蘭「別にいいよ。どこ行くの?」
モカ「デートのお誘いかなー?モカちゃん的にはそっちの方がいいなー。」
ひまり「どこ行くの!?私、ちょうどお買い物行きたくて!」
巴「お!いいな!帰りにラーメン食いに行こうぜ!」
つぐみ「はい!待ち合わせ時間はどうしますか?」
今日は体育祭の日です。
私はどちらかというと運営側ですので、競技は早めに終わる借り物競争です。
それでも、色々やることがあるので、大変です。
燐子「あの......氷川さん......」
紗夜「はい?」
燐子「えっと、元気になりましたか......?」
紗夜「?」
燐子「いえ、あの日から元気がなかったので......」
紗夜「あぁ、なるほど。はい、私は元気ですよ。」
燐子「はい......よかったです。」
紗夜「早く仕事を終わらせてしまいましょうか。」
燐子「はい。」
私達は割り振られてる仕事を片付けに行きました。
白金さんは終始、嬉しそうに微笑んでいました。
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少し時間が経って、開会式も終わり競技開始時間になりました。
私が出る借り物競争はすぐなので、集合場所に行きました。
紗夜「__あら、八舞君?」
栄斗「え?氷川さん?」
集合場所に行くと、八舞君に会いました。
彼も借り物競争に出るのでしょうか?
栄斗「氷川さんが借り物競争って、意外っすね。」
紗夜「そうかしら?...と言っても、今回は委員会の仕事のために、こうなったのだけれど。」
栄斗「大変そうっすね。」
彼と少し話すと、入場が始まりました。
栄斗「もう行くのか。」
紗夜「そうみたいですね。」
私達は流れに従って入場しました。
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入場すると、会場は想像以上の熱気に包まれていました。
女子たち「八舞君が出てきたわよーー!!!」
女子たち「きゃーーーーー!!!!!」
その熱気の理由は他でもない彼なわけですが。
それを見て、私もいい気分はしません。
紗夜「......相変わらずの人気ですね。」
栄斗「なんで......こうなったんでしょうね......」
彼は心底疲れたような態度でそう言いました。
彼の性格上、こういう行為は不本意なのでしょう。
イヴ「__エイトさーん!頑張ってくださーい!」
栄斗「......楽しそうでよかった。」
彼がそう言ったのが聞こえました。
本当に若宮さんが大切なのですね。
紗夜(でも、私はもう折れない。絶対に。)
私がそんな事を考えてる間に第一走者がスタートしました。
ですが、どこか様子がおかしいです。
紗夜(どうしたんでしょうか?さっきから人を連れてくるのが多いですね。)
そう思ってると、第二走者の用意が始まりました。
私の番ですね。
紗夜「......じゃあ、行ってきますね。」
栄斗「......はい。」
彼も様子がおかしいのを感じているのか、どこか疲れたような顔をしています。
そして、私はスタートしました。
運動は苦手ではありません。
私は一番にお題を貰える場所に来ました。
女子「借り物が書いてまーす!」
紗夜「えぇ、どうも......っ!!!」
『かっこいい人』
紙にはそう書かれていました。
つまり、これは私がかっこいいと思う人を連れて来いと言う事でしょうか。
紗夜(そんなの一人しかいないのけれど......ここで、呼ぶのは......)
私は迷いました。
仮にお題の内容がばれた場合、かなり不本意な展開になってしまいます。
紗夜(......仕方ないわね。ルールは守らないと。)
私は八舞君の所に向かいました。
紗夜「__すいません、一緒に来ていただけないでしょうか?」
栄斗「はい?」
彼は不思議そうな顔をしながらついて来てくれました。
司会『ゴール!』
その後は難なくゴールできました。
栄斗「__氷川さん、なんて書いてあったんですか?」
紗夜「え!?...言いません。」
栄斗「なんでっすか?」
紗夜「言いませんっ!!」
栄斗「あ、はい。」
紗夜「それでは。」
私は足早にその場を去りました。
お題がばれるのは本当によくありません。
紗夜「__言えるわけないじゃないですか///お題が『かっこいい人』なんて!///」
私は周りに誰もいないのを確認して、そんな本音をぶちまけました。
私は仕事に戻りました。
__________________
紗夜「__休憩ですね。」
私は仕事が休憩時間になりました。
そして、競技にふと目を向け見ました。
そこでは、若宮さんがクラブ対抗リレーに出ていました。
紗夜(確かに、若宮さんは可愛いですね。明るいですし。男子は若宮さんみたいな子が好きなのでしょうか。)
私は若宮さんを眺めていました。
その時__
イヴ「__きゃあ!」
紗夜「!」
若宮さんは転びました。
私が見た限りでも、隣のバレー部に足をかけられていました。
紗夜(今のは、ひどいですね。__!)
私は視界にあるものが写りました。
紗夜(八舞君、かなり怒ってるわね。)
私はそう思い、あるものを見に司会席に行きました。
__________________
司会席に行くと、いくつかモニターがあります。
今回から導入されたビデオ判定用です。
紗夜「__やはり、そうですか。」
栄斗「あのー。」
紗夜「八舞君?」
栄斗「あ、氷川さん。」
私がビデオ判定で確認が終わった直後に八舞君が来ました。
紗夜「どうしました?」
栄斗「お願いがあるのですが、良いでしょうか?」
紗夜「お願いですか?」
栄斗「はい。」
紗夜「それは一体?」
栄斗「二人三脚、イヴを抱えて走ってもいいですか?」
紗夜「!」
彼はそう言いました。
普通なら認められませんが、今回は事情が事情です。
紗夜「仕方ありませんね。」
栄斗「あれ?許可されるんですか?」
紗夜「えぇ。若宮さんが走れない理由は分かっていますから。」
栄斗「?」
紗夜「実は今回からビデオ判定が追加されていまして。」
栄斗「なるほど。」
彼は納得した様子を見せて振り返りました。
栄斗「それでは。」
紗夜「えぇ。頑張ってくださいね。」
彼はどこかに走って行きました。
おおよそ若宮さんの所でしょうけど。
紗夜「二人三脚はすぐね。」
私も歩き出しました。
紗夜(彼の役に立てそうだわ。)
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司会『__お知らせします!今回、若宮イヴさんが負傷したため、八舞、若宮ペアは抱きかかえて走ることを認めます!』
紗夜「始まったわね。」
司会の連絡の放送が終わると、第一走者、八舞君たちがスタートしました。
紗夜「私も急ぎましょうか。」
私はゴールの方に歩いて行きました。
バレー部員「__あんなの、二人三脚じゃない!卑怯よ!」
紗夜(案の定、ですね。)
彼女たちはいちゃもんをつけていました。
来ておいてよかったです。
千聖「あら?紗夜ちゃん?」
紗夜「白鷺さん?どうしました?」
千聖「彼女たちに文句でも言ってやろうと思って。」
紗夜「奇遇ですね。私も援護に行こうかと。」
千聖「そう、助かるわ。」
紗夜「いえ。行きましょうか。」
私はバレー部員たちの方に近づきました。
紗夜「あなた達。」
バレー部員「!?」
紗夜「あなた達が若宮さんに足をかけたのは、今回から配置された『ビデオ判定』で確認済みです。」
バレー部員「え?」
栄斗「まぁ、そういう事っすよ。」
バレー部員たちは分かりやすく青ざめています。
後悔するならやらなければいいのに。
紗夜「バレー部はペナルティとして、部費の減額と八舞君と若宮さんへの接触を禁止します。」
栄斗「ざまぁねぇな。」
イヴ「...少しかわいそうでは...」
栄斗「いいんだよ、このくらいやって。」
千聖「大丈夫かしら?イヴちゃん?」
栄斗「白鷺さん、どうも。」
千聖「えぇ、王子様。」
栄斗「やめてください。」
千聖「ふふっ、冗談よ♪」
紗夜(役に立てたようでよかったですね。)
こうして、体育祭の一日が終わりました。
話を聞く限り、もう少しで若宮さんの誕生日らしいですね。
折角ですし、お祝いしましょうか。
”告白した時の反応(アフターグロウ編)”
蘭「......悪くない、じゃなくて、いいよ///」
モカ「お、おー///モカちゃんの魅力にあてられたのかなー?///」
ひまり「ふぇ!?///こ、こちらこそ、是非!///」
巴「お、おぉ///な、なんか照れちまうなー!///」
つぐみ「え、えっと///私、もっと頑張ってあなたに相応しくなりますね!///」