「復縁?俺を捨てたやつが言うセリフには思えないな。」
「その件に関してはすまなかった。」
「...何が目的だ。」
「何のことだ?私は息子との縁を戻そうと__」
「嘘だな。」
俺はそう言い放った。
「どうせ、弦巻に協力した俺を取り込めば、
自分の立場が上がるとか、だろ?」
「...はて、何のことだか。
私は息子との縁を__」
「いい加減にしてください!」
突然、イヴが叫んだ。
「イ、イヴ!?」
「あなたたちが今まで栄斗さんにしてきたことは知ってます!」
「...だから何だというのかね?」
「もう、栄斗さんを傷つけないでください!」
イヴは怒っていた。こんな俺のために...
「...イヴ、もういい」
「でも!」
「親父、俺に復縁の意思はない。
あんたらなんていなくても、俺にはイヴがいる。」
「...今日のところは引き下がろう。
だが、覚えておけ、お前は必ず私のもとに来る。」
「言ってろ。」
そう言って、親父は帰っていった。
「ふぅ...」
「大丈夫ですか?栄斗さん?」
「あぁ、大丈夫だ。」
そうだ、俺にはイヴがいる。
だから、大丈夫だ。
「帰ろうか、イヴ。」
「はい!」
俺たちは二人で話をしながら帰るのだった。
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___ライブから三日経った。
俺は今、この前のテストの結果を見ている。
「...学年2位か。よかった。」
俺は勉強は苦手じゃない。授業は必要ないから聞かないだけだ。
隣のイヴを見ると青い顔をしていた。
「...どうした?イヴ?」
「え!?なな、なんでもないですよっ!!」
何かあることはわかった。
「...テストの結果、見せてみろ。」
「あ!」
俺はイヴからテスト結果をひったくった。
「...あぁ。」
「み、見ないでください!」
イヴは俺からテスト結果を取り戻した。
「...イヴ。」
「はい...」
「...世界史、苦手なんだな。」
世界史だけが赤点だった。
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放課後だ。
「イヴ...は、補修なのか。」
「はい...」
「まぁ、一教科なんだ頑張れ。
俺はしなくちゃいけないことが多いから先に帰るがいいか?」
「はい...」
「また明日な。」
そう言って俺は教室を出た。
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”イヴside”
イヴは補修が終わり帰路についていた。
「はぁ...思ったより時間がかかってしまいました...」
イヴは一人肩を落としていた。
「あのー、すいません。」
一人の男が話しかけてきた。
「はい?なんでしょうか?」
「少し道を聞いてもいいでしょうか。」
「はい!大丈夫ですよ!」
「すいません、この道なんですが___」
「はい__」
イヴが男の横についた途端、男はポケットから
何かを取り出しイヴの首にあてた。
「っ!!!」
そして、電気が流れ、イヴは意識を手放した。
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俺はやることを済ませ、夕飯の用意をしていると、
急に電話がかかってきた。
「ん?誰だ?」
俺は電話に出た。
『八舞君!?今、イヴちゃんは近くにいるかしら!?』
かけてきたのは、白鷺さんだった。
だが、余裕がない。
「いないですが、どうかしたんですか?」
『イヴちゃんと連絡が取れないの!』
「え?」
俺は一瞬、自分の耳が信じられなかった。
「どういうことですか!?」
『さっき、イヴちゃんのマネージャーがスケジュール確認の電話かけたのだけれど、
つながらないの!』
「!!」
(まてよ、まさか...)
『どうしたの?八舞君?』
「...白鷺さん、もしかしたら、俺のせいかもしれません。」
『え!?どういうこと!?』
「実は___」
俺は三日前のことを白鷺さんに話した。
『そんなことが...』
「すいません、俺のせいです、俺がついていれば。」
『今は反省してる場合じゃないわ!イヴちゃんを探さないと!』
「俺も探します!」
そう言って、俺は電話を切った。
(イヴは絶対助ける...!)
そうして俺は、あるやつに電話をかけるのだった。
「もしもし、ーーか?頼みたいことがある。」
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”イヴside”
イヴが目を覚ました場所は知らない場所だった。
「ここは...?」
「__目が覚めたかね。」
「あなたは___!」
イヴの目の前にいたのは、栄斗の父母だった。
「手荒い迎えで悪かったね...」
「何が目的ですか!」
イヴが聞いた。
「私たちの目的は栄斗の手柄だ。」
「!!」
「私は弦巻の系列の会社に勤めててね、
栄斗の手柄を利用すれば私の地位は上がる。」
「その通り、私たちの役に立てるの、
あの子も喜ぶわ。」
と、栄斗の両親は当たり前のように言っている。
「そんなわけありません!」
イヴが叫んだ。
「栄斗さんにひどいことをしてきて、
そのうえ利用するなんて、許されるわけありません!
何より、栄斗さんが協力しません!」
と、イヴがまくし立てた。
「わかっているよ、だからこその君さ。」
「え?」
「今の栄斗の心支えは君だ。」
「だから、あなたも利用する。」
「っ!!あなた達はどこまで__!!」
「もう少し、眠っていなさい。」
イヴはスタンガンを当てられ意識を手放した。
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俺は走っている。目的はイヴを探すためだ。
「ここもちがう!」
俺は両親が隠れそうな場所を手当たり次第に当たっていた。
(どこだ!イヴ!)
俺は不安な気持ちを押し殺し、走り続ける。
(イヴに何かあったら...俺は...!!)
そんなことを考えていると。
「栄斗ー!」
弦巻が来てくれた。
「イヴの居場所がわかったわ!」
「!!ほんとか!?」
「えぇ!車で送るわ!」
「ありがとう!恩に着る!」
「八舞君!」
弦巻と話してるとパスパレのメンバーが来た。
「イヴちゃんは見つかったの!?」
「とりあえず、居場所はわかりました。」
「どこ!?」
「俺の親父の会社です...!」
俺は怒気を含んでそういった。
「すいません。俺のせいで、イヴが...!!」
「あなたのせいじゃないわ!」
白鷺さんが言った。
「そうだよ!栄君は悪くないよ!」
「そうっす!悪いのは...」
「八舞君の両親だよ!」
「皆さん...ありがとう!!」
俺は一息飲んで...
「イヴは絶対に助けます!!」
そうして俺たちは両親のいる場所に向かった。
______________________________
「__ここが...」
「すっごい大きい会社だね。」
俺たちは両親のいる建物についた。
「行きましょう、早く...」
「えぇ。」
会社には弦巻がいるおかげで楽に入れた...
「すいません、八舞さんがどこにいるか分かりませんか?」
「えーと、部長室にいると思いますが...」
「ありがとうございます!」
俺たちは部長室に向かおうとした、しかし、
「くそ!!エレベーターが動かねぇ!!」
多分だが...
「止めやがったな...くそ野郎どもが!!!」
「栄斗!こっちに階段があるわ!」
「ほんとか!」
俺たちは階段を昇って行った。
「はぁはぁ、ここは何階だ?」
「___五階らしいわ。」
「まだそんだけかよ!?」
俺たちは階段を登った。
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「ここか...」
「えぇ。」
「ここに、イヴさんが...」
「鍵は...かかってるな。
そりゃそうか。」
俺は一歩下がって。
「ふっ!!」
扉をけり破った。
そこには...
「遅かったな、栄斗。」
「久しぶりね、栄斗。」
見たくもないクソ両親と。
「!?」
縛られて、転がされている、イヴがいた。
「くそ野郎どもが...!」
「実の親にくそとは偉くなったな栄斗。」
親父は余裕そうに言う。
「...イヴを返せ。」
「断る。」
「だろうな、何が望みだ?」
「私たちの望みはお前の手柄だ。」
「そうよ栄斗、お母さんたちに渡しなさい。」
「こっちも断るね。
あんたらが幸せなのは癪なんでな。」
「そうか...残念だよ栄斗。」
そう言って、親父はイヴを掴んだ。
「ならこの子をどうとしよう。」
「!!くそが!!」
イヴが近すぎて近づけねぇ!
どうする...
「思ってたより、あなた達は腐っていた様ね。」
白鷺さんが出てきた。
「なんだね君は?」
「あら?私を知らなくて?」
「...たしか、白鷺千聖...か。」
「えぇ、そうよ。」
「で、何の用かね?」
「イヴちゃんを放しなさい?」
「栄斗が手柄を渡せば、返してやろう。」
「あなた達に交渉の余地なんてないわ。」
「なに?」
「これを見てみなさい。」
白鷺さんが見せたのは、さっきまでの会話の動画だった。
流石、白鷺さんだ。隠れてるだけじゃすまないな。
そこから、パスパレのメンバーは続々と出てきた。
「もう逃げられないよ!イヴちゃんを返して!」
「そうっす!」
「今回の事はるんってこないよ。」
「みなさん。」
親父たちはまだまだ、余裕がありそうだ。
「白鷺千聖、動画を撮ったところで逃がさなければいいだけなんだよ。」
「__それはできないわよ!」
「あ、ああ、あなた様は!?」
弦巻も出てきた。
「あなた達の会話は全て聞いたわ。
そして...」
『さっきのはどういうことだ?八舞君?』
「!!!???」
どうやら弦巻はお父さんに電話をつないだらしい。
「弦巻様!これは...」
『言い訳は聞かん、君の処遇は追って伝えよう』
そう言い残し、電話が切れた。
「終わりだ、くそ野郎ども。」
「__くそが!!」
「!?」
親父たちは発狂しだした。
「くその役にも立たんお前に役に立つ機会を与えてやったというのに!」
「そうよ!親をはめるなんて心が痛まないの!?」
好き放題言ってくれる。
「___こうなったら!」
そう言って親父は後ろの窓を開けた。
「お前の心の支えである、この娘を殺し!
お前も地獄に落としてやる!」
「!!やめろ!!!」
「もう遅い!!」
親父が手を放した
「イヴーーー!!!」
「ははは、ざまぁみろ!!」
俺のせいで...俺のせいで...
「私たちに逆らうからこうなるんだ!」
「そうよ!この愚息!!」
何も聞こえない...
「そ、そんな...」
「イ、イヴさんが...」
「うぅぅ。」
何も聞こえない...
「...イヴ。」
「八舞君?」
「イヴ、どこに行った?」
わからない、イヴが死んだ?
こいつらなんかのために?いや...
『俺のせいか』
「...ろす。」
「や、八舞君?」
「こいつら、殺す!!!」
俺は両親を殴った。
「「な、なにをする(の)!?」」
何も聞こえない、が、殴り続ける。
「や、やめ__」
「え、えい__!」
「!!八舞君!やめなさい!」
白鷺さんの声が聞こえる。
「あなたがそいつらを殺したら、あなたが__」
「そんなのはどうでもいいんですよ!!!」
「っ!?」
「俺のせいで...イヴが死んだ。
イヴがいない世界なんて、どっちにしても一緒だ。」
だったら...
「こいつらを殺して!俺も死んでやる!!」
俺はまた殴りかかろうとした。
「栄斗さん!!!」
「え?」
そこにいたのは、もういないはずの、イヴだった。
「イヴ!?な、なんで!?」
「___私たちです栄斗様。」
「!?」
黒服の人たちがいつの間にか現れた。
「その人たちが助けてくれたんです。」
「イヴ...ほんとにイヴか...?」
「はい!イヴです!」
俺はイヴを抱きしめた。
「よかった、本当に良かった...!」
俺は安堵した。
「___今回の件は、これにて解決ね。」
俺たちに降りかかった、イヴ誘拐事件はこれで幕を閉じた。
_______________________________
その後、俺の両親は誘拐と殺人未遂で捕まった。
親父は前々からいい噂を聞かなかったらしく、退職となった。
イヴはスタンガンを二回当てられたらしく、検査入院となった。
俺は暴行で捕まりかけたが、弦巻の力でもみ消してくれた。
そして__
「お邪魔するぞー。」
「はい!いらっしゃい!栄斗さん!」
俺はイヴの見舞いに来ていた。
「調子はどうだ?イヴ?」
「もう元気です!」
イヴは順調に回復していた。
「退院はいつできそうだ?」
「明日には!」
「そうか。」
しばし、無言になる。
「...栄斗さん。」
「なんだ?」
「私が死んだら、死んじゃうんですか?」
「っ!!...あ、あれは...」
俺は言葉に詰まる。
「...栄斗さんは私がいなくなっても、一人じゃないですよ...
パスパレの皆さんもいます。ハロハピのみんなもいます。
紗夜さんも燐子さんもほかにもいっぱい、栄斗さんの周りにはいます。」
「でも、俺はイヴが一番大事なんだ。俺を救ってくれた、
イヴが...」
俺はそう言った。
「...そうですか!栄斗さんとはずっと一緒にいないと
いけないですね!」
「あぁ、よろしく頼む。」
と、いう会話をしていると。
「___入ってもいいかしら?」
白鷺さんたちがいた。
「み、みなさん!?///」
「...あまりになかむつまじ過ぎて、
声をかけられなかったわ。」
白鷺さんは苦笑いをしている。
「イヴちゃんたち仲良しなんだねぇ~」
「そうっすね~」
「だね!」
と、パスパレメンバーが、
「すごい笑顔だったわ!イヴ!」
「ふぇぇ。」
「コロッケ食べる?」
「儚い...!」
「あはは~」
と、ハロハピも追い打ちしてきた。
「え、栄斗さん!///」
「...すまん、イヴ。」
イヴの顔は真っ赤だ。
「うぅぅ、恥ずかしいです...///」
「...イヴの言ったとおりだな。」
「え?」
「俺はもう、一人じゃない。
みんながいる、何より、イヴがいる。」
「!...はい!」
まだ、俺たちの日常も...
気づいた...俺の恋も、
始まったばかりだ...
「これから楽しいことがいっぱいあるぞ!イヴ!」
「はい!栄斗さん!」
俺たちはまだまだ始まったばかりだ!
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