久しぶり、グムリンダ・グラシャラボラスです。
弟のゼファードルがやんちゃ過ぎて迷惑している10歳です。
悪魔の駒について説明しよう。
三大勢力の戦争で大きく人数を減らした上級悪魔たちがチェスの特性を取り入れた少数精鋭の制度で、現在の悪魔で3人しかいない「超越者」で現在の魔王の1人のアジェカ・ベルゼブブ様が開発した物。軍団を持つ代わりに「駒」として少数の下僕悪魔に強大な力を分け与え、悪魔以外の種族に使用した場合は対象が「転生悪魔」と呼ばれるようになる。
それで悪魔の駒は、女王、僧侶、戦車、騎士、兵士の五種類で、それぞれ1、2、2、2、8個でワンセットとなる。
兵士の駒は、通常だと特に能力を持たない最弱の駒。王が「敵の陣地」と認めた場所では「王」以外の駒全てに昇格し、能力を使用することのできる「プロモーション」という特性を持ち、欠かすことのできない大切な駒。駒価値は1。
僧侶の駒は、魔力の底上げという特性を持つ。ウィザードタイプを転生させるのによく用いられる。駒価値は3。
騎士の駒は、速度の上昇という特性を持つ。騎士や剣士のように武器を用いて戦う者を転生させるのによく用いられる。また、「王」の護衛を任されることが多いため、眷属の中で女王の次に多忙なことが多い。駒価値は3。
戦車の駒は、攻撃力・防御力の上昇という特性を持つ。肉体を武器とする格闘家などの転生させるのによく用いられる。また、価値が高く他の駒で転生できなかった者を転生させるのにも使用される。「王」と位置を入れ替える「キャスリング」という特殊能力を持つ。駒価値は5。
女王の駒は、「兵士」、「僧侶」、「騎士」、「戦車」の全ての駒特性を兼ね備えた最強の駒。しかし、各能力に特化している他の駒とは違い、得手不得手に関係なく能力が上昇するため使いこなすのは難しく、得手の能力以外はあまり使われず無意味と化すことが多い。多くの場合、「王」の最も信頼する腹心から選出されるため、眷属の中で最も多く役目が割り振られる。駒価値は9。
これらの駒の他に、本来なら複数の駒を使うであろう資質を宿した転生体を1つの駒で済ませることのできる特異な駒、特異の駒がある。
この駒は誰しもに現れる駒ではなく、稀に出てくる希少価値の高い駒。
後、表には流通していないが「王の駒」というものもある。これは、レーティングゲームの闇に繋がるもので存在を知り、調べるとゲームの運営を行う上層部の悪魔たちに殺される、そんな代物だ。原作でも皇帝ディハウザー・ベリアルの従妹であるクレーリア・ベリアルが教会の戦士である八重垣正臣と恋をした、という理由で粛清されていたが、真の理由は「王の駒」の存在を知り、調べてスキャンダルを握ったこと。その後、皇帝ディハウザー・ベリアルが冥界全土にその事実を公表することによって混乱が起き、そしてゲームの運営を行う上層部の悪魔たちはバアル家をスクープゴートとして難を逃れようとするなどクズの片鱗を見してくれた。
閑話休題
「王の駒」は、単純な強化の特性を持つ。但し、少なくとも10倍から100倍以上の強化で、才能の無い者でもこの駒を使用すると最上級悪魔や魔王級の力を手にすることが出来る。しかし、あまりに強すぎる者や特異な能力を持つ者が使用するとオーバーフローして命の危険が生じる欠陥が存在する。
そのため、使用を禁止されているが、大半の「王の駒」をゲームの運営を行う上層部の悪魔たちに奪われており、レーティングゲームの純血悪魔のトップランカーの一部に与えるなどの不正に使用されている。「王の駒」は唯一製造法を知るアジェカ・ベルゼブブ様が製造を初期ロットのタイミングで辞めているため、これ以上増えることはなく、またアジェカ・ベルゼブブ様が駒の回収を進めている。上手くはいっていないようだが。
因みに僕は知識を披露するつもりは基本的にない。
僕の目標は生きること。そのために体力を付け、魔力操作の修練を続けている。今では並の上級悪魔では簡単に倒されるようなことはないだろう。
それぐらい鍛えた。
僕の目標は横に置いておくとしよう。
悪魔の駒の話をしたのは、それを貰ったからだ。
その中で特異の駒はなかった。当然といえば当然だ。稀に出てくる希少価値の高い駒だ。主要人物どころか原作で名前しか出てないグムリンダ・グラシャラボスが有するはずがない。
自分で言っておきながら少し凹む。
……さて、気分を切り替えて悪魔の駒で眷属(にしたい)候補の元に向かおう。彼らを眷属にすることが生きるために、そしてグラシャボス領をより良いものに繋がると信じて。