恋愛のブシドー   作:火の車

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分岐2(紗夜END)

 ”分岐”

 

栄斗「__俺は、氷川さんが好きです!」

紗夜「え......?」

 

 私は耳を疑いました。

 

 彼は今、なんて言ったんですか......?

 

紗夜「い、今......」

栄斗「何度でも言います。」

 

 彼は私に近づいてきました。

 

栄斗「俺は、氷川さんが好きです。」

 

 今度はしっかり聞こえました。

 

 彼は確かに、私が好きだと言いました。

 

紗夜「な、なんで。八舞君は若宮さんが......」

 

 彼は若宮さんが好きなはずなんです。

 

 若宮さんが大切で、好きで......

 

栄斗「俺はイヴの事を大切としか言っていません。」

紗夜「!」

栄斗「確かにイヴは大切な存在です。でも、それと好きは一致しない。」

 

 確かに、彼は大切としか言っていない。

 

 でも、あの誕生日は......

 

栄斗「イヴに聞いてみてください。俺とイヴの間にあるのは家族愛です。」

紗夜「家族、愛......?」

栄斗「そうです。俺がイヴに送ったのは『スフェーン』意味はご存じの通り、永久不変。」

 

 彼は私に話し続けました。

 

栄斗「俺とイヴの関係は変わることがないんです。ずっと。」

紗夜「と、という事は......?」

栄斗「俺とイヴは家族。俺が好きなのは氷川さんです!」

 

 彼はそう言いました。

 

 その時、私の感情はあふれ出してしまいました。

 

紗夜「八舞君!」

栄斗「おっと。」

 

 私は彼に抱き着きました。

 

 突然の出来事にも関わらず、彼は私を優しく受け入れてくれました。

 

栄斗「どうしました?氷川さん。」

紗夜「嬉しいんです......。ずっと、フラれると思って、不安で......」

栄斗「氷川さん......」

 

 私がそう言うと、彼は優しく頭を撫でてくれました。

 

 言葉はない、でも、安心してと聞こえてきた気がして、とても安心できました。

 

栄斗「それで、氷川さん。」

紗夜「......紗夜、です。」

栄斗「え?」

紗夜「名前で、呼んでください。」

栄斗「......紗夜さん。」

紗夜「......仕方ないですね。」

 

 さん付けは、仕方ないですね。

 

 それから彼は気を取り直したと言う感じで、こう言いました。

 

栄斗「好きです、紗夜さん。俺と付き合ってください。」

紗夜「......はい!」

 

 私はそう答えました。

 

 この答え意外、ありえません。

 

 幸せが心に満ちて、溢れて、止まりません

 

栄斗「それじゃあ、えっと、よろしくお願いします。紗夜さん。」

紗夜「はい。これから、よろしくお願いします......栄斗君!///」

 

 私は、この日、大切な恋人が出来ました。

 

 私は今、本当に幸せです!

 

日菜「__良かったね。おねーちゃん。」

__________________

 

 数年後。

 

 私と栄斗君はたくさんの時間を過ごしました。

 

 そして、今日は__

 

栄斗「__綺麗ですよ。紗夜さん。」

紗夜「ありがとうございます。」

 

 私と栄斗君の結婚式です。

 

 彼はいつもより髪型を整えて、タキシードを着て、とてもかっこいいです。

 

 今日、結婚するんだと、実感がわいてきます。

 

イヴ「__エイトさん!サヨさん!」

日菜「やっほー!二人ともー!」

栄斗「イヴ!日菜さん!」

紗夜「いらっしゃい。」

 

 私達が話してると、日菜と若宮さんが来ました。

 

 二人とも忙しいのに。

 

栄斗「忙しいのに、わざわざありがとう。」

イヴ「いえ!エイトさんの晴れ舞台ですから!」

日菜「そうだよー!他の皆ももう来るし!」

紗夜「冷静に考えると、アイドルグループが来るのね。」

栄斗「そうですね。」

イヴ「私はアイドルである前にエイトさんの家族です!」

栄斗「ははは、そうか。」

 

 家族。

 

 若宮さんは栄斗君とずっと家族として寄り添っていました。

 

 本当に彼にとって大切な存在だったのだと思います。

 

イヴ「そして、これからはサヨさんも家族です!」

日菜「じゃあ、あたしも家族だね!」

栄斗「ははは、そうかもですね。」

紗夜「大家族ですね。」

栄斗「日菜さんの面倒を見るのが大変ですね。」

日菜「えぇ!?どういうことー!?」

紗夜「ふふっ。」

 

 しばらく談笑していると、スタッフの人が入ってきました。

 

紗夜「そろそろ、時間ですね。」

栄斗「そうですね。」

日菜「じゃあ!あたしたちも向こうに行ってるよ!」

イヴ「お二人の晴れ舞台、楽しみにしています!」

 

 二人はそう言って、会場の方に行きました。

 

栄斗「それでは、行きましょうか。」

紗夜「ねぇ、栄斗。」

栄斗「はい?」

紗夜「いつまで、敬語で話すのですか?」

栄斗「?」

 

 ほんとに、こういう時は異常に察しが悪いんですよ。

 

 まぁ、慣れましたけど。

 

紗夜「結婚するんですから、敬語はいらないでしょう?」

栄斗「あー、そうかも。」

 

 彼は納得したような表情をすると、彼はこう言いました。

 

栄斗「じゃあ、紗夜って呼ぶ。」

紗夜「それでいいんですよ。」

 

 私は彼に微笑みかけました。

 

栄斗「それじゃ、行くか。」

紗夜「えぇ。」

 

 私達は歩きだしました。

 

栄斗「__紗夜。」

紗夜「はい?」

栄斗「式の前に先に言っとく。」

紗夜「?」

栄斗「これからもよろしく。出来れば、ずっと。」

紗夜「えぇ。こちらこそ。ずっと、一緒にいましょう。」

 

 俺たちは手を繋いで、皆のもとに向かって行った。

 

 偶に二人で微笑みあいながら。




覚悟の果てが完結したので、新しいシリーズを始めます。
恋愛のブシドーは偶に投稿します。(ネタがあればメタ回。季節ネタなど。)

新作はオリジナルで恋愛メインというよりは趣を変えてバトル物(結局、恋愛要素はある)でも書こうかなと。

お暇があればバンドリではないですが見ていただければ。

似通った作品が多いので、箸休め(?)的な感じで書きたいのでご容赦を。
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