
「こうやって使うんだ」
燃え尽きた灰のような白い体
黄金色の目、頭に冠された
Eを倒したような形
手足は赤く燃えている
この姿はエターナルドーパント通常形態
別名レッドフレア
不完全体ではなく、あくまでこれが普通の状態、これに対して
大道克巳が驚異的な適合率を発揮して完全な状態のメモリを行使し、メモリの最奥の力を発現した形態が
エターナル極限形態、ブルーフレアである
まぁ、単体出力高すぎな感は否めないが
「これでわかったかな?」
変身を解除してメモリを取り出し
エターナルエッジを作ってもらうことを考えるのだが、リバイブクローを作ってもらった直後にそれは無いか、と思い直す
いずれ作ってもらうつもりだが
「…やっぱり持っているのが怖くなったわ」
「俺よりお前の方が力を引き出せるはずだけどね、まぁ使わずに済むなら、そちらの方がよほど良い」
そもそも、運命的に使わざるを得なくなるのがT2ガイアメモリなんだけど、な
「…もう良い時間だ、子供は就寝だよ」
「子供じゃないわ、もう13よ」
「十分子供だ、俺は22」
「なによ、そのくらい誤差じゃない!」
「…そっか、この都市って寿命無限なんだっけ?」
それじゃあ加算的な意味での年齢に意味はないか
「年上なんて100年生きてから言えって言われてるのよ!」
「…はいはい、よござんしょ
夕食にして、さっさと寝ようぜ
俺だって明日の予定があるんだから」
「…はぁ〜い」
俺はAクラスだからといって軍給がそこまで高いわけではない、せいぜい普通に生活して奥さんを養って子供を養育するのに節約すればいける程度だ
今は永琳+ハヤテと俺で結構一杯状態である
この少女、輝夜もそこそこの金がかかるだろうし…どうするかぁ
良いとこのお嬢だというし
良いものしかもらってないだろう
一等地の大屋敷とはいえ、
そこまで金があるわけではないのだ
わがままを言いだすのであれば即あの男に突き出すくらいせねばならない…まぁしばらくは俺が頑張ればいいか
俺はさっさと寝て、翌日に備えた
その後、なにやら姦しい声が聞こえたが
なにを言い合っていたのだろうか
「…いってくるよ」
「「いってらっしゃい」ませ」
二人してお見送りか…両手に花かね?
「馨、矢柄、美埜理」
「よっ!」「待ってました!」
「おはよう…です」
ある程度進んだ先で全員集合し、
庁舎へと向かった
「今日からは3日間!特訓コースだ!
4日目は哨戒任務!5日目から4日間特訓!これを繰り返す!」
《了解!》
みんなで反射的に返す
その後、地獄の特訓が始まった…
そして一月が経過し
「…任務もそろそろ慣れてきたか?」
「はい、隊長」
俺と隊長は軽く話しをしていた
「ん、このコーヒーうまいな…何処のだ?」
「普通の合成ですよ、温度調整管理を自分でやって自前で焙煎するだけです、あとは普通のコーヒーミルで挽いて淹れてるんですが」
「…一手間かけて、というやつか
確かにうまい、俺もやってみようか」
「なかなか慣れるのに時間がかかりますよ?」
「そこを理解してこそだろ?」
「その通りです」
ハハハハ!と笑い合いながら
突然拳が飛んでくる
「っ!」
ミラーメモリをコートの上から叩いて起動、瞬時に腰のスカルマグナムに装填、発動する
ミラーの物理抵抗が拳を弾き飛ばし
「
吟薇が操る炎が俺を煽り
『scull』
「
ミラーシールドに防がれる
「うん、初動は完璧だな!」
「…常在戦場って言ったところで
24時間いつでも攻撃を受けられるようにするってさぁ…この訓練なんかおかしくない?」
「…おかしいとは思うけど、まぁ
合理的な感じはする」
「なかなか上手く対応できるようになったじゃないか」
「そのお褒めの言葉はあんまり嬉しくないですよ….全く」
自分でも完璧な対応だとは思うが
「……っ!レーダーに感あり!
第53
美埜理の叫び声とともに
全員が戦闘態勢に戻り
「隊長!先行許可を!」
「許可する!荒川行けっ!」
一声と共に、馨は空を飛んで空を踏み
加速して行く
「行くわよ…フッ!」
続いて美埜理と吟薇も加速
こちらは跳躍と疾走で現場へ向かう
「加速法…縮地!」
「神仙歩、瞬空!」
全く異なる歩法、しかし起きる現象は同じ
共に加速して移動する
そして、わずか90秒後、
第一小隊は現場に到着した