彩「え!?え、えっと、どこに行くの?」
日菜「君から誘ってくるなんて、るん♪って来るね!楽しみ!」
千聖「変装しなくちゃね♪」
麻弥「じ、ジブンとですか?千聖さんや彩さんと間違えていませんか?」
イヴ「はい!ブシドーな服装で参ります!」
あの出来事から何事にもやる気が出ません。
まるで、何かが心から抜き取られたように、ギターにすら触る気もおきない。
紗夜(......こんなこと、初めてですね。)
家に帰っては暗い部屋でボーっとするだけ、そして、気付いたら時間が過ぎている。
こんな時間の使い方、いつもなら絶対にありえません。
紗夜(私は、何をしているのでしょう。)
あの出来事から、私の中で何かが失われました。
もう、何が何だか分かりません。
日菜『__お姉ちゃん?』
紗夜「......日菜?」
日菜『少し、話あるんだけどいい?」
紗夜「いいわよ。」
日菜『じゃあ、入るね。』
そう言って、日菜は私の部屋に入ってきました。
紗夜「それで、話って何?」
日菜「お姉ちゃん、あの日から様子がおかしいよ。」
紗夜「!」
日菜は口を開いたと思ったらそんな事を言い出した。
あの日、そう言えば十分通じます。
若宮さんが誘拐された日の事です。
紗夜「......そんな事ないわ。」
日菜「嘘。リサちーが調子悪そうってずっと心配してるもん。」
紗夜「今井さんが?」
日菜「あの日、家に帰ってきてからお姉ちゃんずっと苦しそうな顔してる。」
紗夜「......」
日菜「黒服さんに聞いたんだけど、お姉ちゃん達来てたんだよね?」
紗夜「っ!」
日菜「あの日、何を見たの?」
日菜は私の目を見据えてそう言いました。
日菜「同じか分からないけど、あたしも見たんだよ。」
紗夜「見た......?」
日菜「あの日、イヴちゃんが落とされた時の栄君。」
紗夜「!」
日菜「泣かないで、ただ、目の前のお父さんとお母さんを殺そうとしてた。眼の光もなくて、怖かった。」
紗夜「......」
日菜「どうやったら、あんな風になるんだろって、あたしでも分からないのが怖いと思った。」
紗夜「日菜が?」
意外でした。
日菜が分からない事が好きな日菜が分からないものを怖いと言ったのですから。
日菜「でもね。」
紗夜「?」
日菜「イヴちゃんが生きてたって分かった時、栄君は泣いてた。」
紗夜「っ!」
日菜「栄君が人間に戻った、直感でそう思った。」
紗夜(人間に戻った?)
日菜「お姉ちゃんが見たのは、イヴちゃんが生きてるって分かった時の栄君だよね?」
紗夜「......えぇ。」
日菜「それを見て、栄君を諦めてるって事。」
紗夜「!?」
日菜の言葉に肩が跳ねました。
全くの図星、ですから。
日菜「確かに、栄君はイヴちゃんが好きだと思うよ。だって、イヴちゃんのために人間性を捨てるんだから。」
紗夜「......そう。」
日菜「でも、それでも、なんでお姉ちゃんが諦めちゃうの?」
日菜は真面目な声でそう言いました。
紗夜「......だって、もう手遅れだもの。」
日菜「そんな事ない!」
紗夜「!」
日菜「だって、まだ、決まってないもん!まだ終わってない!」
日菜は少し怒ったような声でそう言ってます。
紗夜「でも、もうほとんど可能性は残ってないわ。もう無駄よ。」
日菜「違う。」
紗夜「......?」
日菜「ほとんどって事はまだ残ってるの!その、例え1%でも、それより少なくても、0じゃないなら可能性はあるの!」
紗夜「日菜......」
日菜「やる前から諦めるなんてお姉ちゃんじゃない!」
紗夜「......」
まさか、日菜に怒られる日が来るなんて。
いつもはあんななのに。
紗夜「......そうね。」
日菜「!」
紗夜「まだ、終わってないのね。」
日菜「うん!そうだよ!」
紗夜「だったら、足掻いてみるわ。少しでも。」
私は立ち上がりました。
紗夜「ありがとう、日菜。」
日菜「うん!」
紗夜「折角だし、少し一緒に出掛けましょうか。まだ、こんな時間だし。」
日菜「うん!行こ行こ!」
紗夜「それじゃあ、少し待ってて。準備するわ。」
日菜「うん!先に玄関、行ってるね!」
日菜はそう言って、玄関の方に走って行きました。
紗夜「......1%、賭けてみるのも悪くないわね。」
少し経てば体育祭。
少しでも、八舞君にアピールしましょう。
私はそう思いながら、日菜と出かける準備をしました。
日菜とのお出かけはとても楽しい時間でした。
”告白した時の反応(パスパレ編)”
彩「え、えっと、よろしくおねがいしましゅ!///」
日菜「るん♪じゃなくて、キュンってするよ......///」
千聖「光栄に思いなさい......そして、関係は内緒にしなさいね?///」
麻弥「じ、ジブンですか!?///え、えっと、ジブンなんかでよろしければ......!///」
イヴ「え!?///え、えっと、フツツカモノですが、よろしくお願いします!///」