現在アリーナではクラス代表戦が行われているが龍姫達は周囲の警戒を怠ることなく観戦していたのであった。
異世界人である龍姫達はこの世界では場違いまたは遺物かもしれないが、事の発端が天界並びに幻想郷からの「ISとアリスギアはどっちが強いのかという素朴な疑問」で通わされているのだが。
そんなことは置いておいて、龍姫達は何者かが近づいてくる気配を感じ取り、念話で通信を繋いだのだ。
【みんな、各自、準備出来てる?】
【もちろん‼】
【いつでも動けるよ‼】
【さぁ、わたくしを楽しませてくださいませ】
【魔女の能力、思い知りなさい】
【行動可能】
龍姫達は各自で決めたアリーナ内の配置についた。
一方アリーナ上空では、
「当たれぇえぇ‼」
「アンタ、いい加減にしなさい、クラス代表決定戦で龍姫に完膚無きまでに叩きのめされたの忘れてるんじゃないかしら?」
「(どうした、一夏、おまえなら、できるだろ)」
優先権を鈴音が獲得している状態で只がむしゃらにしか振り回さない「雪片」で斬りかかった一夏に対して、もう既に愛想が尽きたと言った感じで双刃刀を振り回す鈴音を管制室から見た織斑千冬は呆然としていたのだ。
「ドカ~ン‼」
「何が起きた‼?」
「システムダウン! ダメです‼ 全てにオールロックされています‼」
「何者かが襲撃してきた模様です‼」
突然(龍姫達は予測していたが)アリーナに未確認のISが襲撃してきたことでアリーナのシステムが全て制御不能に陥りパニックになっていたのだ。
【さてと、アノネデス、お願い‼】
【了解よ‼】
星龍が念話で超神次元ゲイムギョウ界に居るアノネデスにロックを解除するように指示すると、
「そんな‼?」
「どうした‼」
「ダウンしていたシステムが全てオールグリーンになってるんです‼」
「(どういうことだ、この騒ぎを起こしている束がわざわざこんな敵に塩を送る事をしないはずだ)」
アリーナのシステムが全てハッキングから解除されて全ての出入り口に人が殺到してしまったがなんとか避難出来ている状態になったのだ。
織斑千冬は襲撃犯が篠ノ之束であることは間違いないと確信していたがその篠ノ之束がシステムを奪ってまで襲撃して敢て解除するということをするかと言うと答えはNOである。
「さてと、あまり使いたくないけど」
「その能力、使えたな」
「うん、行って参る‼」
龍姫がどさくさに紛れてアリーナ全体にだけにラーニング能力で修得した時を止める能力で自分達以外の時を止めて龍姫は久しぶりの神姫姿になり襲撃したISの元へ向かって行ったのであった。