恋愛のブシドー   作:火の車

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4話目ですね

つぐみは例の如く花咲川から来たと言う事で解釈しておいていただければ。
詳細はイヴルート6話をご参照ください。


燐子の予感?

紗夜(__さて、新校則の案を早く考えないとですね。)

 

 休み時間、私は早速原案の作成に取り掛かりました。

 

紗夜(とは言っても、どうしましょうか。)

 

 校則の案を考えるなんて初めての事。

 八舞君を守るだけの校則では生徒の反感を買いますし。

 

燐子「氷川さん......?」

紗夜「白金さん?どうしました?」

燐子「あの、何をしてるんですか?」

紗夜「八舞君のファンクラブ関係での校則の案を早めに考えておこうと思いまして。」

燐子「それは......精が出ますね。」

紗夜「仕事ですので。」

 

 私は自分の言葉に引っかかりました。

 ほんとに生徒会の仕事だから、それだけなのでしょうか?

 

紗夜(......ともかく、早く案を考えないと。)

 

 私は原案作成に入りました。

__________________

 

紗夜(__ふぅ。まぁ、こんなものでしょうか。)

 

 昼休みには案をまとめる事が出来ました。

 後は八舞君に確認を取って、校長先生に見せるだけですね。

 

千聖「__あら、紗夜ちゃん。何をしているのかしら?」

紗夜「白鷺さん?」

 

 私が一息ついてると白鷺さんが話しかけてきました。

 

紗夜「これは八舞君のファンクラブに関する校則ですよ。」

千聖「あぁ、人気者さんの。」

紗夜「はい。出来るだけ早く落ち着けたいので。」

千聖「すごいものね。彼の人気。」

紗夜「はい。少し分かる気もしますが。」

千聖「紗夜ちゃん?」

紗夜「......いえ、なんでもありません。」

 

 私は何であんなことを口走ったのでしょう?

 

千聖(あらあら。紗夜ちゃんまで。中々やるわね、人気者さん。)

紗夜「あの、何か?」

千聖「何でもないわよ。それじゃあ、私は彩ちゃんのの所に戻るわね。」

紗夜「あ、はい。」

 

 そう言って白鷺さんは教室を出ていきました。

 私は白金さんもいなかったので読書をして残りの時間を過ごしました。

__________________

 

 放課後、私は生徒会室に行きました。

 もう少しであの子も来る頃です。

 

つぐみ「__失礼しまーす。」

紗夜「羽沢さん。よく来てくれました。」

つぐみ「紗夜さん!」

 

 羽沢さんはこちらに駆け寄ってきました。

 その様子が可愛らしくて、微笑ましいです。

 

燐子「こんにちは......羽沢さん。」

つぐみ「こんにちは、燐子さん!」

有咲「こんにちは。」

つぐみ「こんにちは!有咲ちゃん!」

紗夜(そろそろ、彼も来る頃ですね。)

  「羽沢さん、これが今回の資料です。」

つぐみ「はい!えーっと......ファンクラブの校則ですか?」

紗夜「はい。」

有咲「ほんとにすごい人気ですよね。クラスもその話題で持ちきりですし。」

紗夜「はい。私たちのクラスも似たようなものですね。」

燐子「はい......」

つぐみ「そ、そんな人が......?(漫画みたいだなー。)」

栄斗「__失礼します。」

 

 私たちが話してると、八舞君が入ってきました。

 

紗夜「来ましたね、八舞君。」

栄斗「今回、なんで俺は呼ばれたんでしょうか?」

燐子「それは......私の方から......説明します。」

 

 白金さんが口を開きました。

 

燐子「今回...八舞君のファンクラブのルールを...決めることになりました。」

栄斗「はい。」

紗夜「その事について、私が原案を作成しましたので、確認をお願いしたいのです。......羽沢さん、お願いします。」

つぐみ「はい!」

 

 羽沢さんは八舞君にプリントを手渡しました。

 それから彼はプリントの内容に目を通しました。

 真剣な顔でプリントを見てる彼を見ると......

 

紗夜「......///」

燐子「......?」

紗夜(って、私は何を?)

 

 本当に調子が悪いみたいです。

 今日は帰ったら休みましょう。

 

栄斗「......なるほど。」

紗夜「この内容で問題ないでしょうか?」

栄斗「はい、問題ありません。」

燐子「それでは...今日中に学園長の許可を得て...明日には発布します。」

栄斗「ありがとうございます、白金さん。」

 

 それから、八舞君に生徒会メンバーの紹介をしました。

 羽沢さんを見て不思議そうな顔をしてたのが印象的でしたね。

 紹介を終えると彼は帰って行きました。

 

紗夜「それでは、校長先生の所に行きましょうか。」

有咲「そうですね。早く終わらせましょう。」

つぐみ「そうだね!」

燐子(......氷川さんのあの顔......)

紗夜「白金さん?」

燐子「あ、は、はい。行きましょうか......」

紗夜「?」

 

 白金さんの様子がおかしいですね?

 どうしたのでしょうか?

 

燐子(そんなわけ......ないですよね。私の見間違いです......)

 

 そうして、生徒会メンバーで手続きなどを済ませ、各自下校していきました。

__________________

 

紗夜(......あれは何だったんでしょう?)

 

 私は下校中、あの時の事を考えていました。

 

紗夜(彼の顔を見てたら何も考えられなくなって、彼の事で頭がいっぱいになりました。)

 

 分かりません。

 集中することは多々ありますが、ギターとも勉強とも違う集中......

 

紗夜(......よくわかりませんね。)

 

 私は考えを振り切るように急ぎ足で家に帰りました。

 

 




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