MALE DOLLS   作:ガンアーク弐式

31 / 33
お久しぶりです
コラボ企画の参加と多忙なリアル事情、追撃で病気になったせいで投稿が遅れました

今回、番外編時空で先行登場したキャラが言及されます


輸送隊、警戒道中

俺達BB小隊と合流した輸送隊は、最終目的地のS07情報支援基地の補給拠点でもある居住区まで車で半日程かかる。

その間、俺はM14さんとダミーで交代で車外に身を乗り出して、不信な影がないか監視を行い、別の装甲車に乗っているP228さん達も同じように後退で警戒を行い、時に俺達と通信で状況を報告し合う

それを交代で行いつつも特に鉄屑共や盗賊等と遭遇する事無く辺りが夕暮れでオレンジ色に染まり、目的地まであともう少しと言う場所まで輸送隊は

 

「こちらM16A4、前方に異常なし」

『P228、後方に不信な存在は確認できず……このまま警戒を続けます』

「了解、こっちはM14さんと警戒を後退します」

 

「了解」とP228さんが答えるのと同時に通信が切るのを確認してから、俺は車外に体を引っ込めた

そして、側で休息していたM14さんと入れ替わるように装甲車のシートに寄りかかると隣に座っていたワカさんが手元の水筒からコーヒを入れて俺に差し出した

ペンギン型故か左ヒレに軽作業用の簡易ロボットアームを装着していた

 

「お疲れ様、コーヒー飲むか」

「ワカさん、ありがとうございます」

 

俺は例を言ってカップを受け取り、一口飲むとちょうどいい熱さのコーヒーが体に入るのが心地よかった

ワカさんはナニカに気づいたようにこう切り出してきた

 

「そういえば、お前らが小隊を組んでどれくらいだ?」

「つい一ヵ月程前です」

「どこか初々しい感じがすると思ったが、コト小隊の面々と同じくらいか……ある意味で彼女達と一緒だな」

 

ワカさんがしみじみと言うと俺はカップを片手に首を傾げた

 

()()()()()()、ワカさんの基地の人形部隊ですか?」

「あぁ、S07情報支援基地で唯一敵との戦闘を主眼に結成された戦術人形小隊だ」

「基地で唯一戦闘を主眼にした部隊ということは他の人形小隊は警備か偵察部隊と言う事ですか?」

 

俺の疑問にワカさんが頷いてから答えた

ワカさん曰くS07情報支援基地は偵察や監視、警備を主眼にしている基地のために所属している人形の大半がHG型かSMG型がほとんどを占めているらし

 

「まぁ、元々が後方警備を主任務だったのが鉄血の反乱でこちらも戦力強化として四体の人形達が派遣されたんだ」

「彼女達が……コト小隊というなんですね」

『M16A4、ワカさんと何を話しているんですか?』

 

俺達の会話に通信で突如割り込んできたM14さんに俺とワカさんはドキっとして、彼女の方を向いた

 

「いきなり話しかけないでくれ、驚いたじゃないか!!」

「ごめんごめん、でも二人共何を話しているの? 皆にも教えてよ」

 

M14が割り込んできたことに謝ると俺はさきほどまでのやり取りを彼女に話した

 

「コト小隊ねぇ……その小隊に所属している人形達の名前を聞いてもいい?」

「かまわない」

 

M14さんの質問にワカさんは快く教えてくれた

 

ワカさん曰く、コト小隊のメンバーは隊長であるAR型人形のSG550を筆頭に、副長のSMG型戦術人形のMPX、同じSMG型戦術人形のSG553、AR型戦術人形のSG551で構成されている部隊らしい。

しかし、SG553はSG550の派生銃のはずだが……まぁ、前例(G36Cさん)があるからおかしくはないが……

 

ある程度語り合終えるとワカさんは最後にこう付け加えた

 

「まぁ、今は新人達だが経験を積めばいい所まではいくかもな」

「一度会ってみたいですね」

 

俺がコト小隊の人形達の姿を想像していたその時、俺達の通信モジュールにMP5Fさんの焦った口調で呼びかけられた

 

「ワカ、前方に見える町の様子がおかしいよもうすぐ夜なのに灯りが付いていない?」

「は、どういうことだ!?」

 

MP5Fさんの通信を聞いたワカさんが慌ててハッチから身を乗り出すのを見て、俺も顔を出すとすぐ暗くなるというのに少し先に見えるはずの町の建物に灯りは殆どついていなかった

どう見てもこれはナニカ起きたのだおる

 

「停電でも起きたのか?」

「かもしれないが……基地の予備発電装置は無事なようだな……」

 

ワカさん右ヒレで差した方向を見るとほぼまばらな灯りの中で一人きわ強く輝く場所……平屋の建物が俺の目に飛び込んできた

 

「基地……というとあそこが目的地の補給拠点なんですね?」

「そこが俺が所属するS06情報支援基地――通称郵便局の補給拠点だ」

 

ワカさんが頷くと今度はP228さんの声が俺達の電脳内に響いた

 

「皆さん、目的地で異常事態が発生した可能性が高い、警戒を厳としてください」

「了解、みんなしっかり見張って」

 

P228さんに続けてM14さんの警告に俺は無言で肩にかけていた愛銃のセーフティを解除し、周囲に目を光らせる

その側でワカさんが右ヒレを人で言う耳に当たる部分に当て、補給拠点に連絡を取ろうとしていた

 

「こちら第二次グリフィン補給部隊に同行中のワカだ、S07情報支援基地、応答してくれよ!!」

「第二次補給部隊ということは……ワカ~、早く帰ってきてよ~

 

ワカさんの呼びかけに涙ぐんだ声がオープン通信で俺達の通信モジュールが感知するとこの声の主を知っているのか、安堵と驚きが入り混じった表情を浮かべると同時に叫んだ

それを俺は無言で聞いた

 

「モノ、お前無事だったか……タケミ指揮官と他の人形達は無事か」

「うん、指揮官達も皆も無事だよ……」

「どうした……何か問題でもこったのか?」

(ワカさんの様子からして何か問題があったんだろうか?)

 

俺が悪い事態を想像した時、モノさん(?)から予想だにしない言葉がでてきた

 

『電力制限でゲームができないだよ~早く帰ってきて、僕が注文した外部バッテリーを持ってきてよ~!!』

「身の心配よりもゲームの方が大事か!?」

『ゲームの心配、あんた正気!?』

「仲間の心配は!?」

『指揮官と一部の人形達はこの基地にいるんだよ……それよりもゲームができない方が問題ないだよ!!」

 

MP5FさんとM14さんのツッコミにどこ吹く風の態度で答えるとワカさんはため息をついた

 

「すまんな、このとおりモノは腹黒でな……気を悪くしないでくれ」

『自分がかわいいければ、それでいいのね」

 

パラちゃんの小さなツッコミに「可愛い腹黒だよ」と言葉を付けたすモノさんは、突然思い出したかのようにこう切り出した

 

「ねぇ、ワカ一つ聞いてもいい?」

「どうした?」

「さっきからボク達の通信に割り込んでいる外野達は誰?」

「ちょっとモノさん……僕達に気づいていなかったの?」

「うん……正直、気にも留めてなかったけど今きになったのだよね」

「……はぁ、私達はS07前線基地所属BB小隊、皆は小隊長のM14です」

 

モノさんの言葉に脱力しつつもM14さんがモノさんに俺達の事を説明する間、俺は再び装甲車や輸送隊の付近に怪しい影がないか目を光らせる

 

それはM14さんが俺達の事を説明し終えた頃には、停電によって街が暗闇で覆われている中で補給拠点らしき周囲で唯一灯りが灯っている一際大きな建物が見えてきた

それにグリフィンのエンブレムが描かれており、おれはすぐにS07情報支援基地の補給拠点だとすぐに理解した

そして、同時に……この任務がこのまま終わる事もないのだという事もすぐに予想できた

 

 

 




今回、ワカの言及のみですがSG550と彼女が所属しているコト小隊が出てきました
作中でもあるとおり、コト小隊は全員がSIG社製の銃で統一された人形小隊です
ちなみに、作中でもありますがSG553がSMG扱いですが、これはG36Cと同じ理屈でSMG型扱いしています

そして、最後に登場したモノですが、彼もモチーフとなったキャラがいます
ヒントは、ワカのモチーフとなったキャラが登場するようつべチャンネルに出てくるキャラです
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。