それとオリ人形(男性)=主人公
大陸鯖のネタバレ
以上の二つ要素がが嫌な方はバックしてください
それでもいいと思う方は本編へどうぞ
ツクモは未だ前線へ進めず、基地で床を磨く
この世界はとある7人の中学生によって破滅の歴史を歩んだと聞いた時は非常に陰鬱な気分になった。彼らの子供故の好奇心で全世界が下手すれば、世界中が核兵器よりも恐ろしいコーラップスで汚染され、更に核戦争で人類はその数を大きく減らしてしまった
「歴史の分岐点の切り替えるレバーは誰でも動かす事が出来る。ワシらが住む世界は彼らが分岐点のレバーを動かした結果というだけの話じゃよ」
爺ちゃんはそう言ったけど、僕はどこか虚しさを感じずにられなかった。
「彼らが歴史の分岐点を間違えなければ……今頃は、どんな世界になっていたのだろう……そんなことよりも仕事をしなきゃ」
俺は手にしたモップをバケツに入った水で薄めた洗剤液に浸し、エントランスの床を磨き始める。俺の職場は、PMCグリフィン&クルーガー社――通称G&K社、より正確に言うとF02地区に存在するグリフィンの前線基地の保全管理員……簡単にいうと基地建屋の清掃等雑用係である。本来ならこんな雑用同然の仕事なんてやりたくもないけど……ここでは指揮官の命令が絶対だ
「せめて俺の「半身」だけでも返してくれてもいいじゃないか」
けど、いくらボヤいたところでぶ……指揮官が心変わりするはずもないので、床掃除に集中しようとした時、後ろから誰かの気配を感じ振り返った。そこには50代後半くらいの臙脂色の制服――グリフィンの制服を着こんだ男性が立っていた。
身長は俺の首辺りしかないが、彼の顔に深く刻まれたシワや鋭い目は彼の身長に関係なく威圧感を感じさせる。僕は彼が若いころは正規軍かPMCに所属していた兵士ではなのかと考えていると彼は僕の顔を興味深そうに見ながら、声をかけた
「失礼だが……君は人形かね?」
「はい、そうですが」
彼の質問に頷くと彼は納得したのか言葉を続けた
「いや、この基地には指揮官以外は自律人形ばかりで指揮官以外の人間に会えたとおもったんだがね……この基地は指揮官以外は人形しかいないのか」
「すいませんね……ここの指揮官は人間よりも人形の方が好みの人なんですよ」
「そうか、仕事の邪魔をしてすまんな」
彼は笑みを浮かべると出入り口の方へ歩いて行き、僕は彼が建屋から出ていくまでその後ろ姿を眺めた
そう、僕は人間じゃない第二世代型I.O.P社製(と言っても半分疑問符がつくが)戦術人形の一体で名前はツクモ。
より正確に言うと民間人形から戦闘用に改装された戦術人形だ。
グリフィンに所属する戦術人形の例にもれず、戦術人形として名前はあるが今の自分には無用の長物でしかなく、同僚達には改名前の名であるツクモと名乗っている。
そもそも本来なら他の戦術人形(俺以外全員女性ばかりだが)と同様に前線部隊に配属させるはずだった
けど、ここに着任してすぐに、今の雑用係を命じられたのだ。その理由が作戦部隊は女性型の人形しか配属を許されないとか。その理屈が通るなら、本部が戦術人形に改装する許可を出さないはずだ……明らかに指揮官が男性型である俺を指揮下に入れたくないだけなのは明白だった。
僕がすぐに抗議した瞬間、俺の顔面に右をストレートを叩き込まれた。
そして、間を入れずに俺の身体は何度も殴ったり蹴ったり、踏みつけられた。これが人間なら背後から撃たれてもおかしくないが、俺は人形なので指揮官に逆らえず、抵抗することすらできなかった
その後、奴は自分の副官である人形に命じて、俺の半身ともいえる愛銃を没収したのだ。ちなみにその副官である緑髪の戦術人形を俺が暴行を受ける様子を恍惚の表情で見ていた……緑髪の女は変態というのは正しかった。
袋叩きにされ、愛銃まで取り上げられた俺に、抗議する気力は完全に消え失せてしまった。そして、今の保全管理員という名の雑用係の立場に甘んじるしかなかった……今、考えただけでも悔しくなる
「ここが終わったら、次は食堂か……はぁ」
俺はため息をついてから、俺はエントランスの床掃除を続ける。いつか、半身である愛銃と共に前線へ行ける日を夢見てながら……まぁ、人形である俺は夢を見る事ができないが
けど、名も知らぬ彼と出会った事で僕の運命が動き出していた事に僕はまだ、気づかなかった。半年後に多くの人形と人間達の運命を変えたあの事件が起こる事も……その時が彼女との最初の出会いになることも予想が付かなかった
主人公のツクモの愛銃の正体や出自については後々語られる予定です
敢えてヒントを言うなら、「ツクモはとある戦術人形の弟分」
後、作中に出た指揮官の副官もすでに実装済みの人形です(ちょっとキャラ崩壊気味かも)
彼女の正体のヒントは……彼女は星4の人形です
最後にこのSS原作に準拠した世界線として描写する予定です