香澄「いいねー!どこ行くの?」
たえ「それってデート?」
りみ「え?い、いいよ......?」
沙綾「その日は店のお手伝いないからいいよ!」
有咲「は、はぁ!?私、外苦手なんだよ。......でも、まぁ、時間あるからどうして持ってならいいぞ......///」
私は学校を出て若宮さんを探しています。
白鷺さんとははぐれてしまいましたが、私は私にできる事をしましょう。
燐子「氷川さん......?」
紗夜「はい?」
燐子「気になることが、あるんです。」
白金さんは私に問いかけてきました。
燐子「若宮さんは、氷川さんの恋敵......という事になります。」
紗夜「はい?」
燐子「なら、なんで、そんなに必死に探すのでしょうか......?」
紗夜「......確かに、若宮さんは恋敵です。」
普通なら、必死に探すことはしないのかもしれません。
でも、今回は訳が違います。
紗夜「ですが、若宮さんは彼、八舞君の心の支えなんです。」
燐子「心の、支え......ですか。」
紗夜「両親に捨てられた彼が若宮さんまで失ってしまう姿を私は見たくないんです。」
燐子「氷川さん......」
紗夜「私は八舞君を好きですが、それ以上に恩を感じています。それに報いることをしたいんです。」
彼の悲しむ顔なんて見たくない。
私の原動力なんて、それで十分なんです。
紗夜「話過ぎましたね。行きましょう。」
燐子「はい。」
私達は若宮さん探しを再開しました。
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日も落ちてきて、周りもだんだんと暗くなってきました。
まだ、白鷺さんから連絡が来ていません。
つまり、見つかっていないと言う事です。
私達は大通りに来ています。
紗夜「流石に、ここにいれば見つかりますよね。」
燐子「はい......」
紗夜「どこに......あ、八舞君?」
少し周りを見回すと、八舞君とパスパレの皆さんと弦巻さんがいました。
そして、車に乗りました。
紗夜「あ、待って下さ__いってしまいました。」
燐子「どうしますか......?」
紗夜「追いかけます。まだ見失っていません。」
燐子「あ、ひ、氷川さん......!」
私達は八舞君たちが乗った車を追っていきました。
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それから、見失ったりしてかなり時間がかかってしまいましたが、なんとか車を見つけられました。
大きな会社の前に止まっていて、ここに何の用が?
社員「__そう言えば、あの学生達って何だったんだろうな?」
社員2「さぁ?八舞って言ってたからあの上司の息子じゃね?」
紗夜「八舞君たちがここに?」
燐子「なんで、でしょう?」
紗夜「分かりませんが。入ってみましょうか。」
燐子「え?でも、怒られるんじゃ......?」
紗夜「ですが、行ってみない事には。」
私はビルに近づいて行きました。
その時、あるものが落ちてきてるのが見えました。
それは、白くて、人のような......
紗夜「若宮さん!?」
燐子「お、落ちています!」
紗夜「お、落とすわけには......!」
燐子「ひ、氷川さん、危ないです!」
私は落ちてくる若宮さんを見ました。
どう考えても受け止められません。
でも、どうにかして__
紗夜「!?」
私が一瞬目をつむると、若宮さんは消えていました。
私はどこに!?と焦りましたが、地面には落ちていませんでした。
黒服「__若宮イヴ様の救出、完了しました。」
イヴ「う、うぅ」
紗夜「若宮さん!大丈夫ですか!?」
イヴ「さ、紗夜さん......?」
紗夜「怪我などは?」
イヴ「はい、大丈夫ですが......エイトさんが!」
紗夜「!」
イヴ「今、ご両親と......早く行かなくては!」
そう言うと、若宮さんは立ち上がって、ビルに入って行きました。
紗夜「若宮さん!」
私も若宮さんを追いかけ、ビルに入りました。
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若宮さんを追って、かなり上の階に来ました。
紗夜「__はぁはぁ、ついた......?」
私はかなりの疲労感を感じていましたが、若宮さんが入った部屋の方に行きました。
私はその部屋をのぞきましたが、すぐに隠れてしまいました。
八舞君が、若宮さんを抱きしめていました。
紗夜「......」
何が何だか、分かるはずもなく。
私は静かに下に降りていきました。
紗夜(八舞君は......やっぱり若宮さんを......)
燐子「あ、氷川さん......!」
紗夜「白金さん......」
燐子「ど、どうしましたか......?」
紗夜「なんでもないですよ。今日は付き合ってくれてありがとうございました。」
燐子「い、いえ......」
紗夜「帰りましょう。送って行きます。」
燐子「あの、八舞君は......」
紗夜「帰りましょう。」
燐子「はい......」
私は喪失感を味わいながら帰りました。
紗夜(なんで、なんで、、なんで......!)
燐子「ひ、氷川さん......!?」
とめどなく涙が溢れます。
やっぱり、八舞君は若宮さんが好きで、私なんて......
紗夜「......ごめんなさい、白金さん。」
そう言って私は走り出しました。
人と人の間を通り抜けて、何も考えないように。
燐子「氷川さん!」
後ろから聞こえた白金さんの声がより遠く聞こえました。
私は振り返ることなく、どこに向かうわけでもなく走りました。
”告白した時の反応(ポピパ編)”
香澄「え!?///そ、それって、そういうこと......?///」
たえ「ふーん。じゃあ、付き合おっか。」
りみ「ふぇ!?///う、嬉しいな///」
沙綾「......あんまり優先してあげられないからね///」
有咲「はぁ!?ばっかじゃねぇの!?///目悪いのかよ、なんで私なんか......で、でも、私もお前の事好き......嫌いじゃねぇけどな!///」