緑の粒子を纏う猫   作:trois

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…AC6はいつになったら来るのか…

ただ今現在、イベント周回中で心が折れかけてますw
このタイミングでの特異点は死ぬ気しかしないです…

というか…タイタンフォール2のせいで遅くなりました。
反省はしてますけど後悔はしてないです。


取りあえず皆様…お待たせいたしました。



救イノ銃口

ここは鉄血の支配地、ワタシ達は指揮官の命令で鉄血の重要データを入手し、脱出する方法を探している真っ最中だった。

 

鉄血の支配地と言うだけあって、攻撃が激しく弾薬自体が切れそうになっている。

 

「全くもう!あの無能はなに考えてんのよ!痛っ…」

 

私達もどうせ捨て駒でしかないのだろう。

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本当は、そんなに重要なデータで無いことはわかっていた。だけど、指揮権限を持つアイツに逆らうことは出来ない。

 

「損害も少しづつ出てきてるしな。うーん、どうしたもんかね。」

私はコンクリートのトーチカの中で我が半身を地べたに置き、自分も座り込んで最善の方法を考える。

 

最善は、今すぐここから脱出すべきだ。だが弾薬が圧倒的に足りない。

 

最初から充分な補給を受けられなかった。

ここまで持ったこと事態が奇跡と行って良い。

 

煤で汚れた髪の毛先を弄りながら考え込む。

どうした物かな…

出来るなら死にたくないな…

 

 

『AEK!不味いわ!』

 

無線の相手はトーチカ周辺を哨戒していたFALからだった。

 

やけに慌てている。

 

『良い?よく聞いて!今そっちに中隊規模のマンティコアが向かっているわ!私が足止めするから、あなた達は速く逃げなさい!』

 

「マンティコアだって!?一人じゃ無理だ!すぐに救援に行くから!」

 

マンティコアを例えるなら、装甲戦車のような物だ。

4足歩行で搭載した主砲で攻撃してくる厄介な敵であり、対戦車ライフルやマシンガンの徹甲弾による射撃が有効だ。

 

だが、もう徹甲弾の残弾が残り少ない。

 

もう100発あるかも怪しい所だ。

それでも仲間を見捨てるわけには行かない。

 

『良いから逃げなさい!もしやられてもバックアップがあるわ!だから速く!』

 

仕方なく撤退する事を仲間に伝え逃げようとした瞬間、ドンッという爆発音が聞こえ宙を舞っていた。

 

 

トーチカを破壊されたと気づいた時はもう遅かった。

私が運悪く吹き飛ばされた方向に居たのは、マンティコアだった。

 

迫り来る死の恐怖に目を瞑る。

 

(嫌だ!死にたくないない!)

 

人形にはバックアップがある。だけどそれは、そいつ本人に限りなく似た他人でしかない。

 

そんな仲間をたくさん見てきた。

 

 

「こっちを見ろ!この野郎!」

 

「虎の子を食らえ!」

 

 

他の仲間がマンティコアに向かって撃つも、装甲に弾かれるか、機能を停止させるには至らない。

 

(何で…まだ生きたい!)

 

マンティコアが砲撃せんとした瞬間、黒い何かが土煙を立てて地面に落ちてきた。

 

落下音と共に金属のひしゃげる音が響いた。

 

何が起こったのか土埃をじっと見つめていると土煙が消え、金のラインが走った黒が目に入った。

 

どうにか、間に合ったぞ…

 

聴こえてきたのは、聞き覚えのある声。

 

一部フレームが露出している黒いナニか。

 

一目見て、無い筈の心臓がドクンと跳ねた気がした。

 

「ストレイド…」

頭部のカメラアイが紅く輝き、蹂躙が始まった。

 

 

それはまるで、破壊を巻き散らかす漆黒の天使のようにマンティコアに等しく死を与える。

 

ストレイドはまず、AEKの近くに居たマンティコアに襲い掛かった。不幸にも一番最初に狙われたマンティコアはストレイドの右手に持ったライフルから放たれた銃弾によって装甲を抉り取られ、深刻なダメージを与えられ機能を停止した。

 

続けてミサイルの変わりに積んでいた巨大なスナイパーライフル(このサイズだとスナイパーキャノンだろうか)を展開し味方を狙っていたマンティコアに向けて発射する。

超高速で銃口から飛び出した銃弾は、マンティコアの装甲を抉りながら貫通し、後ろの巨木に大穴を穿った。

 

そのままストレイドは速度を殺さずに脚部で地を蹴り宙へ躍り出る。ブースターを一瞬だけ吹かし、その場で密集していた3体のマンティコアに向かって榴弾砲を放ち、榴弾が命中するのを確認することなく、速く動きだしながら装甲がスライドして展開、緑色が爆ぜ2体が巻き込まれた。

 

残った一体に向かって真っ正面から突撃し、激突。

金属がひしゃげる嫌な音と共に巨大な金属のスクラップと化したマンティコアだった物

 

おそらく猛烈な速度で蹴り飛ばしたのだろう。残骸が数メートルも吹き飛ばされている。

 

 

あっという間にマンティコアをスクラップにしたストレイドを見て、スコーピオン達は銃口を向けていたので、味方だと言うことを伝え銃口を下げさせる。

 

 

蹴り飛ばしたマンティコアで最後だったようで、ものの2分足らずで全てがスクラップになった。

 

『よう、バルソク。大丈夫か?』

 

死を待つだけだった私を助け出してくれた、彼の声を聞き間違えることはない。

 

彼が、『ストレイド』がそこに居た。

 

 

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「あー…もしもしヘリアンさん?例の部隊は無事です。はい、彼が間に合いました。」

 

『ーーーーーーーーーー?』

 

「はい、やはりB-02地区の指揮官は…」

 

『ーーーーーーーーーー。…ーーーーーーーーー?』

 

「ええ、彼になってもらうのが一番手っ取り早いです。傭兵稼業の指揮官。いい響きだと思いませんか?」

 

その瞳が見つめる先には、指揮官に銃口を突き付けたストレイドの姿があった。

 

 

 





感想やアドバイス、ネタ提供など待ってます。
よろしくお願いします。

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