緑の粒子を纏う猫   作:trois

3 / 5
どうも皆さん、コンテンダーのスキンガチャで3万ほど溶かしたtroisです。

今までのゲーム仲間が言っていた『ゲームは沼』の意味がようやくわかりましたw
皆さんはゲットできたでしょうか?




存在未確定

あの邂逅から2週間

 

俺は攻撃機を墜とした後、グリフィンの増援部隊に彼女らを引き渡した。

 

引き渡す際に例の緑色の髪の少女は「また会えるかな?」と照れた表情で聞いてきたので「縁があれば何処かで会えるさ。」と言っておいた。

 

()()()()()()()()()()()()()()も増える。

また会う日まで生き残っていると良いが。

 

救助部隊と一悶着あった。まぁそんなに大した事ではなかったから良かったが。

 

ヘッドパーツが少し損傷した。何があったって?大口径ライフルで狙撃されただけさ。

 

事の経緯はこうだ。

 

救援部隊が急いで駆けつける。→ぼろぼろの味方の前に黒いナニかが居る。→分隊長が味方が襲われていると勘違いしてIWS2000に発砲を指示。→IWSが発砲、超小型APFSDSはプライマルアーマーで減衰するもヘッドパーツに被弾しセンサーの一部が損傷→救援部隊がこちらを攻撃しようとする→助けた彼女らが勘違いを指摘→和解完了

 

とこんな感じだ。OK?

 

 

 

 

 

今はEー06地区にある街の郊外にあるガレージ付きのコンクリート製の家を拠点としている。

 

救助部隊を通してグリフィンの上層部に、これから雇われる代わりに何処か拠点を提供してくれ…と頼んだ結果だったりする。

社長の髭親父は地味に迫力あった(小並感)

 

 

 

『…おはようございます。朝のニュースを始めます。』

小さい木製のテーブルに乗っていたラジオからニュースの声が聞こえてきた。

 

それに耳を傾けながら、安く入手できる粉末コーヒーをお湯に混ぜて、ちびちびと飲む。

「……クソ不味い…」

お世辞にも旨いとは言えない味だ。

 

『本日未明、大手企業のキサラギコーポレーションの所属の研究所が……』

『一部の研究結果が破壊されたと……』

『もし現場付近にて巨大生物を目撃した際には…』

 

………ん?気のせいだろうか?変態企業の名前が聞こえたような…

 

 

 

合成のクソ不味い粉末コーヒーを流し込むように飲み時計を見ると、そろそろ仕事の時間だ。ディスプレイの電源を付けパイロットスーツに着替えておく。

 

 

 

 

 

『作戦を説明する。』

 

ディスプレイに映された映像には灰色の髪で眼鏡をした、グリフィンの真っ赤な制服をピッチリと着こんでいるいかにも頭の堅そうな女性、名前をヘリアントス上級代行官と言う。

 

 

とある情報によると合コン30連敗らしく、傷心中らしいが公私の区別はしっかり出来る人物のようだ。

 

『今、失礼なことを考えなかったか?』

…バレてら。

冷や汗が出るがポーカーフェイスを意識して受け答えする。

 

「何の事です?そんな(合コン30連敗な)事は考えて無いです。それよりミッションの説明をお願いします。」

 

ため息を吐きながらぶつぶつと小声で「何で二次会にも…」とか「何故一人も声を…」等とぶつぶつ言っていた。いや、あんたの自己紹介のやり方が不味いんだって。

 

 

『はぁ、今回の作戦目標は敵地に存在する、鉄血の重要な情報を記録している端末の回収だ。

現在、その端末は同じく鉄血に包囲されている人形達が確保しており防衛に当たっている』

 

「端末の回収ですか。了解した。」

 

『あぁ忘れる所だった。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。派手にやってくれ。』

 

弾薬費が向こう持ち、と言うことは…

 

「了解、だが良いのか?俺の弾薬費はグリフィンの先鋭部隊に比べて5倍以上になるが。」

 

()()()()()()()4()0()0()0()()()()()()()()()()()()()()7()0()0()0()()()()()()()()()

 

 

「承知の上だ。派手にやってもらって構わない。あぁ、社長からの伝言だが『()()』との事だ。」

 

その伝言を聞いて口角が持ち上がるのが自分でもわかった。

 

きっと獰猛な笑みを浮かべている事だろう。

 

ヘリアントス上級代行官は無表情で通信を切ろうとするが社長に伝言を頼む事にした。

 

「そうですか。あぁそうだ。こちらも社長に伝言があるんです。『これからも傭兵ストレイドをよろしく』と」

 

『あぁ伝えておこう…それではストレイド、よろしく頼んだぞ。』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

通信が切れたの言うのに、どういう訳か震えが止まらなかった。

 

自分の執務室の中でヘリアントスは震えていた。

嫌な汗が流れるのが自分でも良くわかった。

 

震えていた理由は他でもない。

 

最後に見せたあの獰猛な笑み、あの殺意が飽和したように柔和な気配がガラッと変わった。。

 

あの社長に「あの男はまるで≪獣≫のようだ。野放しにしておくには危険すぎる。」とまで言っていたが、成る程その通りだ。

 

あいつは危険だ。今の内に首輪を付けておく事に越したことはない。

 

そう思い私は未だに震える手で通信を入れる。

 

Callと言う文字が消え、Sound only の文字と共に女の声がスピーカーから出力された。

 

『何の用ですか?今忙しいんですけど。』

 

「あぁわかっている。今そちらに救援を向かわせた。お前達にはその山猫の監視を命ずる。」

 

『山猫…あぁ例の。了解です。』

 

「今回の任務の失敗は許されない。必ず生還してくれ。」

 

通信を切り、窓際に移動する。

そこから見えるのは青い空。

 

私は珍しいとだけ思い、執務に取り掛かった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

アリーヤのコックピット座る事5分ようやくお目当ての言葉が出てきた。

 

『お待たせしました。最適化、完了しました。』

 

今やっていたのはAMSとアリーヤとの接続の最適化だった。

 

これをやらないと時々操作にタイムラグが発生する。

もしクイックブーストの最中にそんな事が起こったら壁なり何なりに激突する事だろう。

そんな事にならないように入念にチェックをする。

 

「よし、機体損傷は?」

 

先の出来事の時、ヘッドパーツに直撃をくらって損傷した。

 

『ナノマシンにより完全に修復完了しております。』

 

………は?

 

「ナノマシン?そんなものまであるのか。」

 

『はい、崩壊液の逆崩壊技術を利用した多目的ナノマシンを本機は搭載しております。』

 

「何でもアリなんだな。崩壊液って。まぁ良いや。」

 

アリーヤを立たせガレージにぶつけないように注意しながら外に出て、ガレージから少し距離を取る。

 

天気は珍しく快晴。雲一つ無い空と言うのは、この汚染された世界では滅多に無い。

 

『システムチェック…オールグリーン。』

 

『ウェポンチェック…オールクリア』

 

 

『発進準備、完了』

 

AMSを通してブースターを点火、背部の装甲を展開する。

 

装甲から覗くのは圧倒的推進力を誇るオーバードブースター。

ジェネレーターからエネルギーを供給されたそれは、甲高い吸気音を迸らせ、点火されるのを今か今かと待ち望んでいる。

 

「ストレイド、アリーヤ 出撃する!」

 

『発進』

 

 

その瞬間、轟音と共に一瞬で音の壁を突破し山猫は空に飛び出す。

 

両手を前に突き出し、プライマルアーマーを馬上槍のように形状を変え、空気を切り裂きながら飛翔する。

 

目指すは鉄血の占拠地帯。そこに居る部隊を救う為に。

 

 

迷い猫はその時、一つの緑色の流れ星のように空を駆けた。

 

 

 

 

 

 




Px4ストームだけがゲット出来ない悲しみ。あると思います。

後方支援回して資材を貯めましょう。

感想、アドバイスなどどんどんお願いします。
次回をお楽しみに。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。