MALE DOLLS   作:ガンアーク弐式

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番外編時空の執筆やテイコ○ペンギンやヤ○ミナ等の動画の視聴で遅くなりました

さて、今回は第二章最終話です

ついに番外編時空では当然のように登場するBB小隊結成の瞬間がやってきます

そして、最後には本編時空での鍵を握るキャラも……


Ready FOB S07

SDMRとリーがやってきてから、一ヵ月くらいが経ったある時、俺とM14さんはL85A1さんから相談があると言われて、未使用の一角へ呼び出されたが…手bb

 

「え~と、ここで喫茶店を開きたい?」

「はい~グリフィンに入る前はこれでも喫茶店の従業員をしていてね~紅茶はお客様から大好評だったのよ~」

「つまり、指揮官に喫茶店を開く許可が欲しいという事ね」

 

俺とM14さんはL85A1さんの提案を聞いて、お互いの顔を見合った

確かに、S07前線基地は未使用の区画がいくつかあり、喫茶店として利用するには十分な広さと施設を兼ね揃えた区画もいくつかあるし、指揮官もダメとは言わないかもしれない

M14さんも同じ考えなのか、少し考えてから頷いた

 

「一応頼んでみるけど……指揮官が駄目と言ったら諦めてね」

「は~い、じゃあよろしくおねがいします。副官ちゃん」

「副官ちゃんって……恥ずかしいですよ」

 

M14さんはL85A1さんの褒め台詞に顔を赤面させ、恥ずかしそうにするのを見て、俺は笑みを浮かべる

指揮官の副官に任命させられるということは、指揮官にとって信用出来る人形であると認められた証で、戦術人形達からすればこれほどうれしい事はないと思う

実際、彼女が指揮官から副官を命じられた時は指揮官に飛びつくほど喜んでいたのを俺は見ている

 

「じゃあ、指揮官に喫茶店の件を……」

 

M14さんが指令室へ向かうとした瞬間、天井のスピーカーから指揮官の声が室内に響き割った

 

『S07基地内に待機中の戦術人形達へ重要な発表があるので、総員ミーティングルームへ集まれ』

「重要な発表?なんのことだろう?」

「きっといい事に違いないわ~さぁ、行きましょう」

「いい事……なのかな?」

 

L85A1さんの緩い感じにに俺とM14さんはちょっと言葉に詰まったが、指揮官を待たせるわけにいかないので俺達三人でミーティングルームへ向かう事にした

 

 

――――――――――――――――

 

俺達がミーティングルームに入るとパトロールから帰ってきたばかりのMP5ちゃんとガバメントさんを含めたS07前線基地に所属する戦術人形達がミーティングルームに並べられた椅子に腰を下ろしていた

俺達も開いている席に腰をかけた。俺の左側にはパラちゃん、反対側に俺よりも先にミーティングルームにいたリーが座っていた

 

「M16A4達が最後だけど、なんかあったの?」

「いや、L85A1さんから喫茶店を開きたいと相談をうけましてね」

「L85A1さんの淹れる紅茶美味しいよね……あ、指揮官が来たよ」

「あ……でも、後ろの人は誰でしょうか?」

 

グリフィンの制服に袖を通した指揮官が見知らぬ女性と共に入ってきた。

彼女は30代半ばのウェーブがかった茶髪が印象の大人しそうな女性で、俺達に向けて静かに笑みを向けていた。正直な話、ちょっと老けているようにも見えるような気も

 

そして、皆もの同じ事を考えていたのか、ミーティングルーム中からざわめき声が聞こえるも指揮官はそれらを静止させるかの如く、話を切り出した

 

「皆、よく集まってもらった。これから二つ大事な事を伝えるからよく聞いてくれ」

 

指揮官の言葉でざわめき声は消え、ミーティングルーム内に数秒間の沈黙が流れた後で、指揮官は言葉を続けた

 

「まずは、我らがS07前線基地にグリフィン本社から後方幕僚が着任することになった……マギー、彼らが私の部下達だ」

「皆さん、グリフィン本社から後方幕僚として着任するなったマグノリア・テレサ・ファンション、マギーと呼んでください」

「これから彼女が基地との連絡や補給物資等の補給、基地内での雑事等を彼女が……」

 

指揮官は淡々とそして、疲れた表情で後方幕僚としてやってきたおばさんことマグノリアさんの紹介を進めていると隣に座っていたリーが俺に耳打ちする

 

「M16A4、あのオバサン、すごく優しそう人だね」

「そうだね……それに()()()()と経験豊富そうだ」

 

俺が小声でリーと話しているのに気づいたのかと指揮官が最後にこう言った

 

「最後に言っておくがマギーの年齢をネタにからかうのは止めておけ。言いたければ、バックアップをしてからだ」

「まぁ、サクラちゃんたら……」

 

指揮官が真顔で話すのに対して、笑みを崩さず……かつ威圧感を醸し出すマギーさんに俺達は恐怖を感じ、何も言えなかった

リーに至っては顔面蒼白で口をパクパクさせていた

 

(あ……これ、冗談抜きでBBA扱いしたら、酷い目にあわされそうだな)

 

「みなさん、そんなに怖がらなくてもいいんですよ」

「いや、マギーさんから尋常じゃない物を感じたんですよ」

「皆も恐怖で声がでなかったんですよ」

「しきかんさん、マギーさんって何者なんですか~?」

 

先ほどと変わらずに穏やかな表情で話す彼女にみんながツッコミを入れる姿に指揮官さんは頭を押さえて、ため息一つ付いていた。指揮官さんもマギーさんのノリが苦手かもしれない

 

「まぁ、簡単に言うとグリフィンに入社する際に彼女の世話になった仲だ……次は、お前らにとって重要な事だ。しっかり聞け」

「重要な事ですか?」

「そう、前らの作戦行動に大きく関係すること……小隊編成についてだ」

 

指揮官はM14さんの質問に答えると二つ目の重大発表について語り始めた

 

「作戦開始前に基地の人形達から小隊員を選出していたが、今後は特定の戦術や状況に応じた専門の小隊を編成することになった……リー、どうした?」

「え~と、つまりどういうこと風に変わるんですか?」

 

リーが手を上げて質問すると指揮官の彼の質問に答えてくれた

 

指揮官が言うには、戦術や状況下に応じて特定の人形を小隊員に選出した部隊を編制することになるらしい

AR型とSMG型を中心した小隊編成とRF型とHG型を中心とする小隊編成では取るべき戦術や役割が全く違う。前者は弾幕射撃や突撃戦、後者は前者に対する支援射撃や狙撃戦と言う具合に

 

つまり、特定の人形で構成された小隊を編成し、その上で出撃させる部隊を選ぶ方式に変えるという事らしい

 

「といってもこれから言う編成はあくまでも基本編成だ。戦場の状況や敵の編成次第では他の専門小隊との混成編成になることもある……」

「つまり、本部の戦術人形小隊のように専門小隊の特定の人形が小隊員となるとは限らないと言う事ですか?」

 

パラちゃんが急に手を上げて疑問を指揮官に ぶつけると彼女はうなずいてからにヤリと笑った

 

「そう、専門小隊を基地内に作るだけで、基本はG01前線基地でのやり方と同じだ」

「じゃあ、指揮官さんは専門小隊を選出するメンバーを決めているんですか?」

 

 

指揮官さんの説明は終わると同時にMp5Fさんが声を上げると指揮官は頷いた

 

「あぁ……すでに一部隊分のメンバーと名前を決めている」

「ハニー、今からそれを発表してくれるのですね?」

「ガバメントの言う通りだ。それを今から発表する……よく聞け」

 

指揮官は一息つくとミーティングルーム内に響くように叫んだ

 

Blade Blossom(刃の花)小隊名小隊、通称BB小隊の隊長にM14、隊員にP228、MP5F,AUGパラ、M16A4をそれぞれ任命する!!」

「はい、指揮官の期待に応えて見せます!!」

 

M14さんの返事と共に俺を含めた任命された人形達は無言で立ちあがり、敬礼をする

そして、G01前線基地だった時は一緒になることが多かったM14さんと組めたことは嬉しかった

 

(M14さんとまた一緒の小隊で戦えるのか……)

 

俺がちょっとした感傷に浸っている間にも指揮官は新しく作った小隊について説明を続けていた

 

「この小隊はTVRチーム所属の戦術人形の実験部隊も兼ねている。期待しているぞ……おまえら」

「はい、指揮官!!」

 

 

指揮官のその言葉が過酷な運命へ向かうための号砲になる事を俺はまだ、気づく事すらできなかった

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

S07前線基地で新設部隊の発表が行われていた頃、某所の廃工場内で黒いフードを着ていた女性いや、死人のように青白い肌と人形はジャンク屋から強奪したコンテナの中に納まっていたそれを忌々しそうにみていた

 

「これが探し求めていた箱の中身だと……ふざけやがって!!!

 

彼女が怒気を込めて吐き捨てる視線の先、コンテナの中に入っていた物……ブラック片や鉄屑等厚手の布等で包んだ物をコンテナごと蹴り飛ばす

床に中身をぶちまけながら転がるコンテナを少しの間、見てから後ろを振り返る

そして、彼女の視線に入った柱に寄りかかる黒いジャンバースカートを身に着けた妙齢の人形にこう言った

 

「おい、ネームレス……こんな屑鉄がお前の探し物じゃないよな?」

「勿論違うわよ、ハンター……すでに起動していたとなるとマズイ事になるわね」

 

深刻な表情を浮かべるネームレスと呼ばれたジャンバースカートが考え込む様子にハンターと呼ばれた人形は首を傾げた

 

「なぁ、いい加減教えてくれ……あの箱に入っていたモノはなんだ?」

 

ハンターの質問にネームレスは不愉快そうなに舌打ちをすると吐き捨てるようにいった

 

 

「……鉄血の社員共が残した最後の抵抗とも言うべきモノよ。下手をすれば、鉄血その物が壊滅させかねない存在よ」

 

 

それと同時刻

 

S07地区某所に存在するメメントス三番街上層部の街並みを一際高い高い場所から見下ろす者がいた

夜闇で姿はほとんど見る事ができないがネコを連想させるシルエットを浮かばせるソレ……箱に収められていたはずのモノは笑いを噛み殺しつつも耐え切れないと言わんばかりに機嫌よくこう言った

 

「あんな単純な電子錠で封じ込めるなんて……ワガハイを甘く見るなよ」

 

そして、笑みを浮かべていたソレの表情が不安と疑問を入り混じった顔に変わったと同時に小さくつぶやいた

 

「だが、ワガハイは何者なんだ。なぜ、鉄血工造のシステムへのアクセス権を持っているのだ?」

 

ソレはしばらくの間、自問自答をしつつ、音もなく夜の闇に姿を消していった




今回で第二章は終了です
そして、第三章ではついに原作開始です
ですが、直接的な関与はもう少し先で、第0章とほぼ同時期に別の場所で起こった出来事に結成されたばかりのBB小隊が遭遇します

一応、言っておきますがサクラ指揮官=原作指揮官じゃありません
強いているなら、404小隊に近い立ち位置で原作指揮官相当の人物は別に登場します

ちなみに作中の最後に登場したソレは……前述の人物と深く関わる予定です


用語解説

BB小隊
正式名Blade Blossom小隊
TVRチーム所属戦術人形、P228,Mp5F,AUGパラの実戦データの収集を目的とした実験部隊
サクラ指揮官の戦術思想に合わせて、前述の三体よりも実戦経験が豊富かつG01前線基地からの部下であるM14とM16A4と共と組ませている
前衛からの突撃戦を主体にしつつ、戦力のバランスと汎用性を重視した戦闘を得意とする

部隊名の由来は指揮官が愛読する創作都市伝説に登場する架空の鋭い刃を持つ花を咲かせる樹木から


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